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  • from: 22世紀さん

    2011年10月28日 05時50分16秒

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    転落した“マル暴の刑事”

    焦りにつけ込まれ癒着か

    2011.10.27 22:33 [westナビ]

     “マル暴の刑事”に誇りを感じていたはずの警察官は、一体どこで道を踏み外したのか。暴力団関係者の元社長に内部情報を漏らす一方で金品を受け取ったなどとして、懲戒免職となった巡査部長。同僚の捜査員らは「手柄を焦るあまり、逆に取り込まれてしまったのか」と苦々しげに話した。

     巡査部長は、大阪府内の高校を卒業後、府警に。当初から暴力団捜査の刑事を志望していたといい、西署に勤務していた20代のころ、念願がかなって刑事課に配属。このころから、口ひげを生やすなど“マル暴刑事”を意識した風貌に変わっていったという。

     平成12年、府警本部の暴力団対策課(現・捜査4課暴力団対策室)に異動。暴力団情報を管理、分析する資料係に在籍し、その後に勤務した吹田、西淀川署でも暴力団対策を担当した。

     元社長と知り合ったのは吹田署時代。こうした人間との交際は当然リスクが伴うが、巡査部長にとっては暴力団情報を得ようとして接触を持った面があったといい、いつしか飲食接待を受けるなど、逆に相手に取り込まれていった。

     捜査員が暴力団の内部情報収集のため組関係者らと接触するケースはあるが、これは同時に暴力団側にとっても捜査情報を得るチャンスとなる。ほどなく現金を受け取るようになった巡査部長の周辺では「金払いが良くなった」「暴力団に情報を流しているのでは」と噂になったこともあった。ある元同僚は「熱心な仕事ぶりの一方、部下や後輩に横柄で、職場で浮いた存在だった」と話す。

     捜査関係者によると、暴力団情報を得ることが年々難しくなるなか、組関係者に情報源を持つ捜査員が評価される面もあり、駆け出しの刑事が「とにかく組員と親密になればよい」と安易に考えてしまう可能性は否定できないという。

     府警で暴力団捜査に当たる現役の捜査員は「プロならば暴力団側に情報を漏らすことはありえない」と強調した。疑惑が発覚し、府警監察室の事情聴取を受けた巡査部長は「こんな関係は許されないと分かっていた」と話したという。

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