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  • from: 庵主さん

    2016年04月20日 10時06分01秒

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    故郷熊本への祈り

    4月14日21時に発生した熊本県の地震は、かつてない規模と頻度で、いまだ九州一円に大きな被害を与えています。

    私事ですが、九州熊本はぼくの故郷。この地震で命を落とされた方に心より哀悼の意を表します。また、負傷された方の一日も早い回復、失われた家産の一日も早い復興を深く、深く願っています。

    大きな被害を受けた熊本城は熊本のシンボルであり、長く肥後細川家の居城でした。肥後熊本藩初代藩主細川忠利は、剣聖宮本武蔵を客将としてただ一人迎えた、武に見識の高い殿様です。
    これは戦国期の猛将である父忠興の薫陶を受けたもの。しかし、武一辺ではなく、和歌や茶の湯・能など、文化・芸術にも造詣の深い細川家の「清き流れ」は忠利以降、連綿と細川家の末孫にいたるまで受け継がれていきました。花も実もある、九州男児の心が、熊本城を中心としてこの地方に根付いていったのではないでしょうか。

    さて、忠興は千利休から教わった「数寄」を以下のように考えていました。

    一 其の日の数奇の算段、善悪、所をさして云ふべからず。出来れば勿論、不出来なるとも、亭主の腹立たせざる様に、きれいなるとか、すきなとか、何とぞよきことを見立て聞きたて、それをひとつほめて、悪事の分沙汰せぬがよし。

    一 心、身持ち直ぐにきれいに。よろず油断なく、常にも人のよき者といはるるかたぎは数奇者なり。

    他人のアラがもしも見えたとしても、なにか良いことを一つでも見つけ出し、それをほめよ、と忠興は教えます。また、数寄者とは普段から人柄の良い人である、とも。
    気性の激しさがまず伝わる人ですが、そのもっとも深いところでは人間に対する限りないやさしさ、誠実さが感じられるのです。

    熊本男児・肥後乙女の芯の強さ+AllJapanで、この困難をみんなで乗り越えていきましょう!
    今僕たちにできることはなんでもしたいと思っています。

    能文社より商品売り上げの一部を、日本赤十字社を通じて募金させていただきました。

    ◆平成28年熊本地震災害義援金(日赤HP)
    http://www.jrc.or.jp/contribute/help/28/

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