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2011年11月28日 19時39分06秒
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「Re:DV相談」
DVやストーカー被害 「1人で悩まず相談を」 神戸・三宮
2011.11.25 02:27
■三宮で県警などキャンペーン
配偶者や恋人からの暴力(DV)やストーカー被害から女性を守るため、県警などは24日、神戸・三宮の地下街「さんちか」で街頭キャンペーンを行った。県警によると、県内のDVやストーカー被害の認知件数は増加傾向にあり、県警は「1人で悩まず相談を」と呼びかけた。
「女性に対する暴力をなくす運動」期間(12〜25日)に合わせて実施。県警によると、昨年の県内のDV被害認知件数は1885件と統計のある平成15年から約4・4倍に増加、ストーカー被害認知件数も1012件と過去最多だった。
キャンペーンは、県警生活安全企画課や生田、葺合両署、神戸市や県の関係機関などから約30人が参加。買い物に訪れた女性らに相談窓口などを書いたポケットティッシュや携帯カイロなどを手渡した。
相談は、県警ストーカー・DV相談電話((電)078・371・7830)などで受け付けている。icon
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2011年11月28日 19時37分03秒
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「Re:児童虐待」
県内、児童虐待が大幅増 関係機関の連携強化へ【滋賀】
県警に寄せられた児童虐待の通報や相談が、10月末現在で昨年1年間の件数より倍増し、100件余りであることが25日、県警本部で開かれた児童虐待防止対策の実務担当者会議で報告された。このうち3件で加害者が逮捕されていた。県警少年課や県内の児童相談所などは、関係機関の一層の連携強化を申し合わせた。
県警によると、10月末現在で被害者は173人で、うち小学生が66人と最も多かった。加害者は、111人で実父が57人で最多だった。
虐待の内訳では、殴る蹴るなどの身体的虐待が67件で、子どもの前で家庭内暴力をふるう心的虐待が19件、子育てを放棄するネグレクトが18件だった。
県警は啓発活動などで、虐待への関心が高まったとして、目に見えにくい心的虐待の相談が増えたと分析している。
会議では、泣き声などの通報を受ける警察や、母子手帳などで子育ての状況を把握している保健センターなどの関係機関の連携強化が必要という指摘があった。各市町で開かれる実務担当者レベルの会議に県警職員の積極的参加の要請もあった。
会議は、児童虐待防止推進月間の11月に合わせて開かれ、県警少年課のほか、2カ所の児童相談所の職員など13人が参加した。 (山田千尋)
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中日新聞
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2011年11月26日 19時29分20秒
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「Re:デートDV関連ニュース」
なくせ デートDV 金沢で討論会「互いに尊重を」【石川】
県内 高校、大学生の3割経験
金沢市は二十一日、市教育プラザ富樫で、恋人から暴力を受ける「デートDV」の対策を探るパネル討論を開いた。県内では高校生と大学生約二千人の約三割がDVを経験したとの調査結果もあり、討論参加者は「防止には子どものころから個人を尊重し合う教育が必要」と呼び掛けた。(押川恵理子)
市民団体による二〇〇八年度の調査では高校生26%、大学生34%が「行動を制限される」などのDVを経験。討論に参加したDV被害者支援や虐待防止などに取り組む団体メンバーは背景として、男性優位を刷り込まれて育つ環境やコミュニケーション不足などを指摘した。
防止に向けて、NPO「子ども夢フォーラム」(金沢市)の高木真理子代表は「恋人の行為に嫉妬や不安を覚えたら思い込みで行動せず、率直に話して確かめ合うことが大切」と助言した。
NPO法人「ハッピーウーマンプロジェクト」(富山市)の川田由記子事務局長は「束縛は愛ではない。相手に支配されて自己決定権を失い、逃げられなくなる」と訴え、子どものころから自分を肯定し、相手と対等に尊重し合える関係づくりを求めた。
パネル討論は、女性に対する暴力をなくす運動週間(十一月十二〜二十五日)に合わせて市が開催したシンポジウム「子どもを暴力の影響から守る」の一貫。
