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from: 22世紀 - 2さん
2011年12月05日 17時35分30秒
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池田大作「権力者」の構造
時代の貧しさと低俗性の産物
こうして池田は宗教という辛気くさい世界で、組織と自己の人間性を正しく結びつけ、全能者である彼自身の膨大化を
完成し、法外な権力を手にしたのみか、全分野にわたって自らの臭い息を吐きちらした。彼は庶民の非科学的とはいえ、
拠りどころを求めてやまない真摯な心と金銭に基つ゛き、どのような場合でも自己嫌悪を知らない安定した精神と、俗物
風にすぐれた平衡感覚とをもって日本国を望見し、愛用の「余」という単語を「朕」に似せて発音した。
彼は徹底的な俗物性によって、彼の権力を貫く主要な色調とした。彼が自ら凡人を称したように、その個性は公私両面
にわたる非行にもかかわらず、彼の意識の面では肥大した凡庸にきわまり、そこには興味をひくに足る何ものもなかった。
彼に関心を払わざるを得なくさせたのは、創価学会=公明党という組織に裏打ちされた彼の権力の大いさと、その現れ
方である。
昭和45年上半期の世論が彼をたたくまでは、彼の綸言は汗のごとくではなく、彼の言葉は彼の言道を規制することが
なかった。彼の権力を政治の場に持ち込ませぬためには、さらに継続的な監視が必要だろうが、ほぼその権力の強大
化は終息し、55年下半期の世論によって彼の今後は風化の過程に入った。
彼を「偉人」と仰がねばならなかったのは、まさしく時代のもつ散文性の悲劇に違いなかった。現代は大物の役柄でさえ、
つまらぬ管理的な小物にしかつとまらぬ時代かもしれない。後世が彼を記憶しているなら、皮肉をこめて、この時代の
貧しさと低俗性が生んだのっぺらぼうの八岐の大蛇だったと評するのだろうか。-
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