そういえば去年，「応用哲学会」ができました。
茂木健一郎さんも入られているのですが，
ふと「哲学」の応用って何だろう...と思ってしまいました。

皆さんはどのような応用哲学をイメージされますか？

私物理屋はこの度，『日本万学研究会』の哲学講座を担当させて頂くことになりました。まだ始まったばかりではありますが，詳しい活動内容などは下記のＵＲＬからどうぞ！！

※日本万学研究会での哲学屋＝物理屋です


→　http://circle.cururu.jp/skk

今回は，自然哲学のサークルで実際にした議論の中から取り上げます。



恐ろしいことを考えてしまいました。
今からもう何百年、いや何十年後には情報はどのように扱われているのでしょうか。
現在、全国の学生さんたちは勉学に励んでいます。大人も常に何かを「学び」続けていることでしょう。「万研はいつまでも会員の皆様に学びの場を提供いたします！」
下手な宣伝は置いておきまして、未来の学校ではこのような会話がされているかもしれません。


先生「テストを返します。点数のばらつきがあるぞ。」
　A　「おい、B。実は僕、数学の"あれ"買ったんだよ。」
　B　「おっ、"あれ"か！　俺にも貸してくれよ。　俺今回大変な点数だったんだよ。」
　A　「でも、頭につけるとき少し痛いよな。」
　B　「そのくらい...。　考えてみれば、昔の人たちは黒鉛を木片で挟んだ棒を、すぐ破れる『紙』ってやつにこすりつけて必死に勉強してたんだからな〜。」
　A　「そうだよな。　今じゃあ、パコッとはめてビビビッだもんな。　数学なんて毎回90点以上だよ。」
　B　「でも、その点"あれ"持っていないC君なんて毎回補習だもんな。」
　A　「ほんと。　世の中『金』って感じだよな。」


皆さん、"あれ"の正体は分かりましたか。
恐ろしい限りです。そういう時代こそ、強い精神、心が必要になってくるのだと思います。ここまでくると，「頑張って勉強することは素晴らしいことだ」なんて言っていることがばかばかしくって仕様がありません。
極論にはなりますが、「科学が自身を食らう」という状態も、ひょっとして起こりうるのではないでしょうか。
少し考えてみました。

電車の中で携帯電話を使っている人がいますよね（本当はいけないのですけど...）。
人が多い時なんて特に,電車の中は色々な人の話し声で一杯です。
そんな中でも，電話をしている人と一対一で話している人の声は，明らかに違って聞こえます。
確かに，面と向かって話している場合は，表情も伝わり，少しの口調の違いもはっきりと伝わります。それに比べて，電話は声しか伝わりません。その違いによって，電車の中でも，通話している人が分かるのだと思います。


しかし，もう少し電話で細かい音まで拾えるようになったら...。
勿論，声が今までよりもクリアに聞こえるようになりますよね。
そうなると，電話中の人の声って...どう変わるのでしょうか。
もしかすると変わらないかもしれませんが。

イメージしてみてください。

自動販売機でジュースを買ったといたしましょう。
缶でも瓶でも，紙パックでも構いませんよ。
さて，次の３つの自分（Ａ,Ｂ,Ｃ）は違うでしょうか，同じでしょうか。


０秒後の自分Ａ　 ジュースを拾い上げる＝さわる

10秒後の自分Ｂ　 成分表示を読む （賞味期限を確認するのもいいですね）

20秒後の自分Ｃ　 飲み始める


この３つの自分の違いは，時間だけでしょうか...　　

挨拶が小さくて聞こえない子供によく「相手に聞こえなかったら意味がない」などというやり取りを見かけます。

人間の評価って人がするものなのだろうか...

あなたが何気なくつぶやいている「つぶやき」
その中には現代をよりよく生きるヒントが隠されています。
私たちは探検家です。数多くあるつぶやきの中から、輝く宝石を見つけていきましょう。
さっそくつぶやきが生まれていますよ。何を学べることでしょう。


「哲学」というと気むずかしそうな学者先生がやっているようなイメージがありますが、それは昔の話です。

ここでの哲学は「つぶやく」こと。
ご一緒に現代流の哲学を味わいましょう。