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from: 21世紀さん
2009年06月24日 21時15分31秒
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【風(1)子供のケータイ】
子供の携帯ダメ お宅はいかが
2009.6.22 12:16
このニュースのトピックス:自民党
小中学生の子供を持つ保護者の方々には、ちょっと考えさせられる条例改正案が石川県議会で提案されている。保護者に対し、小中学生に携帯電話を持たせないという努力義務を課した「いしかわ子ども総合条例」の改正案で、「子供の携帯ダメ条例」ともいえる。
可決されれば、全国初の条例となるそうだ。条例案は、自民、公明の両党などの賛成の方針らしく、29日には可決される見通しとなっている。改正案では「防犯や防災、その他特別な目的以外で持たせないように努める」という趣旨の条文を設けられている。罰則規定はないようだ。
自民県議が提案理由として説明したのは「自己形成が十分でない子供たちが犯罪に巻き込まれる危険性を考え、規定を設けるべきだ」とのこと。有害サイトの氾濫(はんらん)もあって、携帯電話を通じた犯罪に巻き込まれる子供たちも増えている。改正案提案の背景に携帯を持つことが、危険に近づく第一歩という認識があるのだろう。
石川県の取り組みに対し、反応はいろいろある。「行き過ぎた携帯電話の利用に歯止めがかかる」として、歓迎する人もいる半面、「条例で縛るほどではない」という人もいる。もちろん「悪いのは携帯電話ではなく、有害サイトだ」という意見もあると思う。そこで、今回の風のテーマに「子供の携帯電話」を取り上げてみたい。
石川県と同様、子供の携帯電話の使用に警戒感を示している大阪府の橋下徹知事の考えはどうだろうか。
これまで橋下知事は「携帯電話は学校に必要ない。携帯依存から脱却する」として、公立小中学校の児童生徒の携帯電話持ち込みを禁止。公立高校の場合は、生徒に携帯電話の校内での使用を禁じているという。
橋下知事は「子どもに基本的に携帯電話を持たせないことは必要で石川県のやり方には賛成。大阪は条例化まではできないというのは情けないところ」という。
小中学生のお子さんをお持ちの方は“わが家の現状”についても教えてください。学校、塾の方の意見もうかがってみたいと思います。もちろん、規制される側になる子供側に立った意見もお待ちしています。
(河)
◇
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from: 21世紀さん
2009年07月10日 18時36分50秒
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「【風(12)子供のケータイ】」
携帯代は親への借金
2009.7.10 10:10
専門学校生の長女(19)、高校2年の長男、中3の次女の3人の子供がいるという母親(49)からファクスがきた。長女は携帯なし。下の2人が携帯を持っているという。
この家庭では、携帯電話の本体料金も使用料もすべて親に対する借金とする独自ルールを作っているという。長女は「借金をしてまでして携帯を持ちたくない」。下の2人は「借金でも持ちたい」と答えた。このため、下の2人はともに中1から携帯電話を所持しているそうだ。
高校に入ってからは携帯料金を自分のバイト代でまかなっているという長男の借金は20万4千円。次女もすでに19万3千円の借金を抱えているという。
有害サイトなどを排除するフィルタリングサービスは相談のうえ、適用しなかった。子供から「着信メロディーを無料でもらえるサイトまで見ることができなくなる」という訴えに応じたという。「トラブルに巻き込まれても親は知らない」というのが条件だった。
《子供もやがて大人になるわけで、いつまで親が規制をかけるのかというのは、親子のコミュニケーションで決めることが大切だと思う。例えば(携帯所持を)18歳から良いと決めても、何の学習もなく突然、トラブル回避などができるかどうかの方が不安。根本的なことに目を向けず、うわべだけ排除しても次の課題がやってくると思います》
一方、携帯を持っていない長女はどうなのか。
《長女が携帯を持っていないと不便に感じるときも多々あります。長女は不便じゃないのかな、働き出しても持たないのかな、と考えたりもします。長女の今後の変化も楽しみです》
なるほど。3人の子供に対し、親としてのルールをぶれずに徹底しているところがこの家庭の良いところかもしれません。ちなみにこの方は、こんなユニークなアイデアも寄せてくれた。《女性専用車両のように携帯使用可能車両を作ってはどうかと思います。優先席の近くかどうかを心配しながら携帯電話を使う必要もないと思いますし、仕事の電話を気兼ねなくできる場所にもなるので、みんなのストレスも減るのではないでしょうか》 (河)
