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配偶者からの暴力(DV)問題

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公開 メンバー数:29人

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  • from: 21世紀さん

    2009年10月21日 08時32分23秒

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    【母親学】

    参院議員・橋本聖子(1)軽視されてきた「食」の知識と経験 (
    2009.10.7 08:07

    橋本聖子さん 虐待や育児放棄…果ては赤ちゃんの抱き方さえも知らない若いママが増えています。でも時代は変わっても「母親の役割」は変わりません。むしろ悲惨な事件が相次ぐ時代だからこそ、親の資質と有りようが問われているのです。現役の参院議員のまま出産を経験した橋本聖子さん(45)は、先妻の子供たちを含めて6人のお母さん。スケート選手時代はあきらめかけていた「母となる喜び」を感じたときは夢のようだったそうです。

     9歳の娘と5歳の息子はやんちゃ盛りで、もうすぐ3歳の息子はとっても食欲旺盛です。朝夕の食事時は、それこそ大騒ぎになります。今日は夕飯に子供たちが一緒に、大好物であるハンバーグを作っています。9歳の娘は、小学校に上がるころからお手伝いをしています。最初はお手伝いというより邪魔に近かったのですが、最近ではタマネギのミジン切りも、多少不細工ですが、手早くできるようになりました。

     5歳になる息子は、お姉ちゃんがお手伝いをしているというのが気になって仕方ないようです。椅子(いす)を引きずってきて、お姉ちゃんの隣に立ち、見よう見まねで挽肉(ひきにく)を丸めようと悪戦苦闘を始めます。

     子供たちに手伝ってもらって食事の支度をすると、かかる時間は1・5倍に増えてしまいます。ペタペタとなで回された挽肉は、子供たちの手の温かさのために肉の油が溶けかかっています。「食べ物を粗末にしてはいけない」と厳しく教えたので、食材を無駄にすることはありませんが、子供たちの着ている服は、あっという間にドロドロです。

     台所には野菜のかけらや小麦粉が散乱して、後片付けのことを思うと、少しゲンナリしますが、それでも、とても良いこともあります。子供たちは自分で作ったものは、残さずにちゃんと食べるからです。
    いつのころからか食に関する知識や経験は、とても軽視されてきたように思います。現代では食習慣の影響によるものとされるさまざまな疾病を抱える人が増えてきました。さらに、日本は食料を外国に依存する割合が特に高いにもかかわらず、その大切な食品を毎日大量に廃棄しているという現状もあります。

     効率優先の社会の中で、さまざまなものが規格・大量生産されるようになりましたが、人の体と心は、そうはいきません。忙しい毎日ですが、湯気の向こうの家族の笑顔を見ながら、「心と体をゆっくり育てること」の大切さを胸に刻んでいます。(つづく)

     協力・「NPO法人日本子守唄協会」

                       ◇

    【プロフィル】橋本聖子

     はしもと・せいこ 昭和39年北海道出身。アルベールビル冬季五輪スピードスケート1500メートル銅メダリスト。参院議員3期。自民党女性局長、外務副大臣などを歴任。

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コメント: 全2件

from: 21世紀さん

2009年10月21日 08時42分49秒

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「Re:【母親学】」
参院議員 橋本聖子(3) 子育ては自分の原点を見つめ直すこと
2009.10.21 08:20

橋本聖子参院議員 現在、私には6人の子供がいます。上の子供たちと一緒に食事をし、職場や家庭での楽しかったこと、悩んでいることなどを話し合うとき、「いつか来た道」と懐かしく、心がほんのり温かくなります。

 姉弟の中でも一番上のお姉ちゃん(長女)は濃(こま)やかでしっかりした性格です。これまでも何かと頼りにしていましたが、昨年からは秘書として私をサポートしてくれるようになりました。

 下の子供たちは小学校3年生の娘(三女)、今年5歳(次男)と3歳(三男)になる息子たちという、やんちゃ盛りの“ちびっこギャング”です。

 娘(三女)は、すぐ下の弟が生まれたばかりのころ、母親を奪われたように思ったのか、周囲にアタリ散らして、ほとほと手を焼いたことがありました。しかし、最近では下の弟たちと仲良く遊んでくれますし、ときには弟たちのわがままを阻止してくれる頼もしい存在です。

