舛添要一代表率いる新党改革の結党メンバーに加わることを拒んだ大江康弘参院議員（５６）が、宗教法人「幸福の科学」（大川隆法総裁）を支持母体とする政治団体「幸福実現党」に入党することとなった。“総理にしたい男”ナンバーワンを蹴り、議席ゼロの新顔に加わる目的はなにか。

　大江氏は１１日、記者団に「保守という理念が全く一緒だ。思想信条も政策的にもほぼ同じ」と理由を説明。党首以外の重職で処遇される見込みだ。

　大江氏は改革クラブに所属していたが、舛添氏の入党に伴う新党改革への衣替えに「政党交付金目当て」と反発して離党。その後も「改革クラブ」を名乗り、自民党と統一会派を組んでいた。夏の参院選の改選組ではない。

　自民党ベテラン秘書は「大江氏は自民党の二階俊博元経産相に近いが、次回の参院選まで自民党入りはできない。中長期的な政治活動のバックアップを、幸福実現党に期待しているのだろう」と話す。

　一方の幸福実現党は、現職国会議員を得たことで、議席のうえでは新党日本や新党大地と肩を並べ、日本創新党を上回ることになる。

　同党幹部は「政府に質問主意書を出すなど、政治活動の幅が大きく広がる。メディアの扱いも含め、参院選を戦ううえで大きなプラスだ」と歓迎している。

05/12
ZAKZA