◇
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from: 21世紀さん
2009年07月10日 18時34分04秒
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「【風(11)子供のケータイ】」
「一人でいる時間」奪う携帯
2009.7.9 11:09
以前紹介した「携帯電話は20歳になってから」という提案に、中学2年の息子を持つ母親から《携帯はお酒や、たばこと同じだと思います。一定の年齢まで触れさせるべきでないという内容に大変共感しました》とのメールが届いた。
母親は息子が中学1年のとき、塾に通う際の連絡手段として携帯電話を持たせたという。しかし女子生徒とのメールのやり取りに明け暮れるようになったためメール機能を停止することにした。
数カ月後、息子から「正しく使うから」と訴えられ、再び使える状態に変更。しかしすぐにメールにのめり込むようになり、その後もメール機能をとめたり復活させたりを繰り返しているそうだ。
《今はつなげないようにしていますが、先日も「クラブに入部するためメールをつなげて」と言われ、「電話で話せば」と返事をしたら、ふてくされて口もききません。なぜ、こんなつまらないことで親子関係がギクシャクしてしまうのか…》
この母親は《親の通帳からいくら引き落とされようと子供にはお金を使ったという感覚はない》と嘆くが、それ以上に心配しているのは、メールに没頭し多くの時間が失われていくことである。
《甘い蜜(みつ)を一度味わえば忘れられないでしょう。だれかとメールでつながっていないと不安になってしまうのです。携帯は、未熟な子供にとって大事な「一人でいる時間」「孤独な時間」を奪います》
一方、高校を卒業するまで子供に携帯電話を持たせなかったという母親(55)は《それでも、友達がいっぱいいて楽しく高校生活を送ったようです》と訴える。大学に入ってからは携帯電話を持っているが、必要なときしか使っていないという。電話代は毎月基本料金内に収まっているそうだ。
この母親は、《本人は「友達とは直接話すので携帯なんて必要ない」と言っていました。携帯電話は若い人にとって本当に必需品なのでしょうか。単なる携帯中毒なのではありませんか》という。(松)
◇
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from: 21世紀さん
2009年07月07日 17時26分07秒
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「【風(10)子供のケータイ】」
クラブ活動の必須アイテム
2009.7.7 11:42
学校によっても事情が異なるようだが、中学校や高校のクラブ活動の連絡で、携帯電話のメールを活用している人たちは多いらしい。以前、高校の野球部監督をしていた男性からのメールにはこう書かれていた。
《土日には練習試合をするのですが、日程調整などのために、双方のチームのマネジャー同士が携帯電話でやりとりをするのが当たり前です。私は外部指導者でしたが、キャプテンやマネジャーとも携帯で連絡を取り合っていました。実際にはこうしたことが、定着しているんです》
練習の場所や日程などを大人数に連絡するのに、一斉メールは便利。天候の都合で突然練習が中止になった場合や、急に会場の変更になったなどの事態にもすばやく対応できるという。
「いまやクラブ活動の必須アイテム」と話してくれた人もいた。こうした状況で、「友達とメールで遊びたいから携帯を持ちたい」と子供に言われたら「許可できない」と答える保護者も、「クラブの連絡用に」と言われると許すケースもあるようだ。
また、ある学校関係者は、「いまの子供たちは携帯メールの方が素直に気持ちを打ち明ける。悩みや心配事をメールを通じて担任教師に伝えてくれたことがきっかけで、適切なフォローができたこともある」と話していた。携帯メールは子供たちのコミュニケーション手段としてすでに定着している側面もあるようだ。
では子供たちは実際、どう思っているのだろうか。「風」に寄せられている意見は賛否は分かれているが、圧倒的に保護者からだ。数少ない子供からのメールに、15歳の男子生徒のこんな声もあった。いまどきの中高生では少数派もしれないが紹介しておく。
《携帯は持ってません。学校でも塾でもほとんどの友達が持っています。内心ほしいなと思うときもありますが、親の考えで持たせてもらえません。自分のために言ってくれていると思い、我慢しようと思います。友達との連絡はパソコンと電話で間に合ってます。携帯が絶対に必要かというとそうでもありません》
(河)
◇
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from: 21世紀さん