 先日、亡くなった母を知る人から「お辞儀の仕方がお母さんにそっくりね」と言われ、こんな単純な動作でもそれほど特徴があるものなのかと驚きました。同時に、騒がしかった頭の中がしんと静かになったように感じました。このところ時間に追われ、「あれもできていない、これもやらなくちゃ」と自分を責めていましたが、優しくて辛抱強かった母に似ていると言われることで、誰かに許されたような、ほっとした気持ちになれたのです

 幼いころに教えられたことはしっかり身についているもので、子供たちに何かを教えるとき、ごく自然に自分が教えてもらった通りに教えています。「三つ子の魂百まで」というのが父の口癖でした。振り返えると、子供のころに教えられたことは意味がよく分からないまま身についてしまっていることもあります。

 一つの教えに対する10代のころの理解、20代のころの理解、そして人の親となってからの理解は異なり、年々深くなっていくように感じます。道に迷って困り果てたとき、導(しるべ)となるのは、幼いころにしつけられた習慣であったり、父や恩師の口癖であったりします。

 子供を育てるということは、自分の原点を見つめ直すということでもあります。今、子供をときに厳しくしつけ、常に優しく見守ることの大変さを実感しています。父のようにできるか、母のようにあれるかと自問自答する毎日です。子育ては、私の学びにほかなりません。

 (次回は三砂ちづる・津田塾大教授)

 協力・「NPO法人日本子守唄協会」

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from: 21世紀さん

2009年10月21日 08時36分50秒

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「Re:【母親学】」
参院議員・橋本聖子(2)田舎の学校の先進的取り組み
2009.10.14 07:59

世界の子供たちと そもそも子供たちに食事の支度のお手伝いをさせようと思い立ったのは、小学校のころの炊事遠足(すいじえんそく)を思いだしたからです。北海道勇払郡安平町早来(苫小牧市近郊)の牧場で生まれ育った私が通ったのは、全校生徒が十数人の小さな小学校でした。炊事遠足とは聞き慣れないかもしれませんが、お弁当を持っていくのではなく、出かけた先で調理する遠足です。

 子供たちは数日前から献立を考えて材料を調達します。どの子の家も農家ですから、「聖子ちゃんの家からは大根とタマネギをもらおう」などと相談します。そして、足りないものがあると近所の農家にお願いに行きました。

 当日は調理道具も抜かりなく準備し、学校を出発します。目的地までの距離は2キロくらいです。森に入ると、ナナカマドが小さなかわいい赤い実をつけ、遠い高い木の上でオオルリがゆったり鳴いています。キセキレイやシジュウカラの声もにぎやかで、樹上を見上げるとほお袋を膨らませたシマリスが小躍りするように駆けていきます。色づいた樹々のトンネルを抜け、視界が開けると、少し広くなった平らかな場所に、きれいな小川が流れています。

 毎年決まった場所で荷物を下ろすと、私たちはワクワクしながら先生の号令を待ちました。なぜ、ワクワクするかというと、これから炊事遠足のメーンディッシュである栗ご飯の材料、栗を拾いに行くからです。号令がかかると先を競って栗の木の下に走り、一つでも多く拾おうと夢中になりました。

 栗拾いが一段落すると、学年で役割分担して調理に取りかかります。調理の際、一番難しいのは栗の皮むきです。天津甘栗とは違い、森に自生している日本栗はかなり小粒で渋皮がむけにくく、実が割れやすいので、その皮むきは一苦労でした。

 材料が鍋に入ってコトコトと小気味良い音を立て始めると、私たちは程よい樹の枝を拾って削り、箸(はし)を作りました。箸を削り終わるころ、栗ご飯の甘い香りが漂い始めるのです。

 あの栗ご飯のおいしさ、そして自然の恵みに心から感謝できたことが私の礎です。今思うと、田舎の小さな学校ながら、とても先進的な取り組みをしていたものだと、つくづく感心します。子供の親として、次の世代に引き継ぐべきものをしっかりと見極めなければならないと肝に銘じています。(つづく)

 協力・「NPO法人日本子守唄協会」

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