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from: consolationsさん
2012年01月06日 22時48分13秒
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シューマン 交響曲 オーケストレーション考察
交響曲作曲家といえば ハイドン モーツアルト ベートーベン シューベルト ブルックナー マーラー とあげることができます。
そこにあって、シューマンの4曲の交響曲は、それら交響曲作曲家の中に入るかについて、議論されることがたびたびです。
ワグナー派の作曲家や評論家にあっては、「洗練さを欠いたオーケストラ書法」と批評されてきた経緯もあります。
とくにマーラーは、やや鈍重に聞こえる響きを再現するため、楽器法にも手を施し、音色を増やし、編曲版を出版しました。
ここに指揮者による改訂版用いたデータを引用すると。
シューマンの音楽は美しい、それは皆が認めるところ。しかし、特に交響曲では、オーケストレーションが音楽にふさわしい表現方法を備えていないという見方。それをより良い形にすべく、楽譜に改訂、補筆を加えるのが、シューマンの音楽に対しての思いであるというもの。
具体的には、1953年録音のフルトヴェングラー指揮、ベルリンフィルハーモニー管弦楽団による第4交響曲は指揮者自身の改訂がなされていますし、
ジョージ・セル指揮のクリーブランド管弦楽団による全4曲盤も指揮者自身の改訂版により演奏されています。
結論は、シューマンの音楽は美しい。しかしシューマンの交響曲にみられる音色的に響きをせばめている木管楽器の重複使用などを、指揮者は、なんとか響きを、広げ、聴き手に伝えようとするシューマンへの尊敬の念から発したものなのでしょう。
と、ここで、手持ちのシューマンの交響曲を聴いていますが、私の耳では、それら改訂の違いはわからず、ただただ、シューマンの交響曲が鳴り響き、それにひたる心地よい時間が流れています。
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