2009年07月03日 23時31分25秒
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「【風(9)子供のケータイ】」
学校で起こる携帯騒動
2009.7.3 10:42
このニュースのトピックス:橋下府政
子供の携帯電話使用について、保護者や教育関係者らの賛否両論を紹介しているが、大阪府立高校の教員が寄せてくれたメールには少し違った見方がつづられていた。
教員が勤務する高校では今年度から、授業中に携帯を使用したら取り上げて放課後に返却するという方針で指導しているという。教員は、この高校を《学習意欲に欠ける生徒が集まる学校》と明かしたうえで、学校現場での日々を、《毎日のように摩擦が生じます。「何で渡さんとあかんのじゃ、アホか」などの暴言、壁をけって暴れる、果ては教師への暴力…》と明かす。そして、教員は《ここまでしても生徒は勉強に打ち込むかといえばそんなことはなく、私語や居眠りのオンパレードです》とし、《携帯を禁止してどのような意味があるのだろう》と疑問を投げかけた。
先週の小欄で紹介した携帯電話の使用実態に関する府教育委員会の調査結果についても、この教員は納得できないようだ。
調査では携帯電話に強く依存している子供ほど学習意欲が低いなどの傾向がうかがえた。橋下徹知事は「大阪の学力問題はここから入らなければ」とし、「携帯追放宣言」を学力向上策としても位置づける姿勢を示したが、教員は《「携帯に依存するから学力が低い」のではなく、「主に学力低位層が携帯依存になっている」のではないでしょうか》という。
携帯電話を持つことが学習意欲や生活習慣に影響を与えるのか。あるいは、もともと問題があるから携帯に依存してしまうのか。卵が先かニワトリが先かのようだが、教員は《数年前に在職した学力トップ校では授業中携帯を触る生徒など存在しませんでした。(学力や生活習慣の問題を)携帯のせいだと判断するのはどうかと感じます》と本音を明かす。
だからといってこの教員も携帯電話の問題を放っておいていいとは考えていないのだろう。ただ、“携帯以前”の教育課題を抱える学校には、同様に「追放宣言」をむなしく感じる教員も多いのかもしれない。
(松)
◇
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2009年07月02日 15時19分59秒
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「【風(8)子供のケータイ】」
中高生に制服ならぬ“制携帯”
2009.7.2 11:43
寄せられているメールや手紙を拝見していると、子供の年齢によって、保護者の考え方も随分、違っているようだ。小学校低学年ならば携帯を与えるかについて、ほぼ親の裁量だけで考えられるが、高校生になると、本人の意向が大きなウエートを占める。
いくら親が「携帯電話を持たせたくない」と思っても、子供が納得するかどうかは別問題。子供に押し切られてしまう親も少なくないだろう。そうすると「学校で何とか規制してほしい」と考える親がいるのも当然だろう。
何でも学校に押し付けないでほしいという教育関係者の声もあるだろうが、神戸市須磨区の私立須磨学園中学・高校は興味深い試みを検討中だ。制服のように携帯電話を学校が指定する「制携帯」の導入を予定しているという。悪質サイトの閲覧制限のほか、緊急時には、学校側がメールや通話履歴なども確認できる仕組みを想定。「やみくもに禁止するよりも、学校や保護者が関与できる形で、正しい使い方を教える」という狙いがあるようだ。
須磨学園の広報によると、現在、同校の中学では8割以上、高校の9割以上が携帯電話を所持している。学校側はすでに専用ソフトを活用し、学校と生徒との連絡にインターネットを使っており、これに、携帯電話でもアクセスできる仕組みになっている。先日の新型インフルエンザ騒動の際も、休校や課題の連絡などで活躍したという。
広報担当者は「携帯電話の所持者が全体の1、2割ということならば禁止という発想もあるかもしれないが、実際にはほとんどの生徒が携帯を持ち、ブログやプロフをしている生徒も多い。そうしたなかで学校が一律に禁止としてしまうと、今度は誰がネットの危険性を教えるのかということにもなりかねない」と指摘していた。
ただ、生徒会がアンケートをとったところ、保護者や学校側のチェックを気にしてなのか「制携帯」を持ちたくないとする意見も3割以上あったという。学校側は「どういう方法がよいか検討している段階。理解を得ながら進めたい」としている。 (河)
◇
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2009年07月02日 10時41分02秒
