長男（当時３３歳）を殺害し、遺体を徳島県鳴門市の海に遺棄したとして、殺人と死体損壊・遺棄の罪に問われた大阪府八尾市山本町北１、無職、藤見秀喜被告（６２）の裁判員裁判の判決が２０日、徳島地裁であった。畑山靖裁判長は懲役１２年（求刑・懲役１５年）を言い渡した。判決後、会見した女性裁判員（６１）は、長男の家庭内暴力や病院探しなどで、被告が苦しんでいたことを認めた上で「もう少し世間に目を向けて、努力してほしかった」と話した。判決によると、５月２日夜、藤見被告は自宅で寝ていた長男の頭部付近を鉄製工具で数回殴って殺害し、頭部や四肢を切断。同１０日午前３時２０分ごろ、遺体の各部位を海に捨てた。【井上卓也、山本健太】

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毎日新聞　2009年11月21日　大阪朝刊