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寺子屋 素読ノ会

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  • from: 庵主さん

    2014年12月26日 18時08分12秒

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    【禅の名句】百花春至って誰が為にか開く

    百花春至って誰が為にか開く~雪竇重顕『碧巌録』第五則

    『碧巌録』は12世紀ごろの中国で成立。『無門関』とならぶ、代表的な禅の公案問答集として、わが国でも長く重んじられてきた著です。

    11世紀ごろ、雪竇重顕(せっちょうじゅうけん)により、編まれた『雪竇頌古百則』を本編とし、およそ百年後に圜悟克勤(えんごこくごん)が序と注解を付し、今日の『碧巌録』が生まれました。

    「百花春至って誰が為にか開く」は、同書百則の公案のうち、第五則「雪峰尽大地」の頌(しょう)といわれる詩文にある句です。
    まずは、公案の本体ともいえる〔本則〕と〔頌〕を原文と現代語訳でご紹介しましょう。

    ■第五則「雪峰尽大地」

    〔本則〕
    雪峰、衆に示して云く、
    「尽大地撮(つま)み来(あぐ)れば粟米粒の大きさなり。
    面前に抛り向(だ)すも、漆桶不会(しっつうふえ)。鼓(こ)を打って普請して看よ」。

    〔頌〕
    牛頭(ごず)没(うも)れ 馬頭(めず)回(か)える
    曹渓鏡裏 塵埃を絶す
    鼓を打って看せしめ来れども君見えず
    百花春至って 誰がためにか開く

    〔本則訳〕
    ある日、雪峰禅師は弟子どもにいった、
    「大地などといっても、わしがつまみあげれば粟や米粒の大きさじゃ。
    これをお前たちの前に放りだしたところで、真っ黒の漆桶に入れるようなもの(見えはすまい)。
    太鼓を鳴らし、みな総出となってこれを探し出してみよ」。

    〔頌訳〕
    女波が退けば男波が打ち寄せるように、人の心は揺れ動いている。
    六祖慧能の明鏡には一点の曇りもなかったではないか
    (なにゆえ下界に惑わされ真の自己の面目を見ようとしないのだ)
    春が来たならばみな一斉に開く花は、一体誰のために咲こうとするのかな

    ※原文 『碧巌録 上』大森曹玄 タチバナ教養文庫1994
    ※現代語訳 能文社 水野聡 2014

    第五則の公案は、禅の悟りを開く〔自己本来の面目〕をみつけることが鍵となっています。
    「百花春至って」の句は、この本来の自己をみつけるただ一つの道筋を教えてくれるもの。

    春になれば野や山で、小学校の校庭で、マンションのベランダでも色とりどりの花が一斉に開き、咲き乱れます。花には「春になったら咲こう」「他の花よりも早く、大きく、美しく咲こう」などといった心はみじんもありません。
    時が来たならば、ただただ植えられた場所でつぼみをもたげ、咲くだけのこと。何かのため、誰かのためといったはからいはかけらもない。

    花は咲くことにより、虫を招き、実をつけ種をつくり、生命を次につないでいくばかり。
    花はぼくたちの目や鼻を楽しませてくれるだけではなく、心までぽかぽかと温かくし、勇気を与えてくれる。しかもそれを誇ることは決してありません。
    すべてのはからいを捨て、精いっぱい生きる喜びに満ちて咲く花。

    仕事や人間関係がうまくいかない。
    自分は必要とされていないのではないか。
    なぜ自分は生まれ、なんのためにこの先も生きていくのか。
    そもそも生命とは何か、存在とは何か、真の自己とはどこにあるのか。

    幾千万の言葉や論理よりも、花はなんと雄弁に語り、真理を教えてくれるのでしょうか。

    ※【言の葉庵】名言名句 第四十九回 碧巌録 百花春至って誰が為にか開く
    http://nobunsha.jp/meigen/post_174.html

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  • from: 庵主さん

    2014年12月24日 19時39分54秒

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    言の葉庵メルマガ発刊します

    9月25日以来、言の葉庵メルマガを発行していない。まぐまぐから「最近発行されていないメルマガについて」というお叱りのメールをいただいた。来週3か月ぶりに新号発行予定です。読者のみなさま、スミマセン...

