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from: 21世紀さん
2010年04月16日 23時55分13秒
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DV:「殺される」必死で逃げた 県内相談、459人過去最悪 /高知
◇「お前はゴキブリ」「生きる資格がないき」
09年度に県女性相談支援センターに寄せられた夫婦間のドメスティックバイオレンス(DV)の相談や一時保護した人数は459人に上り、01年のDV防止法施行後、過去最悪という。これまで家庭内のもめ事として、表面化されにくかったDV。同センター関係者は「最近は、(被害者の)友人や娘が訴える場合も多く、DVの認識が高まっているが、まだまだ氷山の一角」と話す。同センターに保護されている女性に話を聞いた【黄在龍】
◇夫の暴言、暴力エスカレート センター〓088・833・0783
「お前はゴキブリやナメクジや」「生きる資格がないき、自殺せい」。毎日のように夫に暴言を吐かれた。次第に自分自身でも「こんな出来損ないの人間と思うようになった」と、県内の40代女性は涙を浮かべた。
21歳の時に結婚。付き合っていた当初、暴言や暴力はなかった。結婚して自分の両親に暴力をふるう夫の姿を初めて見て「あぜんとした」。夫も幼いころ、父からよく暴力を受けていたと知った。
暴言や暴力が激しくなったのは、夫の父が亡くなった95年以降。夫は毎日のように酒を飲み、父の死を「自分のせい」と嘆いた。いつしか「お前のせいだ」と言われるようになった。理由もなく殴る、ける、首を絞めるなどエスカレート。ベッドの縁に何度も頭を当てられたことや、ビール瓶で後頭部をたたかれ救急車で運ばれたこともある。仕事からの帰宅が10分ほど遅れただけで、突然棒で激しくたたかれた。「もう理由は何でも良かったんだと思う」
2年前に夫が失業。新しい職場に通い始めてからはさらに激化。早いときは午前5時から夫は酒を飲み、隣に座らせ、ずっと暴言を吐き続けた。仕返しを恐れ、嫌だと言うことも、言い返すこともできなかった。
今年3月末、仕事から帰宅すると、部屋の隅に座っていた夫が突然、走って殴りかかってきた。「絶対殺される」。恐怖が全身に駆け巡った。そのまま車に乗り込み、追い掛けてくる夫を引きずり降ろし、必死に同センターに逃げ込んだ。
女性は「あのままだったら、私が死ぬか、夫が死ぬかだった」と振り返る。それでも、最後に女性は「本当は夫さえいなければ、自分の家に帰りたい。早く普通の生活に戻りたい」と、かすかに笑みを浮かべた。
◇
同センターによると、相談者の9割以上が30代女性という。459人のうち、63人が命の危険性があるとして保護された。同センターの矢野川禎子所長(54)は「DVをするほとんどの男性は、かつて暴力を容認する家庭で育っており、それにアルコールなど何らかの中毒症が絡んでいる」と指摘。さらに「近年では、リストラなどの影響でお酒に走り、そこからDVが激化する傾向がある」と述べる。
同センターでは「DVの環境で育つ子供への影響をまず考えてほしい。少しでもつらかったら連絡を」と呼び掛けている。同センター(088・833・0783)。
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毎日新聞 2010年4月16日 地方版-
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