「Re:【石原知事会見詳報】」
－－その関連で、時代が進むと新しい事件が起こり、捜査の対応の仕方も変わる。試験会場の監督の仕方も変わらないといけないということも提起した事件だが、容疑者はモラルが欠如している。道徳がなくなったということを感じたが所見は

　「入試にしろ、大学、高校での試験にしても、カンニングっていうのは昔からあったんですよ。僕なんかもあっぷあっぷした方だけどねえ。高等学校の時に非常にできるやつが２人いて、僕も先生に『もうちょっと勉強したら彼らみたいになれるんだから、絵なんか描いてないで、サッカーなんかやってないで勉強しろ』って言われたんだけど。その２人が対照的だったのは、片一方の男は自分で答案を書いちゃうと仲間にうまく見せてた。もう１人はさっさと答案を先生に渡して出ていった。２人とも大蔵省にいったけど、どちらが出世したかというと、仲間に見せてたやつが出世したなあ。そんなもんだよ。みんないろいろ苦労してカンニングしてたね。中には鉛筆を２つに割って中にものを書いて、それ読んだやつとかいろいろいましたなあ」

　「日本で初めて入学試験で携帯を使ってカンニングやったっていうのは、ある意味見上げたもんなんじゃない。頭がいいんだよ。学校の方がバカなんだよ。と言っても私はその行為は是とはいたしませんよ。そういう時代になったのかなと思って。ただやっぱり携帯というのは国家が管理してますからね。情報っていうのは必ずトレースしていくと、誰がやったかということは突き止められるんだよね。そういう意味では携帯っていうのは、あんまり信頼できない怖いツールなんじゃないかな」

－－東京都知事選に関して自民党都連の幹部、各種団体、区長会などが石原知事に対して４選出馬を求める要請が今日現在も続いていると思うが、現在の心境は

　「それは大変うれしいしありがたいと思います。今まで私一人でやった訳じゃないですから。都庁の職員も議会も協力して色んなことができたと思うし、それに対する評価だと思います。それはそれ、これはこれです。それ以上のことは差し控えさせてください」

－－先月２７日に開催された東京マラソンは、今年で５回目だが、今回初めてチャリティー枠を設定した。７０００万円を超える寄付金が集まったが、日本の大きなマラソンでチャリティーを使ったのは今回初めて。ロンドンマラソンなどは寄付金だけで６０億円集まったりするなど海外に比べればまだまだだが、知事の感想と今後に向けた所見は

　「それはやってよかったと思います。あなたが言ったみたいにロンドンなんかはもっとべらぼうにお金が集まる。人間の枠もどうなっているんですかね。警察はあんまり人を増やさんでくれと。これまで警護の方が大変だったもんで分かるんですけども。今回はアナウンスしてから締め切りまでの期限までが短すぎたんで、次回からはもうちょっと集まると思います。こういうものをもっと徹底して拡大していくことで、世の中の役に立つと思うし、色んな使い道があると思うんで、やってよかったと思います。マラソンマニアもいるだろうし、お金払っても走りたいという人がもっとたくさんいると思いますから、そういう点では期待してます」