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寺子屋 素読ノ会

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  • from: 庵主さん

    2017年08月26日 11時28分49秒

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    平仮名はいつ日本中に普及したのか

    和歌刻んだ土器が出土ひらがなの伝播知る手がかりに(朝日新聞DIGITAL8/25)http://www.asahi.com/articles/ASK8

    和歌刻んだ土器が出土 ひらがなの伝播知る手がかりに
    (朝日新聞DIGITAL8/25)
    http://www.asahi.com/articles/ASK8T52KWK8TUZOB008.html

    山梨県甲州市塩山下於曽の平安時代の「ケカチ遺跡」居館跡から、和歌を刻んだ10世紀半ばの土器が見つかりました。同時期、ひらがなのみの和歌の出土例はなく、仮名の地方伝播最古の例とみられています。
    土器に書かれていた平仮名の和歌は以下です。

    われによりおも
    ひくゝ(または「る」)らむしけい
    とのあはすや(み)
    なはふくる
    はかりそ
    ※(み)は欠損部分のため推定
    (朝日新聞DIGITALより)

    上の和歌が刻まれた土器は、都から派遣された官人が、地方の有力者に贈答したものとみられています。しかし内容は、恋歌です。氏族間の婚姻が関連したのでしょうか。
    以下、言の葉庵の読み下しと鑑賞例をご紹介してみましょう。

    〔読み下し例〕
    上句 我により 思ひ括らむ絓糸(しけいと)の
    下句 (1)合はず止みなば 更くるばかりぞ
    (2)逢はずや御名は 経くるばかりぞ

    〔鑑賞例〕
    (1) なんとなくあなたのことが思われて絓糸で刺繍をしています。
    思いが乱れてうまく縫い取れず、柄も合わないので打ち捨ててしまい、布も思いも古びていくばかり。
    (2)  なんとなくあなたのことが思われて絓糸で刺繍をしています。
    でも、もうお逢いできないので、あなたの名前も刺繍も古びていくばかりです。

    実際の歌意は、(1)と(2)を掛け合わせたものでしょう。
    着想を、古今集業平の「千早ふる神代もきかず龍田川からくれなゐに水くくるとは」から得て、「からくれなゐ」を土器の赤色に見立てて詠んだ、あるいは歌意にあわせて土を選び焼かせたものと思われます。わが身と引き比べ、業平の東国下りを歌の背景に借りたのかもしれません。

    (水野聡/能文社)

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  • from: 庵主さん

    2017年08月19日 19時07分26秒

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    8/23(水)「風姿花伝」講座@自由が丘産経学園

    8/23(水)、自由が丘産経学園にて、「能がまるごとわかる」第五回講座を開講します。今回は『風姿花伝』第二能の演技の秘密をテーマに、世阿弥が考えるもの

    8/23(水)、自由が丘産経学園にて、「能がまるごとわかる」第五回講座を開講します。
    今回は『風姿花伝』第二 能の演技の秘密をテーマに、世阿弥が考えるものまね(演技)の極意を読み進めていきます。

    講座概要:
    「能」がまるごとわかる ~能の基本知識がゼロから学べる超初心者向け講座
    ~第五回 『風姿花伝』第二 能の演技の秘密
    https://www.sankeigakuen.co.jp/search/detail.php?SC=16&CC=79582&OS=16

    日時 8月23日(水)10:30-12:00
    講師 水野聡(能文社代表、古典翻訳家)

    予定カリキュラム:
    ・『現代語訳 風姿花伝』第二物学條々を音読し、解説していきます。
    ・「ものまね」とは何か
    ものまねとは「物」から「学ぶ」こと。
    ・日本文化史ミニ講座 ~古代人が考える「もの」とは何か
    「日本人にとって、ものはもの以上である。もののけという言葉があるが、あの「もの」は、じつは目に見えぬ精霊のことである。つまり、魂をものといっている。
    日本人にとってものというのは、西洋人のいういわゆる物質ではない。ものは、広い天然宇宙の自然と人間との間のひとつのきっかけ、橋渡しのようなものであり、ものが出てきてはじめて、その背景にあるドラマの舞台に人間はすわることができると考えている。(『利休と日本人』栗田勇)」
    ・能のものまねを体感する、名作能のDVDも鑑賞。

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  • from: 庵主さん

    2017年08月10日 11時42分26秒

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    明日、8/11(祝)寺子屋を開講します。

    8/11(金)、は祝日ですが予定通り寺子屋素読ノ会を開講します。ご都合がつきましたら、ぜひご参加ください。初参加も歓迎です。講座概要:講師/水野聡(能

    8/11(金)、は祝日ですが予定通り寺子屋素読ノ会を開講します。
    ご都合がつきましたら、ぜひご参加ください。初参加も歓迎です。

    講座概要:
    講師/水野聡(能文社代表、古典翻訳家)
    場所/生涯学習センター ばるーん(新橋駅徒歩2分)
    日程/毎月第2金曜日 (各クラスの時間は下記参照)
    参加費/各クラス一回 ¥1500
    ※入会金、会費等、他の費用は一切かかりません。予約・申込は必要ありませんが、初回参加の方は言の葉庵HP問合せページよりメールでご連絡をください。各講座の初回用資料をお持ちします。

    ◆寺子屋素読ノ会の概要 ご案内
    http://nobunsha.jp/img/terakoya%20annai.pdf

    Aクラス「葉隠」
    毎月第2金曜 10:00-11:30
    使用テキスト「葉隠(上)」 岩波文庫)

    今回は聞書第一の五五より。鍋島藩始まって以来の大事件「長崎喧嘩」の経緯と結末をたどっていきます。武士道の大事な習わしとみなされていた「敵討ち」。今日も小説や映画のテーマとなっている日本三大敵討ち、〔忠臣蔵〕〔曽我兄弟〕〔伊賀越え〕の例を見ながら解説していきます。

    Bクラス「申楽談儀」
    毎月第2金曜 13:00-14:30
    使用テキスト「世阿弥 申楽談儀」岩波文庫

    今回は、一二.音曲の心根を読み進めていきましょう。音曲とは謡のこと。世阿弥の声楽理論を実践的に知ることのできる段落です。出る息・入る息、「不増不減の曲道息地」とは。たった一文字にも宿る、謡の序破急とは。細い息の謡い手が、太い声で謡う秘伝とは。などの実践的歌唱法を学んでいきます。

    Cクラス「南方録」
    毎月第2金曜 15:00-16:30
    使用テキスト「南方録」岩波文庫

    今回より、第五章「台子」を読み始めます。今日の侘び小座敷の基本となる、書院台子の茶について、利休秘伝五十枚の〔台子伝授切り紙〕を一つ一つ詳細にたどっていきましょう。
    その他、利休の制定した台子七つ道具とそのカネワリ、南方録二種の写本「円覚寺本」と「立花家本」の相違について、などを探求していきましょう。

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