2010年3月23日

若い恋人同士の間で暴力を振るう「デートＤＶ」（ドメスティック・バイオレンス）について高校生にも深く理解してもらおうと、神奈川県立湘風高校（平塚市田村）で、特別講座が開かれた。ＮＰＯ法人・エンパワメントかながわ（横浜市）のメンバーが同校１、２年生の計約４５０人に、「自分の気持ちを相手にきちんと伝える」ことの重要性を説いた。

　平塚市と同校、県立かながわ女性センターの主催。同市内では昨年の県立高浜高に次いで２校目。

　講座では、同ＮＰＯ法人メンバーが、高校生がより身近な問題として感じられるように恋人同士の会話を題材にした寸劇を演じた。その中にある言葉遣いなどにあるＤＶを探し出し、どうすればトラブルを予防したり、避けたりできるか、について小人数のグループで話し合い、劇のシナリオを書き換えてもらうなど参加型形式で進められた。

　生徒らは相手を尊重する言葉や態度が対等な人間関係を保つことを学んだようだ。同メンバーは「暴力は繰り返されエスカレートしがち。１人で悩まないで、専門の窓口もあるのでまず相談してほしい」と呼び掛けた。
神奈川新聞