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  • from: 22世紀さん

    2011年09月18日 12時36分29秒

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    池田大作「権力者」の構造

    池田大作「権力者」の構造 投稿者:管理人 投稿日:2011年 9月18日(日)12時35分17秒   通報 返信・引用
     知的アクセサリーとしての文化機関

     一月に設立された東洋学術研究所は昭和40年12月に財団法人東洋哲学研究所と改組され、『東洋学術研究』
    (年二回刊)という雑誌を出している。一時期、代表理事は篠原誠、理事は多田省吾、原島崇らであったが、昭和
    56年現在の理事長兼出版代表は後藤隆一、編集代表・穂坂幹夫である。1億7,600万円の資産を持つ。
     同研究所は創価学会系「研究所」のはしりで、その後、創価学会は現代宗教研究所、現代仏教研究所、新社会科学
    研究所、現代思想研究所、東洋思想研究所など、多数の機関を設置している。それらは創価学会理論の構築、豊富
    化を意図するものだったが、見るべき成果をあげられなくとも、いかめしい名称を付された存在それ自体が、創価学会
    の知的アクセサリーになるという仕掛けを持っていた。
     また、その一つである現代政治研究所は、公明協会(後出)所有の元赤坂のマンションに事務所を置き、月刊誌『現
    代政治』を刊行していた(昭和45年6月、28号で廃刊)。同誌は『公明』と『潮』の中間をいく創価学会の政治理論誌で
    43年3月に創刊、会員外には無料で配布され、公明党が資料研究費名目で年間(43年3月ー44年3月)1,100万円
    を同研究所に支出していたという(「黒い〝鶴〟のタブー」36)。
     同誌の執筆者の多くは一般新聞の論説委員、政治部記者、学者だった。
    「この『現代政治』の執筆者を見て感じられることは、8割までが各新聞社の論説委員クラスの人たちであるということ
    である。このことは、これまで新聞が極力創価学会・公明党についてふれることを避け、批判らしい批判をしなかった
    事実を考え合わせると、そこに『なにか』を感ぜずにはいられない」(上条、前掲論文)
     9月に創刊された『公明』は公明党機関紙局から発行されている月刊政治理論誌で、編集長は市川雄一、昭和56年
    現在、7万部を刊行している。公明党からは『公明新聞』(日刊、37年4月創刊、公称85万部、代表・市川雄一)、『公
    明新聞・日曜版』(44年10月創刊、公称140万部)、『公明』のほか、党内部向けの『公明月報』、『公明グラフ』(35万
    部)、『公明写真ニュース』等が刊行されている。
     『灯台』は一般主婦と教師を読者対象とした月刊雑誌で、はじめの発行元は灯台刊行会、昭和56年現在、前述のよ
    うに第三文明社から刊行されている。
     『言論』は当初言論部の月刊機関誌で、39年末、公明党の発足とともに、同党への支援を目的に自由言論社から旬
    刊誌に衣替えし、40年なかばに、週刊にかわって『週刊言論』となった。池田の「若き日の日記から」を連載し、その後
    発行元が潮出版社に移り、前述のように47年に421号で休刊した。
     またこの年37年3月には鳳書院が資本金100万円で設立されている。同社は秋谷城永『創価学会の理念と実践』、
    小平芳平『創価学会』を出版し、その歴代の役員には北条浩、秋谷栄之助(城永)、多田省吾、青木享、小島重正など
    の創価学会大幹部がついていたが、昭和56年現在、休眠状態とみられる。
     昭和56年現在の資本金は1億8,000万円、事業目的には書籍、雑誌の出版販売の他、喫茶店経営、玩具・古物
    の仕入れ販売が掲げられ、また一時期不動産売買も手がけていたという。
     池田はこうした多面的な出版活動について、「共産主義者は、ソビエトで、何よりも先に印刷工場をつくった、と聞いて
    います。そうすることが革命への方程式だとも聞いています。広宣流布という大事業をやろうとした場合、われわれも
    当然出版に力を入れなければならない。それを実行しているだけです」といっており(央忠邦『日本の潮流』)、喩が大き
    すぎるきらいはあるにしても、心情的にはそのようなものだろう。が、出版社経営を含む出版活動には、別に、大幹部
    の収入の途を講ずるといった面があったのではないか。現に池田自身の基本収入は印税のほか、聖教新聞社主とし
    ての手当である。読書人口とはいえない階層も信心の付加によって組織されると、たちどころに良質の購買者となり、
    創価学会とその大幹部たちの経済を悠揚迫らざるものにしていた。

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