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「【風(7)子供とケータイ】」
「携帯も20歳になってから」
2009.7.1 13:14
このニュースのトピックス:子供の安全
《便利で安心だからと持たせている携帯電話が子供たちの格好のおもちゃになっているということを、どれだけの保護者が理解しているのでしょうか》
奈良県の進学塾で講師をしている女性(43)からこんなメールが届いた。これまで子供に携帯電話を使わせる中で正しい付き合い方を教えていくべきだという意見をいくつか採り上げたが、この塾講師は「携帯はお金と時間のむだ」と指導しているという。
《1日平均50通ぐらいメールをやり取りしている子もいます。メールはすぐに返すことが子供同士のルール。いつもそばに携帯電話を置いていて、お風呂にまで持っていくありさまです。携帯電話がなくてはならない存在になる依存症の生徒を多数見てきました》
携帯電話容認派の「子供の安全確保のため」という言い分に対し、塾講師は、子供たちの使用目的がメールやゲーム、音楽のダウンロードであると指摘、《子供が部屋にいれば勉強中と思って安心している保護者が多すぎます》と嘆く。
小4と中2の娘を持ち、どちらにも携帯電話は持たせていないという父親(36)も《コミュニケーション能力が未発達な状態でメールでの会話(?)を覚えてしまうと成長に支障が出る。目と目を合わせ、心と心をぶつけ合い、言葉を交わし…。そうした中できずなが深まるということを感じないまま成長していけば、その子供の未来はどうなるか》とメールで訴えた。
この父親は、他に有害サイトの危険性などについて触れたうえで《高校卒業ぐらいまでは携帯電話は持たせないという思いを親が持たなければ》と提案する。
携帯電話が社会の中で不可欠な存在になっている以上、その使い方を大人たちが教えていくことは大切だ。ただ、一定の年齢までは触れさせるべきでない、というのも見識なのかもしれない。
冒頭の塾講師は訴える。
《「使い方を教える」「ルールを決める」なんてきれいごとでは済まないのが現状です。お酒と同様、携帯も20歳からで十分です》
(松)
◇
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2009年06月30日 19時59分08秒
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「【風(4)子供のケータイ】」
「携帯の正しい使い方とは」
2009.6.25 12:54
このニュースのトピックス:橋下府政
子供に携帯電話を持たせないようにするだけでなく、正しい付き合い方や使い方を教えていくべきではないか-という意見を多く頂いていることはすでに紹介した。“規制側”の行政でも、すでに携帯の正しい使用方法を子供たちに教える取り組みもある。
大阪府立柴島(くにじま)高校(大阪市東淀川区)で先月、携帯電話の活用法や口頭での会話とメールの違いを教える授業が行われた。
東京都杉並区立和田中学校前校長で大阪府教育委員会特別顧問の藤原和博氏(53)が考案した「よのなか科」の授業だった。府立高校生の校内での携帯使用を原則禁止とした橋下徹知事も「すべてを禁止してしまうのは教条主義。授業で使い方を学ばせることも必要」と理解を示した。
授業は、生徒たちがハンバーガー店の経営者になったという想定で、上司役の藤原氏に出店希望地を携帯電話のメールで伝える内容。送信したメールは教室内の大型モニター画面に次々表示された。
その場所での出店を決めた理由や集客が見込めると判断した根拠を説明するなど普段のメールのやり取りとは違った複雑な内容の文章作りに、生徒たちは苦労していた。2年生の女子生徒(16)は「メールで物事を誤解なく伝えるのは思った以上に難しかった」と話していた。
生徒たちは、店の場所を選ぶ際の参考にするため駅に電話して乗降客数を聞いたり、学校近くのハンバーガー店に人気メニューを尋ねたりして、携帯電話のさまざまな活用法を学んだ。
IT教育にも意欲的な藤原氏は、携帯電話を使う際には「公(おおやけ)の感覚」が不可欠だという。「電話機自体は『私』の持ち物だが、接続すればそれは公共的なネットワークにつながっていく。普段ほとんどの高校生は携帯を『私』のものとして使っているが、ルールを守って公的に使う姿勢も身につけてほしい」という。
さて、今回の「風」にはまだ先生たちの声は少ないようです。携帯電話をめぐる指導のあり方について、現場からのご意見もお待ちしています。(松)
◇
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2009年06月30日 19時56分40秒
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「【風(6)子供とケータイ】」
危ないのは携帯だけ?
