サークルで活動するには参加が必要です。
「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
※参加を制限しているサークルもあります。
-
from: 21世紀さん
2009年09月04日 18時03分01秒
icon
【裁判員3例目 判決(下)】「更生の期待を込めた判決」 裁判員の表情は硬く…
2009.9.4 17:02
このニュースのトピックス:刑事裁判
《検察側の求刑通り、2人の女性に対する強盗強姦を含めた4つの事件で起訴された田嶋靖広被告(22)に対して、懲役15年の判決を宣告した小川賢司裁判長。これから、その量刑の理由について語られる》
裁判長「量刑に当たって裁判所が特に重視したのは、被告が犯した2件の住居侵入・強盗強姦事件、つまり、第1事件と第4事件の悪質さ、重大さです」
《今回選任された裁判員は、男性5人と女性1人。この男女比がどのように判決に影響するかが注目されたが、強盗強姦事件について裁判官と裁判員は、その犯罪を重くとらえたようだ》
裁判長「すなわち、被告は極めて身勝手な動機から、女性の人格を無視した卑劣な犯行を2件も起こしたものであり、これらの犯行が被害者に生涯癒やされないであろう心の傷を負わせ、深刻な影響を与えたことはいうまでもありません」
「被害者の被害感情は極めて厳しく、被告に対し、『できれば一生刑務所に入ってほしい。だめならできる限り長く入ってほしい』などとして、被告に対し厳しい処罰を望んでいるのも当然であり、この点は重く受けとめなければなりません」
《2人の被害者は、3日に行われた意見陳述で、声を詰まらせながら、田嶋被告への厳しい処罰感情を訴えていた。小川裁判長の言葉に、大きくうなずく女性裁判員。左から2番目の男性裁判員は、手元の書類を見ながら、時折ちらっと田嶋被告の顔をのぞき見た》
裁判長「そのほか、検察官の主張する一連の犯行の悪質さ、危険性などからすれば、被告の責任はとても重いと言わざるを得ません」
《右から3番目に座る男性裁判員は、体を斜めに向け、田嶋被告の方を向いた。被告に視線を送っているようだ》
裁判長「そうすると、被告の生い立ちに恵まれない点があったことや、被告が若く、(最初の強盗強姦事件である)第1事件当時は少年であったこと、被告に前科がないこと、被告が罪を認め、反省の言葉を述べていることなど、弁護人が被告のために指摘した点を十分考慮しても、被告に対しては、主文の通りの刑を科した上で、時間をかけて、自らが犯した罪に対する自覚を持ち、反省を深めて更生させる必要があります」
《弁護側は、田嶋被告の祖母らを情状証人とするなど、情状酌量を求めて『懲役5年が適当』と訴えたが、裁判所はしっかりと刑務所内で反省を深める必要があると判断した》
裁判長「ということで、懲役15年という判決にしました」
《小川裁判長は、長期間の服役があることなどから、訴訟費用については被告に負担させないと告げ、判決文の読み上げを終えた。6人の裁判員は、硬い表情を崩さない》
《さらに、小川裁判長は、控訴に関する説明をした後、田嶋被告に声をかけた》
裁判長「裁判所としては更生を全くあきらめているわけではありません」
《軽くうなずく田嶋被告》
裁判長「むしろ、更生の期待を込めた懲役15年にしたと考えていただけたらと思います」
《検察側の求刑通りの重い刑を科したことについて、その意図を説明した小川裁判長。田嶋被告の耳が真っ赤になっている》
裁判長「それでは、閉廷します」
《田嶋被告の入廷からわずか10分足らずで公判は終了。法廷正面に向かって左側に陣取る4人の検察官は、深々と頭を下げた。小川裁判長を残し、退廷する6人の裁判員と2人の裁判官。田嶋被告には視線を送ることなく、法廷から姿を消した》
《この後、6人の裁判員のうち4人が会見に応じることになった。初めての性犯罪事件の裁判員裁判。裁判員らは、どのような印象を持ったのだろうか》
=(完)-
サークルで活動するには参加が必要です。
「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
※参加を制限しているサークルもあります。 - 0
-
サークルで活動するには参加が必要です。
「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
※参加を制限しているサークルもあります。 - 0
icon拍手者リスト
-
コメント: 全0件