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from: 21世紀さん
2009年07月18日 20時36分02秒
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【自分時間〜移住という選択肢】
(上)都会離れ「あこがれの暮らし」求めて
道の両側に続くヤシの木、日差しに輝く青い海。南国の雰囲気を持つ街…。千葉県館山市で、ある動きが活発になってきた。「移住」の促進事業だ。6月に開催された女性限定の「館山に移住体感ツアー」から浮かび上がってきたその理由と魅力を、3回に分けて探る。(田中佐和)
移住体感ツアー
移住体感ツアーが行われたのは6月某日。集合場所には館山市内に、32〜64歳の女性約30人が集まった。
「ようこそ!」
出迎えてくれたのはツアー企画者で、移住を促進するNPO法人「おせっ会」理事、安西淳さん(41)だ。移住への期待と不安が交錯する「移住体感ツアー(1泊2日)」の幕が開いた。
「田舎は閉鎖的なところがある。移住するうえで、1人でも多くの人や農家と知り合うことが大切」と安西さん。バター作りにイチゴ収穫、田植えに豚肉加工…とさまざまな生産者のもとでの体験を、このツアーのメニューとした。
対象を女性に絞ったのは「地域のコミュニティーは大半が女性主導で作られるから」というのが一因だ。
なるほど同じ作業をこなすうち、打ち解けているあたりは女性らしい。
あこがれの暮らし
都会に比べれば不便も多く、華やかとはいえない暮らしに、彼女たちはなぜあこがれを抱くのだろう。
参加者の一人で「考えられる土地は全部回った」という東京都のフリー編集者、山崎民さん(37)は、「夫と2人、一生分働いた。持ち家や子育てを考えたとき、人間らしい生活がしたくなった」と話す。
また埼玉県内から女性は「今の土地は人間関係が希薄で寂しい。もっと気候も人もあたたかい場所に住みたい」と打ち明けた。
参加者の大半は首都圏居住者で、「のんびり暮らしたい」といった動機が多かった。
潮風が香る館山の夜、移住者の女性が参加者たちに語りかけた。
「館山に来てからよく眠れるようになった。一緒にのびのび楽しく暮らしていきましょう」
=(中)につづく-
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コメント: 全2件
from: 21世紀さん
2009年07月19日 20時11分32秒
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「Re:【自分時間〜移住という選択肢】」
(中)心癒やされる“館山タイム”
2009.7.19 13:00
移住というと「第2の人生」「セミリタイア」とのイメージが強い。が、意外なことに千葉県館山市には、若い世代の移住者が多い。3月に川崎市から妻と娘の一家3人で移住してきた、富山潤一郎さん(35)もその1人だ。館山移住の魅力とは? そしてそのリスクとは?
ストレスの日々
「正直、仕事がきつかった」
富山さんは以前、首都圏の福祉関係の会社に勤めていた。生活拠点は川崎で、その生活は休みがなく時間も不規則、ストレスで10キロ以上太ったという。
5月に生まれた長女、花楓(かえで)ちゃんと接する時間も少ない。精神的、体力的に追いつめられていた。
昨年7月、「海の近くに住みたい」と思い始めた。今にピリオドを打つことで失うものよりも、このままの生活で壊れてしまうものの方が多く思えた。妻、由紀さん(37)も賛同。そして「移住」が決まった。
関東近県を探したが、これという土地が見つからない。そんなとき、インターネットに載っていた館山の星空の写真が目にとまった。
思わず川崎の夜空を見上げた。
「こんなに違うんだ」
移住のその先
富山さんは今、「海も近いし、館山は人柄もいい。濃い生活が送れる」と移住は正しかったと感じている。
半面、現実的な問題も多い。
幸い富山さんは資格を持っていたため福祉関係の仕事が見つかったが、館山の就職事情は厳しい。給料は半分以下に下がった。住民税は前年の年収に応じて徴収されるため頭が痛い。
家探しも苦労し、周囲の人の手助けで、約20年間空き家だった平屋を見つけ、月1万5千円で借りている。
花楓ちゃんの教育問題もある。それでも「仕事や生活のストレスがぐっと減った。生活レベルが下がったとは感じない」。
都会が懐かしくなることもあるというが、東京は車で2時間弱の距離だ。
「なんだかんだで今が楽しい。サーフィンをして仲間と酒が飲めて…まるで毎日が夏休み」
時間も人もゆったり流れる“館山タイム”を、しみじみと味わっている。(田中佐和)
=(下)につづく
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from: 21世紀さん
2009年07月20日 23時30分13秒
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「Re:【自分時間〜移住という選択肢】」
】(下)自然の中、新しい土地で育むもの
2009.7.20 13:00
このニュースのトピックス:団塊の世代
全国的に広がる移住促進事業。専門の相談センターには、毎月400人もの希望者が訪れるほど関心は高まっている。かつては隠居の印象が強かった“田舎暮らし”だが、今や世代を超えた需要があり、受け入れ態勢も充実しつつある。
官と民の連携
千葉県館山市内への移住サポートは、NPO法人「おせっ会」などの民間団体が中心となり活動している。
「移住事業は行政主導のケースが多いが、館山市はあくまで支援する立場」と同市商工観光課の菅田茂樹さん(44)。
こうした連携の背景には、体感ツアーの企画、住居や仕事の紹介などのサービス面で、行政任せだと動きが鈍く、民間だけでは不安を抱く人が多いという現状がある。
官と民が短所を補い合うことで、移住希望者のニーズに応える態勢を整えているのが「館山移住」の特徴だ。
団塊ジュニアも移住
昨今の移住ブームは10年ほど前に起きた「100万人のふるさと回帰・循環運動」がきっかけだ。
火付け役のNPO法人「ふるさと回帰支援センター」によると、当初は定年前後の団塊の世代を対象としていたが、昨年ごろから30代の希望者が増えたという。同センターの高橋公事務局長(61)は「必死に働く親を見てバブルも経験した世代だけに、豊かさの実感がなく、仕事や子育てに新しい価値観が芽生えているのでは」と分析する。
そんな彼らを受け入れる地元側の意識も変わりつつある。おせっ会の八代健正理事長(40)は「私たちは移住者と地元のつなぎ役。だから“移住民”ではなく“市民”になって一緒に地域を盛り上げてほしい」とエールを送る。
日常の中で見失ったり、見つけられないでいる自分の時間。
土、海、空…そして人が近くに感じられる新天地は、そんな時間をゆっくりと育んでくれるのかもしれない。(田中佐和)=おわり
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