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  • from: 庵主さん

    2014年12月23日 20時22分46秒

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    能の巨人、世阿弥伝説

    明日、12/24(水)自由が丘産経学園にて初心者向け能の入門講座があります。

    ■お能鑑賞はじめの第一歩
    ~知識ゼロから、能の鑑賞方法がどんどんわかる~

    第三回 能の巨人、世阿弥伝説

    https://www.sankeigakuen.co.jp/contents/course_detail.asp?SC=16&CCD=1060103

    10:30-12:00 @自由が丘産経学園

    今回は能の大成者世阿弥の生涯にスポットライトを当てます。

    講座内容予定は下記。

    ・世阿弥の生涯と室町三代将軍、足利義満・義持・義教の治世のかかわり。

    それぞれの将軍が世阿弥の能にどのような影響を与えたか。

    ・世阿弥佐渡配流の真相

    71歳にして、ゆえなき罪により佐渡へ流された老世阿弥。

    はたして、その罪とはいったい何であったのか。

    3つの学説を紹介し、その背景を探る。

    ・京より佐渡へといたる"罪人"世阿弥の足跡をたどる

    第一の配所、万福寺と第二の配所、泉正法寺。

    いにしえの悲運の帝、順徳上皇の黒木御所を詣でる世阿弥の心。

    ・世阿弥絶筆『佐渡状』と『金島書』を読む

    芸婿、金春禅竹にあてた佐渡からの世阿弥の所信と流罪にあっても

    なお衰えぬ世阿弥の創作意欲をいきいきと伝える小謡集『金島書』に

    世阿弥の佐渡での生活と能への執念を読み解いていく。

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  • from: チョッパーさん

    2014年12月23日 19時45分50秒

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    皆様、こんばんは^^
    今日も一日お疲れ様です♪

    日本の茶道の文化は世界に誇れる奥深い精神性がありますね。
    企業様の研修などにも活用されれば実り多い人材育成ができそうです。
    人と人を結ぶ架け橋ともなるお茶の『心』にフォーカスすることは
    コミュニケーションがデジタル化されつつある現代社会の中に、
    アナログの息吹を吹き込む潤滑油の役割も担ってくださるかもしれません。
    グローバル化する社会の中で、合理性と精神性は二律背反でないと信じます。

    皆様、今夜も充実させてくださいね♪

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    庵主

  • from: 庵主さん

    2014年12月21日 11時49分17秒

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    年末年始の「古田織部」TV&展覧会&講座情報

    年末年始にかけて、テレビ、美術展、カルチャー講座で、古田織部を紹介する企画がメディアMIXにて実施されます。
    織部の茶の湯にご興味のある方は、ぜひチェックしてみてください。

    〔テレビ〕
    ・2014/12/21(日) 20:00-21:00
    NHK Eテレ
    ■革新の極意 ~古田織部
    400年の時を超えて~
    http://www.nhk.or.jp/nichibi/weekly/2014/1214/index.html

    〔美術展〕
    ・2014/12/30(火)~2015/1/19(月)
    @松屋銀座店8Fイベントスクエア
    ■没後400年 古田織部展 ~織部とは何者か
    http://www.matsuya.com/m_ginza/exhib_gal/details/20141230_furutaoribe_8es.html

    〔カルチャー講座〕
    ・2015/1/15(水) 10:30~12:00
    @自由が丘産経学園
    ■「茶の湯文化史入門」へうげもの戦国茶〜古田織部と織田有楽
    http://www.ync.ne.jp/ebisu/kouza/201410-01510201.htm

    ※言の葉庵「古田織部」関連エントリー

    ・犬猿の仲『久重日記 坤』
    http://nobunsha.jp/blog/post_120.html
    ・目利きと目利かず 第四回
    http://nobunsha.jp/blog/post_28.html

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  • from: チョッパーさん

    2014年12月19日 23時13分46秒

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    皆様、こんばんは^^
    今日も一日お疲れ様です♪

    オーナーさん、ご講義のほう秘蔵のお話しもおありだったことだと思います。
    毎回オーナーさんのウィットな感覚を出されてのご講義、とても充実した時間です。
    お陰様で私自身も今まで学習させていただいた知識などが
    日常会話などでアウトプットされる場面も多くなってきました。

    皆様方の益々のご活躍と、お風邪などにかかりませんように。

    明日も充実させてくださいね♪

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    庵主

  • from: 庵主さん

    2014年12月14日 21時13分41秒

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    12/18(木)茶の湯文化史講座あります。

    12/18(木)10:30-12:00 よみうりカルチャー恵比寿

    ■千利休、侘び茶の世界 ~茶の湯文化史入門~

    第三回 名物道具と茶室

    http://www.ync.ne.jp/ebisu/kouza/201410-01510201.htm

    ・茶の湯文化史講座、第三回目は利休の名物道具と茶室を徹底的に分析・解読する講座。

    利休道具を代表する茶碗、樂焼きと、現存最古の利休茶室、妙喜庵待庵(国宝)をとりあげ、

    豊富なカラー図版を使用しながら、史書・茶書より、その来歴と価値を明らかにします。

    樂茶碗の独自の侘びの美、究極の極小茶室とされる待庵を

    なぜ利休は作ったのか。

    これら利休の創作が同時代から、現代につながる茶の湯の世界に与えた影響とは?

    利休の代表作を解読・鑑賞しながら、その創作の裏にかくされた「日本の美」と「侘び」の

    秘密に迫っていきます。

    ・講座前半 ~樂焼きとは

    1.利休茶の湯の改革

    2.利休の創作

    3.利休の使用した茶碗の変遷

    4.楽焼の歴史

    5.長次郎と樂家

    6.樂茶碗の製法と黒樂、赤樂

    ・講座後半 ~

    1.妙喜庵待庵の歴史

    2.俳諧の祖、宗鑑と山崎の地

    3.待庵の創意

    にじり口、室床、下地窓、露地、掛込天井、次の間

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