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配偶者からの暴力(DV)問題

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  • from: 21世紀さん

    2010年04月27日 18時34分36秒

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    北茨城の乳児虐待:逮捕の父、8日にも次男暴行 児相通報も一時保護せず /茨城

    ◇「判断甘かった」
     生後1カ月の次男の頭を自宅の壁に打ち付け重傷を負わせたとして傷害容疑で逮捕された北茨城市中郷町小野矢指、無職、棚木亮太容疑者(22)が、今月8日にも次男に暴行を加えたとして児童相談所(児相)に通報されたが、緊急性がないと判断され、一時保護をしていなかったことが26日、分かった。また、棚木容疑者は昨年にも、妻(21)に対する家庭内暴力の疑いがあるとして病院から通報され、市が家庭への訪問調査を繰り返していた事実も判明。しかし度重なるサインがありながら、母子の保護を見送っていた。いずれも子供に傷など決定的な証拠がなかったためだが、市や児相の対応が適切だったのか、議論になりそうだ。【杣谷健太】

     児相によると、8日午前、北茨城市立総合病院に次男が妻に連れられ受診。妻が「(父親が)腹をけった」と話したため、同病院は「虐待の疑いがある」と児相に連絡した。

     翌9日に児相から依頼された市保健センター職員が家を訪問。虐待がないか状況をただしたのに対し妻は「(夫は)『子供が泣くと悲しくなる』と話していた」と証言したという。次男にあざもなかったため緊急性はないと判断した。その後、センターや児相は16日に会議を開き対応を議論。「一時保護をすべきだ」という意見も出たが、家庭を壊さずに穏便に事態を改善するため、今後はセンター職員が定期的に家庭訪問すると決定した。泣きやまない次男に腹を立てて暴行し、全治1カ月の重傷を負わせた容疑で、棚木容疑者が高萩署に逮捕されたのは、その8日後の24日夜だ。

     一方、長男出産後の母子の検診で、夫による家庭内暴力の疑いがあるとして病院から通報を受け、市は09年3〜10月にも計8回訪問調査をしていた。センターは、職員が家を訪問した際に部屋の中が乱雑で長男が座布団の上に置かれていたことなどから、育児放棄の疑いもあるとみていた。今年4月の次男への虐待については妻が虐待を証言しており、保護者の同意の下に一時保護できる可能性はあった。佐藤正博中央児童相談所長は、昨年の一連の訪問調査は参考にしていたとしたうえで「判断が甘かった」と述べた。

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    毎日新聞 2010年4月27日 地方版

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