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配偶者からの暴力(DV)問題

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  • from: 21世紀さん

    2009年06月28日 09時38分59秒

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    【著者に聞きたい】

    代理出産、他国の出来事ではない 大野和基さん
    2009.6.28 08:01

    このニュースのトピックス:女性

    大野和基さん 女優、向井亜紀さんが代理母から双子を得たと会見した平成16年春。第三者の女性に産んでもらうのがよいことなのか、子がないことも定めと受け止めるのか。大きな議論となった。

     すぐ米ネバタ州へ飛んだ。砂漠の小さな町で、向井さんの代理母は「もうしない。満足したから」と語ったという。

     海外の“話題の人”を追い、日本へ伝える国際ジャーナリスト。ノーベル物理学賞の南部陽一郎教授、えひめ丸と衝突した米原潜同乗の民間人、北朝鮮後継候補のスイス留学先の友人をたずね、困難な取材で当事者の気持ちを伝えてきた。

     その機動力で、代理出産仲介の弁護士、依頼者夫婦らあらゆる関係者に取材した。きっかけは、代理母が子を連れて逃走し、世界中が注目した米国のベビーM事件。自宅にほど近い法廷の裁判で熾烈(しれつ)な親権争いを見た。「命に医療はどこまで介入すべきか。本気で取り組む問題だと思った」

     以来20年、立場の違う人に会うたび問題の複雑さを感じた。依頼者に会えば子を望む心情に引きずられる。代理母は、自負と心の傷との間で葛藤(かっとう)していた。

     子供にも話を聞いた。手放す辛さから権利争いもあれば、引き取りを拒まれた子もいる。親に抱かれて安心する大切な時期に中ぶらりんの子供たち。「子供を危険にさらすべきではない」

     日本は先進国で唯一、生命倫理に関する法律がない。各国とも最低限してはならないことを定める。英国は金銭の授受を禁じ、すべてボランティア。フランスは全面禁止だ。「技術的に可能でもやってはいけないことがある。厳しい条件付きであれ、禁止であれ、水面下の事故を防ぐため、法整備が必要では」

     日本でも65人に1人が体外受精で生まれる時代(平成15年、産科婦人科学会)。その延長に代理出産はあり、本書のどの例も決して他国の出来事ではない。

     「代理出産」(集英社・735円)

     牛田久美

     ■大野和基(おおの・かずもと) 昭和30年、兵庫県生まれ。テレビと雑誌の海外取材多数、訳書に『外科の夜明け』。

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