０８年度に山形市にある県の婦人相談所に寄せられた男女間の暴力（ドメスティックバイオレンス＝ＤＶ）の相談件数が、過去５年間で最も多い２０９件に上った。県子ども家庭課の阿部桂子主査は「これまで我慢していた女性たちの意識が変わり始め、相談が増えたのでは」と推測している。

　前年度の１５５件から大幅に増えた。また、ＤＶが原因で一時保護を受けた女性は前年度より８人増え３２人に上り、平均保護日数は１５・５日。一緒に保護を受けた子供は２９人だった。

　一方、県警がまとめたＤＶの検挙件数も、傷害と暴行で前年度比２３件増の３８件で過去５年間で最高を記録。このうち３４件が被害者が女性だった。阿部主査は「ＤＶは重大な犯罪。我慢して苦しむ女性は多いが、相談しやすくしたい」と話している。【林奈緒美】

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毎日新聞　2010年2月2日　地方版