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配偶者からの暴力(DV)問題

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  • from: 21世紀さん

    2010年05月25日 21時01分59秒

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    裁判員裁判:元組員の女性傷害致死 検察側、懲役8年求刑--きょう判決 /高知

     ◇被告、謝罪文読み上げ
     県内3例目の裁判員裁判で、昨年11月に高知市内で浜田真砂子さん(当時60歳)に暴行を加え死亡させたとして傷害致死罪に問われた高知市薊野西町2、元暴力団組員、前田誠司被告(51)の論告求刑公判が18日、高知地裁(平出喜一裁判長)であった。検察側は懲役8年を求刑、弁護側は懲役3年を主張し、結審した。県内の裁判員裁判では初めて被害者参加制度が適用され、遺族側弁護士は懲役30年を求めた。判決は19日。

     午前中の被告人質問。検察側が「これからどのように罪を償っていくのか」と問うと、前田被告は「遺族に自分ができることは何でもしていきたい」と述べた。午後に入り、被害者側の弁護士が質問。「遺族はできるだけ長い期間、刑務所にいてほしいと願っている。そういう判決が出ても構わないのか」と問い詰められると、前田被告は「いや、それは」と首をひねった。

     論告求刑で検察側は「娘や姉に別れを告げられず、いきなりこの世を去らなければいけなかった無念さはどれほどか」と裁判員に問いかけた。

     弁護側は遺族に手紙を書くなど心から反省していることなどから、量刑は軽くすべきだと反論。被害者の体にあった多数のあざについては「被告が日常的にやっていたという証拠がない」と述べ、被害者に対する日常的な暴行を否定した。

     最終陳述で被告は、自筆の手紙を読み上げ「遺族の方には本当に申し訳ないことをした。心からおわび申し上げます」と述べた。その間、検事の後ろの被害者遺族席に座る長女は、うつむきながら両手で耳をふさぎ、涙を流していた。【倉沢仁志、黄在龍】

     ◇「帰ってこない」と遺族が涙
     被害者の長女と2人の姉が証言台に立ち、被害者参加制度に基づき意見陳述。涙ながらに心境を語った。

     長女は、生前の母親について「2人の孫と会うのをいつも楽しみにしており、私と同じように絵が好きだと知ると、本当に喜んでいた」と振り返り、「再会した時、母の体はあざだらけだった。ずっと前からDV(ドメスティックバイオレンス)を受けていたと確信した」と声をうわずらせた。最後に、「(被告が)一生刑務所で過ごせば、母のような被害者は増えない」と厳しい口調で訴えた。

     続いて2人の姉は、「妹が運ばれた病院で『あんたがこんなにしたがやろ?』と問い詰めると、(被告は)『知らん。そこらへんでこけただけやろ』と言った。もう妹は帰って来ない」と、声を詰まらせた。

     意見陳述の間、女性裁判員の1人は目を真っ赤にして被害者遺族の話に耳を傾けた。また、女性補充裁判員の1人はハンカチで顔を覆い、号泣していた。

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    毎日新聞 2010年5月19日 地方版

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