2009.6.30 13:05
小5男児の子供がいるシングルマザーの女性(35)は《セールス電話でトラブルになりかけたことがあり、固定電話を解約し、小3から携帯電話を持たせています》と記していた。
固定電話を解約したのは、子供が出たセールス電話に、母親が仕事で不在であることや休みの日の日程などを漏らしてしまったことがあったことがきっかけ。子供は電話に出るのがうれしかった様子で、セールスマンと話をしながら“個人情報”をしゃべってしまったという。それを聞いたセールスマンから「電話で息子さんと話していたら、きょうが休みと聞いたので…」と電話がかかってきたこともあったという。
《その都度、セールスマンを怒り、息子を怒り、いやになって固定電話を解約しました。子供だけで留守番をさせていると、固定電話が危険なこともあります。携帯だけが危険というわけでもないのです》。
小さい子供に個人情報の重要性を教えるのは、難しいと改めて実感させられる。
別の小2男児の母親(38)は、次のようなメールを寄せてくれた。
《習い事も自転車で一人でいかせています。帰ってくるまで心配なので携帯を持たせたいのですが、安易に持たせると、携帯を頼り切り、携帯なしでは(アクシデントに)対処できなくなるからと考えています》という。何かあるたびに、携帯電話で保護者の指示を仰がなくてもトラブルに対応できるぐらい、しっかりした子供に育ってほしいという母親の願いがあるのだろう。
この母親の姪(めい)は小5で、友達がみんな携帯電話を持っているといって泣いて帰ってきたこともあったという。みんなが画像交換などで遊び始めたのに、自分は輪に入れなかったのが悲しかったそうだ。
《姪の母親にあたる私の姉は、「必要ない」といって買い与えませんでした。みんなが持っているからといって安易に与えてしまう親が多いと思いますが、与えたことで安心してしまってデメリットをよく考えないということもあると思います》としていた。(河)
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2009年06月30日 00時15分17秒
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「【風(5)子供とケータイ】」
「持たせておけば安心」
2009.6.29 11:21
このニュースのトピックス:子供の安全
今回は、小学校入学とともに携帯電話を持たせたという小学校1年生の母親(48)からのメールを紹介したい。この母親も「携帯を持つことが悪いのではなく、使い方が問題」という立場だ。
携帯を持たせたわけは《子供と絶えず連絡を取りたいのが大きな理由です。書道や英語の塾に通わせるときに単独行動をさせるため。親が共働きであることも大きい》という。
自宅の周辺では不審者情報も多いそうだ。幼い子供の安全確認をするためには、携帯電話は必需品なのだろう。小学校入学は、家庭から子供が第一歩踏み出すタイミングなのかもしれない。幼稚園や保育園なら保護者の送迎もあるが、小学校になると1人で登下校することになるケースも多い。最近は、位置情報を確認できるGPS機能のついた携帯電話も普及しており、「携帯を持たせておけば、安心」という保護者の方がいるのも理解できる。
この母親は、固定電話を使うより、家族間の携帯電話同士で会話をすれば、無料通話というサービスも使えるという経済的メリットについても触れていた。
また、携帯電話をめぐるトラブルについては《登録した電話以外は発着信できず、インターネットも見ることができない契約にしている。つまり、家族との音声通話しかできない設定》だという。
この母親は《安易に禁止せず、安全設定をしっかりするように携帯会社に要請する方が先決。子供のことを考えるなら、こんなことより教師の質を高める施策とかを考えてほしい》とつづっていた。
一方、同じ1年生の息子がいるという保護者の方からのメールは、随分と事情が違う。