虐待に苦しんだ経験から子どもに寄り添う育児支援を展開するNPO法人「パパジャングル」(福井県坂井市)の荒巻仁理事長による講演もあった。
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中日新聞icon
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2011年11月23日 17時38分27秒
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「Re:DV相談」
DV:9カ国語で相談シート チェック形式、福岡県とNPO作成「外国人女性の力に」
◇「支援情報、外国人女性の力に」
配偶者や恋人からの暴力(ドメスティックバイオレンス、DV)に苦しむ外国人のために、福岡県女性相談所とNPO法人「アジア女性センター」は、被害状況を伝える9カ国語の相談シートを作った。九州・山口では初の試みで、まもなく県内の相談機関で運用を始める。県は「支援者と相談者が互いに正確な情報を共有し、必要な支援につなげられる」と期待を寄せる。【金秀蓮】
翻訳されたのは英語▽中国語▽韓国・朝鮮語▽タガログ語▽タイ語▽ロシア語▽ベトナム語▽ポルトガル語▽インドネシア語の9カ国語。被害状況や希望する支援などの設問事項にチェックする形式で、支援者が日本語のシートと対比しながら、内容を把握することができる。また、行政支援などについても各国語で説明している。
県によると外国人女性からの相談件数は増加傾向にあり、アジア女性センターへの相談件数はここ数年400〜500件で推移している。センターによると、在留資格がネックとなり、日本人配偶者や永住権を持つ外国人配偶者からの被害を訴えられなかったり、日本語が十分理解できず、支援について正確な情報を知らずにいるケースも少なくない。
福岡に先駆けて多言語の相談シートを導入した神奈川県の担当者は「相談機関には通訳者が常駐しているわけではない。緊急な場合も、相談シートで正確な情報を得ることができ、対応がスムーズになる」という。同センターは「自分自身が受けられる支援について正しく知ることが、情報弱者となっている外国人女性にとって力になると思う」と話している。
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DV:加害者の更生策は 東京で専門家らシンポ
家庭内暴力・虐待:長岡の団体、新潟でも女性の集会「ここふら しゃべり場」 /新潟
虚偽告訴:「子に殴られ」→「妻の元交際相手に暴行」男に有罪判決--地裁 /和歌山
DV:防止訴える海外ポスター展--名古屋 /愛知
DV・性暴力:相談基に語り合う 10日、横浜でイベント /神奈川
毎日新聞 2011年11月21日 西部夕刊icon
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2011年11月22日 23時53分46秒
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「Re:DV防止」
家庭内暴力・虐待:長岡の団体、新潟でも女性の集会「ここふら しゃべり場」 /新潟
◇長岡の民間団体・スプーンフィールド「悩み打ち明け、心を楽に」
家庭内暴力(DV)や虐待などに悩む女性が心の内を話し合う「ここふら しゃべり場」が今年4月から長岡市で毎月開かれており、10月から新潟市でも始まった。新潟会場は毎月第2日曜で次回は12月11日。主催する長岡市美沢2の民間団体「スプーンフィールド」の栗林友絵さん(31)は「参加者全員で体験を話したり、分かち合える場にしたい」と話している。【宮地佳那子】
同団体は01年に設立され、引きこもりや不登校、人間関係で悩みを抱える人の相談に応じてきた。栗林さんは専門学校を卒業後、老人ホームで働いていたが、上司に心ない言葉を言われたり、自分の考えを言葉に出せずストレスを抱え込み、引きこもりになった。引きこもっている間も「仕事をしなければ」というプレッシャーを自分自身や家族から受け、リストカットや睡眠薬の大量服用を繰り返した。会社は半年間の休職後、解雇された。
休職中、ある新聞記事を目にした。引きこもりの人らを対象に同団体が集会を開くというもの。参加してみた。集会では、悩みを共有したり、カウンセラーから「人生長いのだから数年働かない時期があっても良い」などの言葉を聞き、「気持ちをくみ取ってもらった」と気が楽になった。外出も少しずつできるようになった。心理学を学びながら、4年前からスタッフとして働いている。
「ここふら」には「心に花(フラワー)を咲かせてほしい」という思いを込めた。栗林さんらスタッフが輪に入り、参加者には自由に話をしてもらう。
