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from: 21世紀さん
2009年07月18日 18時26分18秒
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【紙面批評】
インターアクト・ジャパン社長 帯野久美子氏 ひと言で争点を語れ
2009.7.18 07:53
このニュースのトピックス:自民党
「民主 首都第一党」。13日付産経の1面を大見出しが飾った。この日は各紙とも、前日に行われた都議選の「民主躍進」「自民惨敗」の報道一色だった。
選挙結果に対し、麻生太郎首相はかねて「都議選はあくまで地方の選挙だ」としていたが、東京以外の「地方」から見れば、都議選は驚くほど都政にかかわりのない選挙だ。どうしてこれが「地方の選挙」といえようか。
一方、産経は同日付主張で、この結果を、民主に強い風が吹いているが、それは「自民党への落胆によるもの」と分析している。つまり「この国をどのような方向に持っていくのかという大方針を、自民党が描ききれていないことが問題だ」というのだ。
確かに、民主党が掲げた争点が「政権交代」であるのに対し、自民党の方は、強いて言えば「安心社会」。これでは勝てるはずもない。ちなみに4年前の衆院選では、自民が「郵政選挙」で圧勝した。一言で争点を語れない政党は、勝負できない時代になってきている。
郵政解散のような劇場型選挙への非難について、大阪府の橋下知事は「『ワンイシュー』でも何でもいい。有権者はマニフェストの一言一句まで読まない。じゃあ国民は何を政治に託すか。本気でやるかどうか、魂がこもっているかどうかだ」と、朝日新聞のインタビュー(11日付)に答えている。
その橋下知事の発言力に、民主党は、小沢一郎前代表がマニフェストに掲げた「全国700自治体構想」をついに撤回し、道州制を柱に据えかえた。これまで50年間、地方の声が政局に影響を与えたことが一度でもあっただろうか?
ワンフレーズポリティックスを「口先だけ」と定義するのは当たらない。命がけの思いがあるからこそ影響を与える。そして、そこにカリスマ性が実現する。
カリスマ選挙について、京都大学教授の佐伯啓思氏は、12日付産経のコラム「日の蔭りの中で」で、「カリスマ指導者への一時的熱狂ほど、政治を不安定化してしまうものはないことを思えば、この『面白くなさ』は政党政治のコストだと見なさねばならないであろう」と述べている。しかし自民党が、「政党政治」のプロ集団ではなくなったことに、すべての問題が起因しているのではないか?
13日夕、記者団の取材に対し、「どの党がみなさんの生活を守るか。日本を守るか。これが争点です」という麻生首相の言葉を聞いたとき、これで選挙の勝敗はもうついたと思った。(大阪本社発行最終版による)-
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