《小中学生のうちは持たせたくない。自分だけみんなと違うと本人の負担になるので、条例で携帯電話を持たせないようにする案には賛成。電磁波などでの健康面の心配もある》としていた。
それぞれの家庭の事情と両親の考え方はあり、これといった方針を決めるのはなかなか難しい。 (河)
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「【風(3)子供のケイタイ】」
「規制より、使い方のしつけを」
2009.6.24 11:15
このニュースのトピックス:橋下府政
「子供とケータイ」をテーマにした「風」がスタートしたのが22日。すでに多くのメールや手紙が寄せられている。メールや手紙をみると、小中学校に通う子供を持つ両親にとって、この問題が極めて切実であることがよくわかる。
子供とケータイ論争はそもそも“大阪発”ともいえる。都道府県では全国で初めて、大阪府の橋下徹知事が公立小中学校からの「携帯電話追放宣言」を打ち出した。これに呼応するように文部科学省は、今年1月、全国の都道府県教育委員会に対し府の方針とほぼ同じ内容の通知を出した。
宣言の根拠は、府教委の行った実態調査。調査では携帯電話への依存が強い子供ほどトラブルに巻き込まれる可能性が高い-という結果が出た。
関心が高い点でもあるので、調査内容を少し詳しく見ていきたい。
調査は児童・生徒の1日の通話時間やメール送信回数を集計したうえで、依存度合いを低、中、高位の3段階に分類した。この結果、携帯電話でいやがらせなどを受けたことのある子供の割合は、低位では23%だったのに対し中位は28・1%、高位は35・8%。主なメール相手として「ネットやサイトで知り合った人」を挙げた子供は低位2・6%、中位8・2%、高位14・2%の順で高くなった。
依存度は学習への取り組みとも関係していた。学習時間を「30分以下」と答えた子供の割合は低位29・6%、中位41・7%、高位50・3%。逆に「2時間以上」は低位21・5%、中位15・1%、高位14・1%で、依存度の高い子供ほど勉強しない傾向が出た。
とはいえ、もはや携帯電話は生活とは切り離せないツールである。要するに携帯電話の使わせ方の問題ではないか-という意見が小欄に多く寄せられ、「ケータイの正しい使い方」を考える提案もあった。
そのなかで、中2の娘を持つ大阪府豊中市の母親(48)は《学校では電源を切ることなどを決め、担任の先生の了承を得て小2のときから持たせています》。また堺市の母親(42)は《条例で規制したりするより、しつけの一環として親が使い方を管理しましょうよ》と訴えていた。 (松)
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2009年06月24日 21時18分12秒
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「【風(2)子供のケータイ】」
親は試行錯誤
2009.6.23 13:38
いまや生活必需品となった携帯電話。普及しはじめた当初は「うちは固定電話があれば携帯電話なんかいらない」と話す人も少なからずいたが、今や携帯電話がないという家庭はほとんどない。
携帯電話にPHSを加えた世帯普及率をみると、平成5年にはわずか3・2%だったのに対し、19年には95・0%にまで達している。わずか十数年の間で一気に普及が進んだ傾向がよく分かる。
その背景には、14年前に起きた平成7年1月の阪神大震災が大きく関係していると指摘する人もいる。災害時の安否確認などとしての携帯電話の役割の大きさがクローズアップされ、被災地域だけでなく全国的に普及に拍車がかかったのだという。
今の中学生たちはちょうど、阪神大震災が起きたころに生まれている。子供たちは、携帯電話が家庭のなかにあるのが一般的な状態で育ってきた。「ケータイを持ちたい」という訴えに「お父さんの子供のころは携帯電話なんかなくても大丈夫だった。だからお前も我慢しろ」という理屈だけでは納得しない子供もいるかもしれない。