新潟会場は午後2〜4時、新潟市西区浦山1のリバーサイド青山402。参加条件は18歳以上の女性で、定員は7人。参加料1000円(軽食付き)。長岡会場の参加者も募集しており、毎月第4土曜、同団体で開かれる。時間、参加条件、定員、参加料は新潟会場と同じ。いずれも前日までに要予約。問い合わせは同団体(0258・32・7338)。
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電話相談:13日からDVや離婚の相談--長岡・NPO法人 /新潟
毎日新聞 2011年11月21日 地方版icon
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2011年11月21日 19時51分24秒
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【本の話をしよう】
作家 三浦しをんさん 言葉は思いを伝える大切なツール
2011.11.21 15:31 (
「仕事でよく辞書を使うのですが、たくさんの言葉の意味が逐一、載っていますよね。そこで、誰がどうやって辞書を作っているのか、興味がわいたんです」
直木賞作家の三浦しをんさん(35)の新刊は、辞書づくりに携わる編集者を描いた小説『舟を編む』。「辞書は言葉の海を渡る“舟”。その“舟”を“編集”する人々の物語」との意味を込めてつけられた。
■辞書編集者の真剣さ
小説を書くため、「広辞苑」を出版する岩波書店の編集者などへも取材した。「辞書に携わる人たちは言葉を集め、どういう定義があって、どんな意味があるかについて、厳密に話し合いながら言葉と真剣に向き合っていた」
実際の編集者同様、小説の主人公の玄武書房辞書編集部の馬締(まじめ)光也も、言葉に対して“マジメ”に対応するキャラクターに設定した。
「天にも“のぼる”気持ち」をなぜ、「天にも“あがる”気持ち」と言わないのか。「恋愛」という言葉の意味は「特定の異性に特別の愛情をいだき…」などと示されるが、同性愛が認知されてきた現代において、意味を「異性」に限定すべきかについて検討。昨今、よく使われる「リアルに」という言葉などについても、用例採集カードに記載し、言葉の正確な意味を徹底的に追求する。
「言葉」に誠実に向き合う必要性はどこにあるのか。
「自分の思いや考え、感じたことを他の人に伝えるときは、言葉というツールがとても大切。同じ言葉でも使い方や言い方、相手の置かれている立場や解釈によっては、伝わり方が全然、変わっていきますから」。三浦さんはこう説明する。
そして「言葉にきちんと向き合うことは、相手に自分の思いを正確に伝えようと努力すること。人に対して誠実に向き合おうとすることにもつながる」と続けた。
■つい読み込んでしまう
情熱的に言葉に対する思いを語る三浦さん自身も、辞書が好きだ。
字が読めない幼いころから、辞書をめくりながら“大人ぶる”のが好きだったし、中学生のころは授業中に時間を忘れて辞書を夢中で読んだこともあった。
「今でも、忙しくて時間がない時でも、辞書を開くとついつい読み込んでしまう」。はにかんで答える三浦さんの姿が一瞬、馬締の姿に重なった。(文:植木裕香子/撮影:大里直也/SANKEI EXPRESS)
◇
■みうら・しをん 1976年、東京都生まれ。2000年に『格闘する者に○(まる)』でデビュー。06年に『まほろ駅前多田便利軒』で直木賞受賞。ほかに『風が強く吹いている』『仏果を得ず』『神去なあなあ日常』など。
◇
「舟を編む」(三浦しをん著/光文社、1575円)-
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2011年11月21日 12時50分07秒
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「Re:事件」
強い殺意、計画的犯行か 香川の老人ホーム男女2人殺傷 女性を部屋まで追いかけ切りつけ
2011.11.21 11:39
香川県琴平町の養護老人ホーム「琴平老人の家」で入所者の男女2人が殺傷された事件で、殺人未遂容疑で現行犯逮捕された高丸馨(かおる)容疑者(86)が、凶器のナイフをあらかじめ用意し、死亡した小野川美明(よしあき)さん(79)を複数回にわたって刺していたことが21日、捜査関係者への取材で分かった。同署は強い殺意を抱いた計画的犯行とみて、容疑を殺人に切り替えて動機を追及している。
香川県警琴平署の調べでは、高丸容疑者は3階にある小野川さんの部屋を訪ね、3人で話を始めたところすぐに口論になった。高丸容疑者は所持していたナイフで小野川さんを刺し、驚いて同じ3階にある自室に逃げ戻った徳田キヘ子さん(68)を部屋まで追いかけて切りつけ、顔に軽傷を負わせたという。
