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from: かにこさん
2009/10/29 12:46:34
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一緒に勉強しましょう【結膜炎】
一緒に勉強しましょう【結膜炎】
【どんな病気?】
結膜とは、まぶたの裏側と眼球との間にある粘膜で、下の眼瞼(眼の縁)を反転した時に見える場所です。
最も多い原因はパスツレラ菌の感染によるものです。
うさぎさんによく見られる呼吸器系疾患にスナッフルがあり、パスツレラ菌が原因となるものが多いのですが、これが鼻涙管を経由して感染を起こします。
パスツレラ菌は、うさぎさんのさまざまな病気で多数のトラブルの原因となります。
結膜炎蓋(まぶたの奥)は、正常でも細菌の生息する場所となっています。
そのため黄色ブドウ球菌の感染症などの感染症が起こりやすく、また、トレポネーマ症(うさぎ梅毒)、ボックスウィルス感染症なども結膜炎の原因になります。
また、上顎臼歯に歯根膿瘍があると眼を刺激するため痛みがあり、鼻涙管が閉塞するので結膜炎を起こしやすくなります。
牧草やウッドチップのクズ、砂埃などが目に入ったり、ウッドチップ(針葉樹)からの揮発性物質、消毒剤、糞尿の刺激臭(不十分なトイレの掃除、狭く、閉鎖された飼育環境ではアンモニア濃度が高くなる)など、飼育環境に問題がある場合も結膜炎を起こしやすくなります。
うさぎさんは目に違和感があると目をこすり、悪化させるので注意が必要です。
結膜炎と関連性した病気もあり、例えば鼻涙管閉塞では、あふれた流涙が目の下を濡らし、細菌が繁殖しやすくなると、湿性の眼瞼皮膚炎や結膜炎になり、進行すると角膜炎を起こします。
そのような状態になると、色のついた目やにや分泌物(パスツレラ菌の感染では白い目やになど、菌によって異なる)も見られます。
【主な症状】
・結膜が赤くなる
・涙目
・流涙
・目やに(感染症だと膿んだような粘り気のある目やに、刺激臭だと水っぽい目やに)
・緑がかった白い分泌物
・目の縁が赤くなる
・まぶたがはれる
・まぶしそうな目つきをする
・水っぽい目やにが出ている
・目の下が湿っぽくなったり脱毛する
・痛がる
・かゆがる
【病院ではどんな治療をするの?】
原因を調べるため、目やにを取って細菌の検査(細菌培養)をします。
洗浄液で目をよく洗浄します。
洗浄したのち、眼軟膏や点眼薬を投与します。
眼軟膏や点眼薬のほか、全身的に抗生物質を投与することもあります。
痛みがある場合は鎮痛剤を投与します。
パスツレラ症や歯根の問題から結膜炎を起こしている場合、鼻涙管の洗浄を行います。
鼻涙管の洗浄は定期的に継続する必要があります。
治療と平行して飼育方法と飼育環境を見直すことがとても大切です。
眼瞼異常(眼瞼内反症など)がある場合は、手術する必要があります。
【予防のために】
トイレの掃除をこまめに行い、衛生的な環境を心がけ、細かなくずの多い牧草やウッドチップ、針葉樹のウッドチップを使わないようにします。
消毒剤などの刺激性物質をうさぎさんの周囲で用いないようにします。
トイレの掃除は、こまめに行いましょう。
結膜炎の原因となる病気を早期発見するため、口の動かし方や流涙、顎の下の毛のもつれなどの小さな変化を見逃さないようにし、病気があれば早期治療を行います。
治療と平行して適切な飼育(ご飯、環境)を行います。
目にゴミが入るのを避けるため、風の強い日の屋外散歩は控えましょう。
高いレベルで免疫力を維持できるよう、適切な飼育を心がけます。
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