2009.6.28 17:15

　市からの補助金廃止で平成１２年を最後に中止されていた北海道夕張市の「夕張メロンまつり」が２８日、市の公設地方卸売市場で９年ぶりに開催された。試食や模擬競り、子供メロン早食い競争…。祭りの盛況ぶりは財政再建下の街を元気づけた。

　「このメロンいくら」。模擬競り市では競り人が声を掛けると、参加者から次々と手が挙がり、４玉や２玉入りの箱が次々と落札された。一般的な小売価格の半値以下の１玉１０００円前後。準備した約６００玉は完売した。

　６玉を競り落とした札幌市の会社員、武田弘樹さん（５２）は「夕張出身なので他のメロンは物足りない。めったに買えない安さだ」と満足な様子。メロンまつりは昭和５８年に初開催。農協や市民の要望で商工会議所が中心となり復活させた。