高丸容疑者の部屋は2階にあり、ナイフは自室から持ち出していたとみられる。同署は、3人の間に以前から何らかのトラブルがあったのではないかとみて調べている。icon
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2011年11月20日 22時29分56秒
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「Re:【ベラルーシから見た福島】」
(下)子供の長期健康調査不可欠
2011.11.20 14:24 (1/2ページ)
手術の前日、清水教授の診察を受けるエレーナ・チモシュクさん(左)=ミンスク第10番病院
福島県は10月、18歳以下の子供約36万人を対象に甲状腺の健康調査を始めた。調査は2年ごと、20歳を超えると5年ごとに生涯にわたり実施する方針だ。旧ソ連・ウクライナのチェルノブイリ原発事故の周辺で子供の甲状腺がんが増加したことを教訓とする対応で、調査では甲状腺疾患に多い、しこりを調べる触診に加え、超音波診断装置も使用。異常があれば組織を採取して精密検査する。
今秋、チェルノブイリに近いベラルーシでの健康被害調査の医師団を率いた日本医科大教授の清水一雄(63)=内分泌外科=は「福島はチェルノブイリのようにヨウ素欠乏地ではなく、放出された放射線量も低いため、単純に比較できないが、日本でも甲状腺がんは多発するはずだ」と予想する。ただ、長期の健康調査ができるかどうか未知数だ。
清水は「長年にわたり定期検査を実施することで、受診者はこれまでの何倍にもはね上がる。その分、放射能の影響の有無にかかわらず、がんなどの病気が見つかる可能性は高くなり、医療現場は対応を迫られる」との見方を示した。
福島県は約36万人の健康調査に対応するため、県内だけでなく、日本甲状腺学会など県外の機関や医師に協力を要請している。
だが、同学会の会員は約2千人。超音波診断装置を扱える医師や技師、手術が必要な場合は外科医の確保が必要となるが、清水は「現状ではとても手が回らないだろう」と懸念する。
■ ■ ■
チェルノブイリ原発事故から25年経過し、ベラルーシでは、健康だった人が加齢とともに病気になったり、事故当時に胎児だった人ががんを発症したりするケースが出てきた。
エレーナ・チモシュク(26)は首に違和感を覚えて検査を受けると、8月初旬に左甲状腺に直径約1センチの腫(しゅ)瘍(よう)が見つかった。チェルノブイリ原発事故当時は1歳。原発の北約120キロのベラルーシ南部のゴメリ州にある祖母宅で過ごしていた。
これまで、健康不安を感じたことはなく、周囲にもがんなどの病気になった人はいなかった。9月末にミンスク第10病院で甲状腺腫の摘出手術を受けたが、突然の甲状腺異常に「まさか自分が病気になるなんて」と驚く。
また、事故当時、まだ母親の胎内にいたアリョーシャ・スビャトーシク(25)は、放射能汚染地域が多いブレスト州ピンスク市近郊の村で育ち、5年前に赤十字の移動検診で甲状腺がんが見つかった。手術を受け、今は体調は良好だが「きっと事故との関係はあると思う」と話す。
■ ■ ■
「当初は10年から15年で甲状腺がんの発症数は減少に転じると思ったが、そうはならなかった」と話すのはベラルーシ医学再教育アカデミーの内分泌科医、マキシム・ロシチク(32)。放射線による子供の甲状腺がんは、被(ひ)曝(ばく)から比較的早い段階で発症すると考えられていたため、大人になってからの発症が絶えないのが意外だったという。「子供のころ放射線にさらされた人が今になってがんを発症する。将来的にどのような病気が出るのか予想できない」と続けた。
ベラルーシ赤十字社総裁、ヴィクトル・カルバノフも「今、新たに女性の乳がんなどの症例が増えている。事故による健康への影響は新しいステップに入りつつある」と述べた。
当初、症状がなくても甲状腺がん患者が増え始めるのは原発事故から4年後との研究がある。「まだ時間はある。今のうちに医師や技師を増やし、来たるべき事態に備えなくてはならない。今は医療現場へのフォローを第一に考えるべきだ」と清水は訴えた。その一方、福島原発事故の被害者には「少しでも不安があるなら、年1回の検査を絶対に受けてほしい。重要なのは早期に病気を見つけ、適切な治療を受けることだ」と助言した。
(敬称略)
川瀬充久が担当しました。icon
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2011年11月20日 22時26分23秒
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【ベラルーシから見た福島】
