2010年1月15日

　住民票の住所と異なる場所に暮らすドメスティックバイオレンス（ＤＶ・配偶者等暴力）の被害者を対象に、市が独自に定額給付金、子育て応援特別手当と同額を支給する支援給付金の申請が、２割弱にとどまっている。１月末の締め切りを前に、市は「早く申請を」と呼びかけている。

　市は、支援給付金分として１人当たり１万２０００円か２万円、子育て応援特別手当分として第２子から１人３万６０００円を支給することにし、昨年８月から受け付けを開始。相談件数などから３６０世帯の申請を見込んだが、周知が難しく、まだ８割以上が申し込んでいない。

　国の定額給付金は、住民票の世帯主に一括して支給。配偶者の暴力から逃れて別居している被害者や子どもは受け取れないため、多くの自治体が独自に支援金を支給している。

　申請は、まず市配偶者暴力相談支援センター＝電（８５３）２７０５＝へ電話し、申請書を郵送してもらう。

　定額給付金の申請は昨年１１月に締め切ったが、ＤＶ被害者向けの支援給付金は受け付け開始が遅かったことから３１日まで受け付けている。
中日新聞