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  • from: consolationsさん

    2012年03月28日 18時56分14秒

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    ブラームス ヴィオラ・ソナタ第1番 深井硯章氏の演奏を聴く

    ちょっと話はややこしいですが…

    ブラームスは1894年、61歳の時に、2曲のクラリネット・ソナタを作曲しました。

    まず、クラリネット・ソナタが作られ、ブラームス自身により、ヴィオラのために編曲されたのです。

     クラリネットにブラームスが惹かれたのは、ミュールフェルトというクラリネット奏者に出会った(この時ブラームス57歳)ことで、

     楽器表現の幅の豊かさに驚嘆したからです。ミュールフェルトのために2曲のクラリネット・ソナタを作曲したのです。

     そしてクラリネット・ソナタから派生して編曲したヴィオラ・ソナタが真の意味での室内楽の最後の曲になりました。

     
    クラリネットとヴィオラ。 二つの楽器の音域はほぼ同じです。

     弦楽器においても、やや低音域で、落ち着いた感じのある「ヴィオラ」にブラームスは創作活動の最晩年の心境を反映させたのでしょう。

     ヴィオラ編曲版では、弦楽器特有の重音、分散和音による装飾が付け加えられました。

     

     私は、新しいモノ好きというか珍しいモノが好きで、深井硯章 氏によるヴィオラ演奏がドイツ・グラモフォンから発売されるや、すぐ聴きました。 

    深井氏は江藤俊哉氏に、 ジュリアード音楽院では、ガラミアン教授に習い、スイスでは、シゲティにヴァイオリンを師事しました。

     シゲティに習っているときにヴィオラに転向する決意をし、スイスのバーゼル音楽院にヴィオラ奏者として入学します。

     1974年からハンブルク国立大学の教授に就き、後進の指導にあたりました。

     使用しているのはヒンデミットが愛用したF.ルジェリだそうです。

      
    深井氏の演奏は、曲ならではというか、季節でいえば「秋」が頭に思い浮かぶ、秋 独特の郷愁感というのか、深みある響きです。

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