(上)甲状腺がんの不安
2011.11.19 08:32
15歳で甲状腺がんの摘出手術を受けたリュドミラさん。首には今も傷跡が残る=ミンスク市内
女性の首から胸のあたりには、ネックレスのようなU字型の傷跡が残り、のどには筋肉を切除したくぼみがあった。
「今はなるべく気にしないようにしている。そうすれば他人も気にしなくなるだろうから」。そう話すリュドミラ・ウクラインカ(35)は、旧ソ連・ベラルーシの首都にあるミンスク教育大で心理学を指導している。
リュドミラは、1986年にベラルーシの隣国・ウクライナ(旧ソ連)のチェルノブイリ原発で事故が起きた際、原発から北約300キロにあるモギリョフ市の祖母の家で過ごしていた。しかし、原発事故を知ったのは1年以上たってから。その間、森で採ったキノコや野いちごを食べた。周囲では放射能汚染の影響を心配しロシア側に避難した人もいたが、一家はつてがなく移住できなかった。
事故から5年後の15歳のとき、健康診断でがんが疑われ、精密検査で甲状腺がんと診断。ミンスクの病院で摘出手術を受けた。胸やのどの傷は手術の際のもので、傷を隠すためにえりの長い服を着るなど精神的に苦しんだ。
現在も毎日ホルモン剤を飲む生活が続くが健康状態は良好だ。ただ、6歳の長女、アンナが体調を崩すたび「放射能の影響ではないか」と不安になる。「あのときロシアに知り合いがいたら…」と声を落とした。
甲状腺の定期検査をしているブレスト州立内分泌(ないぶんぴつ)診療所所長、アルトゥール・グリゴロビチ(44)は「1グレイ(グレイ=吸収放射線量)以上の放射線を受けた人には遅かれ早かれ影響は出る。影響は100年は続くだろう」と断言した。
■ ■ ■
91年に独立したベラルーシは人口約970万人で面積は日本の半分程度。チェルノブイリは国境に近い。
事故は86年4月26日に起きたが、旧ソ連はすぐに公表せず、海外からの指摘で発覚した。事故後1週間で原発から半径30キロの住民は強制移住させられたが、それ以外の地域では長期間事故を知らずに過ごした住民もいた。4年後からベラルーシやウクライナでは子供の甲状腺がんが多発。事故で広範囲に放出された放射性ヨウ素が原因とされる。
ヨウ素は、新陳代謝に必要な甲状腺ホルモンの合成に欠かせない必須元素で、特に成長途上の子供の甲状腺にたまりやすい。だが、体は放射性か、そうでないか区別できない。原子力事故の際には放射性ヨウ素を取り込む前にヨウ素を満たすためにヨウ素剤の服用が予防になるとされる。ポーランドではこの薬品が配布されたが、ベラルーシでは配布されなかったという。
ヨウ素は海藻に多く含まれるため、内陸のベラルーシでは慢性的にヨウ素が欠乏し、取り込みやすい状況があったとの指摘もあるが、結果的にベラルーシでの0〜18歳の小児甲状腺がんの患者は事故後14年間で882人。事故前11年間の患者が7人だったことと比べると劇的に増加した。一方、ベラルーシの西隣のポーランドではほとんど出ていない。
■ ■ ■
東京・霞ケ関の文部科学省で10月に開かれた福島第1原子力発電所事故の勉強会。ホルモンの働きを診る内分泌外科医として医療に携わり、現在は長野県松本市長を務める菅谷昭(67)は意見を求められ、チェルノブイリ原発事故の教訓を生かすべきだと訴えた。
菅谷は事故から5年後、日本の医療団の一員に加わり、ベラルーシを訪れ、原発事故による甲状腺がん患者の治療に携わった。
その経験をもとに菅谷はいう。「チェルノブイリの低濃度放射能汚染地帯で何が起きているのか。福島のこれからのために知るべきことだ」
(敬称略)
◇
旧ソ連・ウクライナのチェルノブイリ原発事故から25年。9月に隣国のベラルーシを訪問した日本医科大の清水一雄教授を団長とする健康被害調査医師団に同行し、事故の影響が続く現地を取材した。ベラルーシの経験から福島第1原発事故を考える。-
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「Re:児童虐待」
救急車も呼ばず…内妻を逮捕 大阪の生後1カ月長男に熱湯 保護責任者遺棄容疑
2011.11.19 16:12
大阪府豊中市豊南町西で今月6日、警備員、源野久義容疑者(33)が生後1カ月の長男に熱湯を浴びせて重傷を負わせた事件で、大阪府警豊中南署は19日、保護責任者遺棄容疑で源野容疑者の内妻の無職、又吉麻衣容疑者(25)を逮捕した。
逮捕容疑は11月6日夜、自宅で長男が熱湯のシャワーを浴びせられ重いやけどを負ったにもかかわらず、救急車を呼ぶなど必要な措置をせず長時間放置したとしている。
又吉容疑者は容疑を否認しているという。
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