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from: consolationsさん
2012年01月07日 06時26分33秒
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ブルックナー 交響曲第2番 シモーネ・ヤングの躍進
年末からシモーネ・ヤングにはまっていまして、マジック・バトンさんにも紹介し、彼は、交響曲第1番をMP3で聴いているとのコメントがありました。
オーストラリア出身の女流指揮者、シモーネ・ヤングの取り組む曲、特に録音している曲は、ブルックナー、ワーグナーと正統でありながら、少しかたよったところがあるようにも思いますが、ワーグナーにしろ、ブルックナーにしても強い説得力があります。
何より音に透明感があることが魅力の一つです。
ブルックナーの交響曲第2番は、1872年に完成し、当初、ウィーンフィルに初演を依頼しましたが、指揮者「デソフ」は長すぎる曲として、取り上げませんでした。
翌年、ブルックナーの指揮で、ウィーンフィルで初演されました。
当時、ヨーロッパの楽団は、ワグナー・リスト派とシューマン・ブラームス派で論争が巻き起きていました。
だから、この初演の評論も完全に2分され、
①「天国のバラの香りと硫黄の香りを持ち合わせている」否定的な意見と、
②評論家ハンスリックに代表されるように「偉大な音楽家、純粋な音楽」と 絶賛の声が上がります。
ブルックナーがリストに作品を献呈したいとの申し出に、リストは無視し、ウィーン・フィルも返答しませんでした。
シモーネ・ヤングの用いている版は、この1872年の初稿です。
この第1稿を用いた他の演奏は、アイヒホルン指揮、リンツ・ブルックナー管弦楽団の演奏があります。
今聴いてみると、非常に安定した曲で、ある意味、純粋に音楽を創った作品で、私は好感を持ち、愛聴しています。
内省的かつ、外に向けて発信したいという、作曲者自身の期待が折よく、溶け込んでいるというのが全体の感想です。
「ヘ短調ミサ」からの引用が第2,4楽章から引用されているそうです。
シモーネ・ヤングのCDはOEHMSというレーベルから出ていて、輸入盤はSACD?で専用プレイヤーが必要で、なかなか聞くのが難しいように思います。(ハイブリッドCDかもしれません)
幸い日本のBMGからの盤を聴いています。
先日の中古市で入手したショルティ指揮シカゴ交響楽団による演奏も併せて聴いています。
また風邪を引いたみたいです。今日朝から病院に行きます。毎週歯医者やら、何やらと休みの日は病院めぐりの日々です。
寝転んで音楽を聴くのは楽しいひと時です。
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