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憲法20条を考える

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  • from: 21世紀さん

    2011年09月26日 18時03分55秒

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    【尖閣事件】

    「テープに瑕疵」 松本前内閣官房参与インタビュー要旨
    2011.9.26 12:15
     尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件での中国人船長の釈放をめぐる松本健一前内閣官房参与へのインタビューの要旨は次の通り。

     --船長はなぜ釈放されたのか

     「那覇地検が大きなミスをしていたから。地検から首相官邸に証拠となるコピーのビデオテープが届いたが、重大な瑕疵(かし)があり、(起訴しても)公判がたえられない、有罪にもならないと官邸側が判断した」

     --重大な瑕疵とは

     「それはあまり明かしてはまずいので…。仙谷由人官房長官が検察担当者に質問をして、瑕疵があると分かった」

     --政治判断があったというわけか

     「誰がミスをしたか責任を追及をしないために高度な政治判断があった。仙谷氏は菅直人首相が(釈放の)指示をしたというのではなくて、地検が(釈放という)判断をして釈放することにしたという報告がきたので、(首相官邸は)それを諒としたという言い方にした」

     --事件発生後の経緯は

     「閣内では事件発生当初、菅氏や前原誠司国土交通相のように『証拠もあるわけで、国内法にのっとり断固として裁くべきだ』との考え方と、『釈放すべきだ』との立場に立つ仙谷氏の2つの意見があった」

     --最終的に釈放という判断に至ったのは

     「それは裁判が維持できないから。最終的には菅首相が判断したわけだ」
    --菅氏が指示を出したのは事実か

     「そうでなきゃ、釈放なんかできないでしょ、最終的に。あれだけの外交問題になっていたわけだから。菅氏は国連総会の最中に仙谷氏に電話をかけて、釈放するかしないかでやり合っていた。仙谷氏は官邸から一歩も出ずに夜中に首相と話し合っていた」

     --菅氏が仙谷氏に押し切られたということか

     「仙谷氏の方に正当性があると。(菅氏も)裁判が維持できないと納得した。電話のやりとりの中で(釈放するとの)2人の合意がなされた。それは船長が釈放される2、3日前だ」

     --なぜそうしたのか

     「菅さんは自分に責任がかかってくる問題は避けたがっていた」

     --釈放は菅氏と仙谷氏の2人で決めたのか

     「少なくとも官房副長官くらいはいるかもしれないが、政治家が決めた」

     --官邸側の誰が法務省・地検側に釈放しろと命令をしたのか

     「少なくとも菅氏はしていないでしょう。仙谷氏の可能性が高い」

     --官邸側の指示で検察が動いたといえるか

     「それはそうですね」

     --事件について菅、仙谷両氏のやりとりをどのように聞いていたか

     「当時はまだ内閣官房参与ではなく(翌月の)10月15日に任命された。だが、事件の最中も、こういう電話が首相からあったとか、中国とのホットラインはあるかとか、なぜ中国側はああも強固なのかとか(仙谷氏から)相談を受けていた」

     --仙谷氏にはどんな意見を伝えたのか

     「(検察側の準備した)証拠に瑕疵があるなら裁判は戦えないとか、釈放するなら拘置延長する前にしておけばよかったとかは言った」

     --菅政権の対応が迷走したのは

     「菅氏だって前原氏だって法律的なことをちゃんと知らないわけでしょ。実は政府ではこうした事件が起きた場合のマニュアルが平成20年に作られたが、それは起訴までで、起訴後のマニュアルは今もない」

     (村上智博)

    (注)肩書は当時


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