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from: consolationsさん

2012年10月12日 21時55分25秒

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ベルリン・フィルハーモニーの歴史 と ハンス・ロスバルト指揮によるハイドン 「告別」 交響曲 

私は、ベルリンフィルハーモニー管弦楽団による演奏を聴いたことがあります。クラウディオ・アッバードの指揮で、楽曲は、マーラー交響曲第9番、それまでは、C

私は、ベルリンフィルハーモニー管弦楽団による演奏を聴いたことがあります。
クラウディオ・アッバードの指揮で、
楽曲は、マーラー交響曲第9番、

 それまでは、CDを聴く限り、ベルリン・フィルといってもいまいち、すごさが分かりませんでしたし、指揮者アバドは、若造と決め込んで、軽んじていました。

私、当時22歳…
マーラーの大曲、交響曲第9番を演奏会で、聴くというので、一応のCD予習、聴きどころは、「最初の、東洋風のイントロ部分と、CDではとらえきれない弱音かな」程度に甘く見ておったのです。


 コンサートで、演奏が始まるや否や、アバドの指揮の凄腕、ベルリンフィル管弦楽団の力量の凄味に、身も心も、音響の世界にどっぷりと浸れた時間を、過ごせました。
音楽芸術は、音響世界3次元の世界と痛感するを飛びこし、マーラーのこうあるべき音という時を超えての理想形が、現出した点では、演奏会ならではの4次元の世界を旅している不思議な感覚におちいりました。


 CDという媒体は家庭で、聴くという点では、便利ですが、演奏会の雰囲気や、流れる空気の振動までは、音色として閉じ込められない、道具に過ぎないなあ と痛感した演奏会でした。



さて、中古CDめぐりをしていた際に出会った、CDの紹介です。

「栄光のベルリン・フィルハーモニー管弦楽団」と題された、
ハンス・ロスバウト指揮による、ハイドンの交響曲 第45番 「告別を」聴いています。


それでは、まず、せっかくですので、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の歴史について、紐といてみましょう。

 1882年、ビルゼが指揮した管弦楽団から、独立し、創立してからは、常任指揮者を置いていませんでしたが、

 1887年初代常任指揮者に、就任したのが、ハンス・フォン・ビューロー

2代目は、アルトゥール・ニキシュ、1910年代なので、ベートーベンの「運命」の録音をかろうじて、聴くことが出来ます。

 ニキシュ亡き後、フルトヴェングラーが、3代目に就任、しかし、フルトヴェングラーが、ナチス政権を支持したとの疑惑がかかり、裁判で無罪となるまでは、チェリビダッケが指揮者をつとめました。

 フルトヴェングラーが復帰してからは、一言でいうと、巨匠風の奥深い表現で、今でも、録音状態はよくありませんが、そのレコードを通して、表現の豊かさは伝わってきます。

1955年4代目として、カラヤンが就任します。演奏会のみならず、レコーディングの重要さに気づいていたカラヤンは、クラシック音楽の普及に多大なる貢献をしたともいます。

 CDを規格として制作したのも、ソニーと手を組み、円盤の容量を、ベートーベンの第9番「合唱」が入るサイズと望み、実現させたのも、
カラヤンの功績のひとつです。


第4代目までは、まさしく巨匠(マエストロ)の世界観による、ベルリンフィルの歴史ですが、
 
後任の第5代目、イタリア人、アバドの1990年の就任に、思ったのは、とても小粒な(巨匠体をなしていない)感じがしたものです。
だから、当初、私は、先入観から、アバドという指揮者をなめていたのです。
 
 それが、演奏会を聴いてみたら、子供が、おもちゃ箱を開けた時のような驚きを、私にもたらしてくれました。

この時代に並行して、サイモン・ラトルという、イギリスの地方都市、バーミンガムで頭角をメキメキ現している指揮者がいることは、私は、知っていました。

 それも、CD盤、マーラーの第7番「夜の歌」を初めて聞いたとき、この指揮者は、ただものではないと、思っていたら、

 2003年、イギリス人、そのラトルが、常任指揮者になりました。

 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団が、伝統を重んじながら、イタリア人、イギリス人の指揮者をむかえ、成長する、変革する管弦楽団であると、強く思いました。

 21世紀のこの混沌とした世の中、伝統もじゅうぶん大切ですが、最後に生き残るものは、変化に対応出来る柔軟性とも言われています。

 世界のスーパーオーケストラの頂点に立つ、ベルリンフィルならではの、変幻、成長、躍進といえるでしょう。



「ハンス・ロスバウト」という指揮者、(このCDを聴くまで私は知りませんでした)による ハイドン 交響曲 第45番「告別」を聴いています。

 じっくり「告別」を聴くのも初めてです。

 それだけ、味わい深い というより、作品を的確に浮かび上がらせることに長けた、特徴ある指揮ぶりです。
 切れ味のある演奏で、グイグイと作品の核心にせまる音作りです。

 というのも、私にとって、ハイドンの交響曲が、
(どの交響曲を聴いても同じように聴こえる傾向にある)

退屈に聴こえず、みずみずしく、脈打って聴こえるというだけでも、指揮者の力量に負うところが大きいといえます。


先に書いたように、柔軟性のあるベルリン・フィルだからこそ具現化できたといえます。
ベルリン・フィルが、「厳格」と「集中」に力点を置いて、指揮者についていく姿が、たまりません。
 

交響曲「告別」について、

 エステルハージ公爵の城で、家族と離れて過ごしている楽員たちが、
早く家族のもとに帰りたいという気持ちを、最終の第4楽章で、演奏者が、ひとりひとり、演奏中に、演奏を止め、退場していくという
ことで、公爵への「お願い」を込めたハイドンのアイデアがさえる名曲です。

 特に第1楽章は、ハイドンとも思えない、疾風、秒速感があり、続いて、曲が次第に、弱弱しく、おとなしくなるという、
公爵にとっては、楽員の気持ちが、ハッと気づかされる趣向になっています。

 
 1958年の古い録音ですが、演奏史に刻み込むように、音が冴えわたります。これぞ ベルリンフィルハーモニー管弦楽団と、それを指揮するつわもの、といったところでしょうか?

『余談』
 まだまだ先の話ですが、次の常任指揮者は、私は、ティーレマンだと思うのですが…いかがでしょうか?!

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from: マジックバトンさん

2012年10月16日 03時35分35秒

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「Re:ベルリン・フィルハーモニーの歴史 と ハンス・ロスバルト指揮によるハイドン 「告別」 交響曲 」
こんばんは。

ベルリンフィルの演奏ではありませんが聴きました。
ベルリンフィルについては、普通のオーケストラで音程が合っているというならば、ベルリンフィルの場合はミクロレベルで音程が合っているという(勝手な?)印象があります。

ハイドンの『告別』、この時期の交響曲は『悲しみ』『告別』など、ハイドン自身に何かあったのかなと思ってしまいます。『シュトゥルム・ウント・ドラング』という、理性に対する感情の優越を主張している文学運動の時期でゲーテの『若きウェルテルの悩み』などが代表的な作品にあたると。(Wikiを参考に書いております。)
『若きウェルテルの悩み』は20代の頃読んだことがあります。

ハイドン自身は40歳?。私自身も『不惑』ですが惑いっぱなしで人生走っている分には過去も今もごちゃ混ぜでございます。曲については最初の響きがすべて。(おいおい、後ろは要らんのか?。)

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