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  • from: consolationsさん

    2012年04月23日 00時16分35秒

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    ベートーベン:ヴァイオリン・ソナタ第9番 【クロイツェル・ソナタ】 最高傑作 を 最高の演奏家で 聴く

    ベートーベンは、10曲のヴァイオリン・ソナタを残しましたが、中でも、第9番「クロイツェル・ソナタ」は、ヴァイオリン・ソナタの中で際立っているだけでなく、
    ベートーベンの作品の中においても、最高傑作だと思います。

     1803年ウィーンを訪問したイギリス人のヴァイオリン弾きジョージ・ブリッジタワーのために作曲されました。

     同年、5月25日にベートーベンのピアノとブリッジタワーのヴァイオリンで初演されました。

     初演自体は成功しましたが、ベートーベンが演奏時のブリッジタワーの態度や演奏ぶりが気にさわったようで、
     
     そのため曲の献呈は、フランスの名ヴァイオリニスト、ロドルフ・クロイツェルになされました。

     しかし第3楽章の主題が熱狂的なタランテラのリズムであることから、優雅な演奏をモットーとしていたクロイツェルは一度も演奏しなかったという話です。


     この最高傑作の作品には、最高の演奏レコードがあります。
    時あたかも1940年4月13日、アメリカはワシントン。

     その演奏会はエリザベート・スプレーグ・クーリッジ・フェスティバルの主催で国会図書館で開かれました。

     主催音楽部長の先見の明の計らいで、アセテート盤に録音され、今私たちはその演奏を聴くことが出来ます。


     ヴァイオリニストは、ヨーゼフ・シゲティ
     ピアニストは、ベラ・バルトーク


    すでに両名は、国際的に知られた音楽家でしたが、ハンガリーのホルティ提督による政治体制に演奏禁止などと抑圧されていました。


    バルトークとシゲティは、音楽家としての枠を超え、またドイツとイタリアのファシズムに抵抗を抱くハンガリーの知識人でした。

     ハンガリー国が(屈して)ドイツと同盟を結んだ時(第2次世界大戦の時代です)、
    海外への移住を決意します。


    祖国を離れての遠い国、アメリカでの演奏会…

    その模様が収められているレコードを聴いています。

    祖国を追いたてられた二人によるワシントンでの演奏会は、演奏の向こうに、微妙な冷たさがあります。
     
     しかし、音楽への熱い思いと、人間にとって何が大切かを知るバルトークとシゲティの演奏には、特にこのクロイツェル・ソナタの演奏には鬼気宿る精神の集中力、魂の叫びを聴くことが出来ます。
    http://www.youtube.com/watch?v=AZG2iKESTLk
    これがその演奏です。

     名曲 名盤の一枚です。

    今回の内容は書いていて自分が熱くなってしまいました。 
    私がみなさまにお伝えしたことは、少しでも伝わったら幸いです。
    ブログ村リンクへクリック願います。
              ↓
    http://classic.blogmura.com/listening/

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