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  • from: consolationsさん

    2012年03月24日 21時46分41秒

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    チャイコフスキー 交響曲第1番「冬の日の幻想」

    チャイコフスキー26歳の時の作品です。

    チャイコフスキーの今では大名作といわれるピアノ協奏曲や、ヴァイオリン協奏曲などは、当時、演奏不可能と拒否されるなどの逸話が残っていますが、この交響曲第1番も同様でした。

     アントン・ルービンシュタインに楽譜を見せ、アドバイスを仰いだところ、まったく冷たい評価を受け、チャイコフスキーを落胆させたのでした。

     ロシア音楽界では、ドイツのべートーベンのような交響曲そのものがそれまで作られておらず、当初から交響曲の創作に徹夜で、情熱を注いで作ったチャイコフスキーの落ち込みぶりはいかほどだったでしょう。

     その後、チャイコフスキーは全面的に書き直し改訂し、それは、自信のなさのあらわれかもしれません。
     改訂後、もう一度演奏依頼をペテルブルクのの王立ロシア音楽協会にしますが、それでも断られます。

     結局2楽章だけが演奏される結果となったのです。

    ようやく全曲の初演は1868年 モスクワで行われました。聴衆に拍手喝采をあび、チャイコフスキーは舞台に呼び出されたほどでした。

    第1楽章 「冬の旅の夢」という題名がついています。
    第2楽章 「荒涼たる土地、霧の風景」

    こういう副題がついていますが、情景と音楽は結びついているようには、私には感じることが出来ません。

     とはいえ、ロシア音楽の交響曲分野に一石を投じ、後の後期交響曲への布石であることは確かです。

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