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from: 21世紀さん
2009年03月30日 18時38分49秒
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週刊新潮『9月18日号』
公明党よ、驕るなかれ
元公明党委員長・矢野絢也/福田康夫首相、新テロ特措法/ 週刊新潮(2008/09/18)/頁:139
元公明党委員長矢野絢也
『週刊新潮』9月18日号より
福田首相の辞任の背景には、公明党の暴走があった――。渦中の人、矢野絢也元委員長(76)はそう指摘する。創価学会を訴えた氏の参考人招致。それを阻止するための無茶な横ヤリこそが、政権の息の根止めたのである。矢野氏は語る。「公明党よ、驕るなかとれ」と。
福田さんは辞任の理由を、もっぱら野党・民主党のせいにしました。重要案件に民主党の理解と協力が得られない以上、国政の遅滞は避けられない。だから体制の刷新を図るため、辞する決意をしたのだと。
しかし、これは理屈に合いません。なぜなら参院における野党優位、いわゆる衆参のねじれ状態は、福田さんの就任前から決まっていたことだからです。
では、突然の辞任の裏に一体、何があったのか。
公明党の変心です。ここにきて公明党が、口当たりのいい言葉でいえば独自性を発揮し始めた、あり体にいえば無茶なゴリ押しを始めた。首相は遠慮して口にこそしませんでしたが、辞任の真の理由は、そのことに尽きると思います。
公明党の最初のアドバルーンは、7月2日の神崎武法前代表による発言でした。
「支持率が上がり福田首相の手で解散になるのか、支持率が低迷して首相が代わり、次の首相で解散になるのか、わからない」
次期総選挙は福田さんでは戦えない。そんな見方が与党内に広がる中、この発言は〝福田降ろし〟に先鞭をつける形になりました。
そして、決定的だったのが、臨時国会を控えての、公明党の一連の横ヤリです。
首相は、新テロ特措法の審議などを念頭に、早期の臨時国会召集を考えていました。参院で野党によって否決された同法案を、衆院の3分の2で再可決するには、日程に余裕を見ておく必要があったからです。そこで召集を8月下旬、会期を90日と希望した。
ところが連立相手の公明党はことごとく異を唱えます。召集は9月下旬。会期は60日で十分だと。
その表向きの理由は新テロ特に反対だから、ということでしたが、おかしな話です。なぜなら今年1月、衆院3分の2の賛成によるテロ特措法の成立に、他ならぬ公明党も加わっていたではないですか。
本当の理由は別にあります。ひとつは来夏の都議選との絡みです。
都議選を公明党はことさら重視します。文科省に所管が移るまでは都が宗教法人としての創価学会を認証していましたし、今でも都は党や学会の本部が置かれ、全国で最も多くの学会員を擁する大事な自治体です。その行政に睨みを利かせ、かつ警視庁の予算もにぎる都議会での影響力確保に、彼らは血道を上げている。
だから、都議選のために力を温存すべく、公明党は早期の解散総選挙を望んでいました。国会の日程が延び、総選挙が来年にずれ込んだりすることのないよう、短い会期を主張したのです。
もう一つ大きな影響を及ぼしたと言われているのが、私、矢野の参考人招致間題でした。-
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コメント: 全2件
from: 21世紀さん
2009年03月30日 19時02分36秒
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「Re:週刊新潮『9月18日号』」
今年5月、矢野氏は名誉毀損や言論妨害などを連由に、創価学会とその最高幹部7名 を提訴。民主党や国民新党、社民党などの野党有志は、矢野氏を勉強会に招いて公明党 =創価学会の政教一致間題に関する話を聴取し、氏の臨時国会への参考人招致を求め、 自公政権に揺さぶりをかけていた。
そこで公明党は、参考人招致を避けるため、臨時国会をできるだけ短くしようと画策した。永田町ではそうした見方が定説となっています。臨時国会を開けば、矢野の招致が本当に行われ、ことによっては池田xx・創価学会名誉会長まで国会臨時国に呼ばれかねない。それを何より恐れた公明党が、国会の召集遅延と会期短縮に動いた、というのです。
周知の通り、臨時国会はいったん9月12日召集、会期70日の線で決まりました。首相の希望と公明党の主張の間をとった、政府・自民党サイドの妥協案でした。
が、臨時国会をあくまで短くしたい公明党は、さらなる動きを見せ、ますます首相を追い込みます
辞任はあてつけ
8月31日、公明党の漆原良夫国対委員長は、金沢市で開かれた党の会合で、
「所信表明は9月29日になるかなというところが目下の焦点」
と発言します。
12日に国会を開きながら、所信表明演説を29日に行うなんて、それまで何もするなというのと同じ。首相の手足を縛るも同然です。官邸筋の情報では、この発言に福田さんは激怒したそうですが、それも当然でしょう。首相の辞任会見はその翌日、9月1日のこと。私は、福田さんの辞任は、公明党へのあてつけだとさえ思っています。
先には、公明党が低所得者層向けの定額減税実施を求め、財源不足をタテに強く抵抗する自民党を押し切る形で、政府の総合経済対策に減税案を盛り込むことに成功しました。 以上のことを考えるにつけ、こう言えるのではないでしょうか。選挙目当ての定額減税であり、組織の都合を優先した早期解散要求であり、池田先生に迷惑をかけないための参考人招致阻止であると。
公明党の驕りが出た――。そうした嫌いは否定できないと思います。
もとより私の参考人招致を回避すべく公明党が国会の日程に影響を及ぼしたのだとしたら、これこそ政教一致ということになりはしませんか。私は学会を提訴しているのであって、公明党と喧嘩しているわけではないのですから。
