サークルで活動するには参加が必要です。
「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
※参加を制限しているサークルもあります。
-
from: consolationsさん
2012年04月25日 04時24分38秒
icon
商店街のCD屋さん あるわあるわ 廃盤品の宝の山 & ベートーベンの想いはいかに
タワーレコーどドやオンラインショッピングで購入するのが99%の昨今、先日、引っ越して2年目にして、町を2時間ほど散歩しました。
すると、昭和の香りのする昔ながらの商店街があり、一角に個人経営のカセットテープもおいているCD屋さんを見つけました。
クラシック音楽も申し訳ない程度にコーナーがあり、ちょっとのぞいてみると、あるわあるわ宝の山、
タワーレコードは商品の回転が速いですが、すでに廃盤になっているようなCDが、てんこ盛りで、ただし背帯の部分は、経年で太陽やけして黄ばんでいますが、思わず大人買いしてしまいました。
店の老夫婦も一度にこれだけ売れることもないのか、レジを打つ際、てまどり、2回打ち直して、印肉のスタンプカードを、うれしそうに押してくれました。
そこで購入した一枚が、カール・ミュンヒンガー指揮シュトゥトガルト放送交響楽団による、ベートーベンの交響曲第3番「英雄」です。
そこで期待したのがミュンヒンガー指揮の「英雄交響曲」。バロック音楽の名演奏で他の追随を許さない大家ミュンヒンガーにこそ、今までにない響きを期待したのです。
ミュンヒンガーの指揮ぶりは、バロックを知り尽くした音楽家として古典様式であるこの英雄交響曲もしっかり、音楽自体のおさえるところはおさえた聴きごたえのある内容でした。
この「英雄交響曲」は、スーパースター級のカラヤンらといった巨匠で聴くより、作品の要諦を的確にとらえているミュンヒンガーの指揮の方がはるかに聴きやすいです。
ベートーベン交響曲第3番「英雄」は、私にとって、正直苦手なというより、作品自体の良さがまだわかりません。
というのも、まず曲自体として聴いて良さが他の「運命」「田園」「合唱」を含む他の8曲ほど、聴きこんでいないこともあり、
作品の良さにピンと来ません。
よい指揮者・オーケストラに巡り合っていなかったのかもしれません。
「英雄」と名前のついているこの交響曲は、ベートーベンがナポレオン・ボナパルトのことを高く評価し作曲したのでありますが、
後に、ナポレオンが皇帝を名乗ったことから、ベートーベンは意にそぐわないと、
『あの男もまた平凡な人間に変わりなかった。 今や全人類の権利を踏みにじり、自分の野望を満足させようというのだろう。 彼も単に専制者になりたいのだ』と怒りを述べました。
当初、ナポレオンに捧ぐと書いていた楽譜の表紙の部分を破り裂き、改めて、「シンフォニア・エロイカ」と名付けたのでした。
ということはですよ。
あくまで、ベートーベンはナポレオンのことを評価して、思いながら作曲した作品について、
単に「ナポレオンに捧ぐ」とかかれた表紙を破けばいいという話では済まなくなると私は思うのです。
作品自体、ベートーベンは、ナポレオンを想定して作ったのですから、
後に聴く私たちにとって、
「ベートーベンの作品自体への思いが、ガラリと変わったこの曲は、意味をまったくなさない」と私は思うのです。
作品が今に残っているのは、後世のわたしたちにとり、大きな財産ですが、私は、この交響曲の表紙だけでなく、ベートーベンに作品自体を破棄してほしかったとさえ思います。
ベートーべンの気高い精神性なら、きっとそうしたい気分であったと思います。
だから私は、この曲を標題付「英雄」としては、聴きません。
あくまで、交響曲の一つとして聴いています。
最後に、皆さんも町の商店街のCD屋さんへ一度行くことをお勧めします。お宝ザックザックですよ。
私の意見、特にベートーベン表紙だけ破ったことに、「改めて作品の価値とは何だろう」とお思いの方は、クリック願います。
↓
http://classic.blogmura.com/listening/
この件につき、皆さんのいろいろな意見お待ちしています。
近況ーー
一睡もできない昨晩でした。しんどいですけど頑張ります。
コメント: 全0件