国際ソロプチミスト（ＳＩ）佐賀フレンズ（野田清子会長、３２人）は、配偶者や恋人などから受けるドメスティック・バイオレンス（ＤＶ）被害者の自立支援基金を、１０月１日に設立すると発表した。県内では佐賀市のＳＩ佐賀が０５年２月に同趣旨の基金を設立しており、２番目となる。

　佐賀フレンズの発足１０周年事業として実施する。

　基金は、これまでのチャリティーや会費、寄付などで得た１００万円を原資として、１事例あたり１回５０００円を貸し付ける。貸し付け回数は３回を限度とする。

　無利子で返済期間は設けない。運営委託先に借用書を提出すれば借りられるなど、使う側にとって利便性をよくするという。運営委託先は現在、交渉中。

　野田会長は「ＤＶ被害者が一日でも早く平穏な暮らしを手にするための新しい一歩を踏み出されることを願い、基金を設立する」と話している。【原田哲郎】

【関連記事】
高知市：ＤＶ被害者申請を　定額給付金期限迫る－－来月６日まで　／高知
福岡・ＤＶ妻死亡：傷害致死容疑に切り替え夫送検
福岡でＤＶ　死亡の妻：「もう一度チャンスを」…同居続け　警察、行政に再三相談も
福岡・ＤＶ妻死亡：「もう一度チャンスを」…同居続け　警察、行政に再三相談も
ＤＶ被害：女性だけじゃない、男性も悩んでます　広島市、電話相談受け付け　／広島
毎日新聞　2009年9月26日　地方版