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from: consolationsさん
2012年09月11日 19時36分01秒
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ドヴォルザーク:交響曲第8番 実は洗練された音楽
ドヴォルザーク(1841-1904)1899年、48歳の時の作品です。
1889年8月から11月にかけて作曲されましたが、この時点で、ドヴォルザークは作曲家としての名声を得ていて、この第8番には、円熟期の優れた作曲技法が満載されています。聴いていて十分に洗練され、大胆な構成をとった作品です。
チェロ協奏曲や、交響曲第9番は名曲で、よく聴きますが、いい曲と思う中にも、少々民族性のいろあいが、強いなあ と思うときがあります。特に9番は、よいと思いながらも、各楽章の独立性が強いというか…
一方、この第8番は、民族音楽の要素を感じはしますが、より洗練された普遍性を感じます。私は、新世界よりも、こちらの音楽の方が、各楽章のつながりも良く、完成度が高いように思います。
ボヘミアのシューベルトと呼ばれるほど、歌心あふれる作品です。
この交響曲は「イギリス」と呼ばれることもありますが、イギリスのノヴェロ社から出版されたことによるものです。ベルリンのジムロック社との折り合いがつかなかったことによるものです。
第1楽章は、「ボヘミア的ないろあいが強い曲」という意見もあるようですが、私には、かなり洗練されたとても魅力的な曲に聞こえます。
この曲の出だしが、たまらなく良いです。
第2楽章は、弦による、静かな曲調ですが、やがてフルートとオーボエが、勢いよく出てきて、明るい活力ある曲になります。
第3楽章 ボヘミア調の哀愁ただよう、きいていて、うっとりするくらいの名曲です。
ドイツ・フランス系統の音楽とは、一線を画した、独特の深い味わい。
この楽章は、ドヴォルザークが書いた曲の中でも、随一といってもいいのではないかと思います。
第4楽章 トランペットで、壮大にテーマが奏でられ、やわらかな曲が始まります。テーマ曲をもとにした変奏曲形式です。
随所に、ボヘミア色を感じます。
以上、交響曲を通して、ボヘミア国民楽派の主張はありながらも、かなり、洗練された音楽です。
ドヴォルザークが語ったところによると「頭の中は楽想で、いっぱいで、それを楽譜に記すのがいまいましいくらい」と語った時期の作品です。
牧歌的な歌心、少しの憂愁からくるこの音楽には、聴いていて、聴きごたえがあります。
カラヤン指揮による、ウィーンフィルによる演奏を聴いています。
さすが、音楽としての完成度はもちろん、哀愁漂う演奏です。
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体調の件ですが、気分の方もずいぶん落ち着いてきました。-
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コメント: 全1件
from: マジックバトンさん
2012年09月12日 06時16分29秒
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「Re:ドヴォルザーク:交響曲第8番 実は洗練された音楽」
おはようございます。
昨晩から、セル、クリーブランド管弦楽団の演奏を数回聴いていました。
ボヘミアという地域は高原地帯であり、森が広がり、農耕が行われている。牧畜が盛んで、牧歌的とはこういう曲なのかなと。
演奏を聴くと、同じメロディーの掛け合いがよく見られます。鳥かもしれないし人間かもしれない、何かわからないけれどメロディー同士が会話しているような、そんな印象ですかね。
交響曲第8番はドヴォルザークがアメリカへ行く前の作品。
第1楽章から通しで聴いてみると、いい旋律が沢山あるなあと改めて感じます。
第4楽章は1〜3楽章に比べるとテンポが速く、全く別物のように感じるのは私だけですかね。でも冷静に聴くとその中には同じような風土を感じさせる旋律がちりばめられていて、演奏はメリハリが大切なのでしょう。新世界のような『慟哭』のような感じではなく『ハッピーエンド』?『パーティ』?『賑わい』?的な終わり方は重厚に、安心できる演奏をしたいものです。
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