もちろん、政党には支持団体というものがあって、その意向はおろそかにできません。けれど、支持団体のトップを守らんがために政党が国会を動かす、選挙で頑張るなんていう話は聞いたことがない。どこの労働組合も、その支持を受けた政党も、組合の委員長を守るために政治をやっているわけではありません。
昔はまだ、学会の意向に対して、公明党サイドに裁量の余地がありました。
意を受けて直に動いたりせず、自民党を動かす。自民党の派閥の連中に何か言わせる。結果が得られればそれもよし、でした。
ところが最近は、あまりにやり方がストレートです。公明党の誰もが、露骨に学会ウケを狙って動き、そして喋る。それこそ昔なら政教一致だと袋叩きにあったところです。が、今は新聞も見て見ぬふり。学会に多額の広告を出してもらっていますし、聖教新聞からの受託印刷で得られる収入も無視できない。だから自主規制してしまう。
自民党は学会票欲しさにひれ伏し、与党だと官僚は頭を下げ、マスコミも黙る。これでは驕るなといっても無理かも知れません。
ハッキリ申しますが、公明党の現職議員の進退は学会の意向で決まり、選挙における候補者の選定もまた、ほぼ学会の意に沿って行われます。人事は学会の手にあるのです。
まして今は、世に出た時から、選挙をはじめとして一切が学会丸抱えの、池田先生と年の離れた若い人たちばかり。そのせいで、彼らは完全に信濃町のほうしか顔が向かなくなってしまったのでしょう。
しかし、池田先生の覚えがめでたいか、そうでないかがすべてとなると、過剰に先生をお守りする者だけがいい目に与るということになる。そうしたカルト教団的な空気が高じた結果、連立与党のマナーを無視し、首相の権限まで軽んじるという恐るべき事態に及んでいるわけです。
これはもはや政治の論理にあらず。全部が学会の論理と言うしかありません。学会が政治をハイジャックしてしまったのです。
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from: 21世紀さん
2009年03月30日 19時04分21秒
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「Re:週刊新潮『9月18日号』」
腹は括っている
これからの公明党はどこへ向かうのでしょうか。
日本では、政教分離が憲法で規定され、特定宗教の「教義」を政治に反映することは許されていません。
が、宗教からにじみ出る愛や慈悲、思いやりといった普遍的な「原理」は、私は今の政治にこそ必要なものだと思っています。
公明党は本来、それらに立脚し、常に平和や福祉を大切にし、人権や民主主義を擁護する。そういう政党だったはずです。原点、あるいは立党の精神と言ってもいいでしょう。 私がいた時代は、それらに忠実かつ熱心な政党だったという、いささかの自負もあります。
そうした原点に立ち返るならば、与党にいて何もかも賛成しなきゃならない今の立場は辛い、難しいというしかないでしょう。是は是、非は非として毅然とモノを言う、是々非々を貫く政党としてやっていくなら、野党にならざるを得ません。
ところが、です。
公明党からは、
「自民党が野党になったら、もう縁はない」
などという趣旨の声が漏れ伝わってきて、民公連立も否定せずといった発言まで公然と出ています。
要するに、自公で過半数を割ったら、公明党は公明党の判断で動く。民主党と手を組むことだって視野に置いているぞ、というわけです。与党残留に保険をかけた意思表示と受け取っていいでしょう。
でも、これには民主党だって考え込みますよ。昨日まで自民党と一緒だったのに、牛が倒れたから馬に乗り換える、みたいな調子のいい話ですから。
それに過去2カ月ほどの事態を見て、民主党も嫌というほど理解したと思うのです。あの党と組んだら何をされるかわからない、いつ寝首を掻かれるか知れたものではないと。要は劇薬扱い。これは公明党にとって大きなマイナスです。
何しろ福田さんも辞任の会見で言ったではありませんか。自公連立の先行きについて見解を問われ、
「私の目には、決して順調ではない可能性が見える」
と。あれこそは身をもって公明党のゴリ押しを実感した首相の、万斛の思いを込めた発言です。
かつては自民党と組んだ政党は自滅するといわれました。が、今や公明党と組むと自滅する、との見方が広がってきています。
困ったものです。
創価学会はもう、政治から一切手を引いてしまうというのも、ひとつの決断かも知れません。
仮に次の総選挙で与野党が逆転しても、牽制の意味で民主党政権は矢野問題をチラつかせてくるでしょう。他人事のように言うのも変ですが、そこはあくまで民主党のご判断。私の与り知るところではありません。
私の学会との裁判は続いているわけで、その意味でもこれは、矢野間題は、一過性のものではあり得ないのです。
超党派の野党議員からなる『矢野絢也さんより話を聞く会』の発起人8人の1人、民 主党の石井一副代表は実際、「臨時国会が冒頭解散となり、参考人招致の機会が奪われ ても、公明党=学会の問題を追及し続ける」と明言している。
ともあれ学会を提訴して以降、監視や尾行の類はなくなりましたが、嫌がらせの電話は今でもある。命の危険だって感じなくはないものの、私は腹を括って臨んでいます。妥協するつもりなどありません。
もし国会に呼ばれたら、その時は、いろいろとお話しさせていただく用意はあります。まぁ、ここで詳しくは申し上げませんが。
とりあえずは次の総選挙に注目しています。福田さんが倒れるまでの1年間をつぶさに見てきた有権者が、一体どんな判断を下すのか。
民度が問われ、試される選挙になると言っていいのではないでしょうか。
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