ここで、携帯所持は時代の流れだから仕方がない。と言い切ってしまうと、異論が出るだろう。子供の年齢によっても事情が異なるだろうが、子供の携帯所持に対する親たちの懸念のひとつは、有害サイトなどへのアクセスがあるという。
この間、携帯電話のほかにも、最近ではパソコンの普及が一気に進んでおり、携帯電話同様、パソコンのインターネットを使って有害サイトに接続することも親にとっては心配の種。
小学5年生の娘がいるという会社員の男性は「パソコンは居間に置き、子供がどのページを見ているのかひと目で分かるようにしている。でも、携帯電話だと何を見ているか親はさっぱり分からないので、個人用携帯は持たせていない。ただ、中学生になってもこの調子でいけるかは分からないが…」としていた。
家電製品の進化とともに変わる生活習慣にどう対応するのか。親たちの試行錯誤の様子がうかがえる。 (河)
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from: 21世紀さん
2009年07月14日 21時09分11秒
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「【風(最終回)子供のケータイ】」
手はかからなくても目をかけて
2009.7.14 15:02
「子供と携帯電話」をテーマに3週間にわたって続けてきた「風」。多くの意見が寄せられ、携帯電話という便利だがやっかいな道具と、子供とのつきあわせ方に多くの人が悩んでいることが分かった。今回で、今回で、このテーマは終えるが、“子供と携帯の論争”の正体は、携帯電話を介した「子育て論」だったのではないかと感じた。大切なのはただ一つ。親が、きちんと子供と向き合うことではないだろうか。
寄せられた意見のうち、60、70代の年配の方からは《持たせる必要なし》といった考えが多かった。若い世代は《包丁で手を切ったからといって包丁が悪いわけじゃない。用途を間違えず使用すれば》といった声が目立つ。子育て世代の30、40代は、思い悩む人が多く、《いっそ、条例で禁止にしてくれたほうがいい》という人もいた。
そのなかの大人が、子供に対して、携帯電話の便利さと危険さを、きちんと説明する必要があるという意見が複数あった。3人の子供がおり、当初は子供の携帯所持にも反対していたという母親は(50)は《大人がまず使い方を教えてあげないと何の解決にもなりません。取り上げるのではなく何が便利に使えて何をしてはいけないのか教えることが重要と考えます》としていた。
抽象的な話になってもいけないので、最後に、3人の子供の在学中、9年間にわたって小学校PTA会長をしていたという東京都江戸川区の大塚保幸さんの声を紹介したい。
大塚さんは、多くの先生や保護者、子供たちから話を聞いた経験をふまえ、具体的な提案をしている。
例えば、子供が小学生の場合は「これはお母さん(お父さん)の携帯電話で、貸してあげるだけ」と伝え、自分のものではないときちんと教えるべきだという。「いつも持たせるのではなく必要なときだけ手渡す」という方法もある。
有害情報の閲覧が心配な中学生の場合、閲覧制限のあるフィルタリングサービスを使う家庭も多いが大塚さんは「それだけでは足りない。どんなトラブルがるかを折に触れて具体的に教えることが重要」という。
大塚さんは「子供が成長すると手はかからなくなる。でも、手はかからなくなった分、目をかけてあげなくてはならない。携帯も持たせっぱなしにせず、ちゃんと様子をうかがってあげることが肝心」と話した。
(河)
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読者の方のご意見を紹介する連載「風」の次回のテーマは「婚活は必要か」を取り上げたいと思います。ご本人の経験談や保護者の方々の思惑など、婚活に対するご意見をお寄せください。また、今後の「風」で取り上げてほしいテーマも募集してます。「みんなの意見を聞いてみたい」というテーマを教えてください。
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