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  • from: consolationsさん

    2012年03月24日 03時45分08秒

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    チャイコフスキー ピアノ三重奏曲 「ある偉大な芸術家の想い出のために」

    1882年、チャイコフスキー42歳の時の作品です。


     親しくしている仲間が亡くなると悼んで、
    チャイコフスキーと同様にショスタコーヴィチもピアノ三重奏曲を作曲しました。

     ロシアでは、そうした習慣があるのかもしれませんし、
    ピアノ・ヴァイオリン・チェロによる三重奏の重なり合った音色は悲痛な心情を表現できるのかもしれません。

     「ある偉大な芸術家」とは1881年に亡くなった、ピアノ奏者であり、モスクワ音楽院長でもあった【ニコライ・ルービンシュテイン】のことです。

     ニコライ・ルービンシュテインは、かの名曲「ピアノ協奏曲第1番」を当初批判しましたが、後に作品の真価を認め、すすんで演奏することで仲は一層良くなりました。

     尊敬するルービンシュテインがパリで客死したことにチャイコフスキーは、悲しみ、追悼の意を込めて、この曲を1882年に作曲しました。

     モスクワ音楽院の初代院長でもあったルービンシュテイン…
    その後任に、チャイコフスキ―は推薦されますが、チャイコフスキーは、固く辞退し、先輩の魂に捧げるべく、早々にピアノ・トリオの作曲に着手したのです。

    感傷的なチャイコフスキー作品群の中でも、



     チャイコフスキーは、元来親しみやすいメロディを生み出す作曲家ですが、このピアノ三重奏曲についても、美しい旋律の中にも悲哀が込められた内容です。

     悲痛な悲しみ・深い嘆きの感情を音楽という手段で表現した芸術だと思います。


    マルタ・アルゲリッチのピアノ
    ギドン・クレーメルのヴァイオリン
    ミッシャ・マイスキーのチェロ

    三人のヴィルトゥオーソによるライブ録音CDで聴いています。

    ソリストとしても偉大な三人が互いに霊感を与え合い、ライブならではの高い集中力、また音色の繊細さに、ひきこまれます。
    三人の対話はまろやかで、演奏には気高い精神性と高い知性さえうかがいしれます。

    名曲名盤の一枚です。

    ----近況
    こんな時間にコメントを書いているように、眠れません。不眠症で悩んでいます。ぐっすりスヤスヤと眠りたいものです。

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