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from: consolationsさん
2012年03月24日 07時06分05秒
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バッハのシャコンヌ 左手のためのピアノ曲 ブラームス編曲
ピアノ曲:左手のための作品として、ラベルの「左手のためのピアノ協奏曲」は有名です。
今回取り上げるのは、J.S.バッハの無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番から「シャコンヌ」…音型と旋律の創意の満ち足りた様は他のあらゆる作曲家のどの作品も凌駕できない高みに達しています。
その「シャコンヌ」のピアノ編曲版、それも左手だけで。
ブラームスは左手だけで演奏するようにしたピアノ版を編曲したのです。
http://www.youtube.com/watch?v=Pcba8NwzE3I
アナトール・ウゴルスキの演奏で一度聴いてみてください。
ブゾーニによるシャコンヌのピアノ編曲版は、ピアノ曲として豪華絢爛たる内容を持つ素晴らしい再構築ですが、
ブラームスの左手だけの編曲は、無駄な音符はなく簡素で、明快な音楽となっています。
ブラームスはクララ・シューマンにあてて手紙を書いています。
【シャコンヌは素晴らしい曲で、全世界についてのもっとも深い考察と、極めて深い考察と感情を描き切っています。
もし私がこの着想を得ると思うだけで興奮と緊張で気が狂いそうです。
とにもかくにも左手だけでという制限で取り組んで見ようと思いました。
地味な手法ですが、原曲と同じように困難を極め、技巧の性質、アルペジオ奏法から、自身がヴァイオリン弾きになった気がします】
私が思うにはクララ・シューマンへのひそかな想いといい、禁欲的な人柄だからこそ、取り組めた仕事であったのでしょう。
また、あまたある音楽界で、シャコンヌほど気高く、エベレストより高みに達した曲は古今東西ありません。
ブラームスという人は、大作曲家ですが、一風変わった作曲家であったのかとも思います。
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