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配偶者からの暴力(DV)問題

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  • from: 21世紀さん

    2010年05月25日 21時04分57秒

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    現場発:DV被害者支援NPO 30代女性、今は相談に乗る側に /岡山

     ◇「毎日学んでいます」
     約束の時間に、非営利組織(NPO)の事務所を訪ねると、笑顔の女性に迎えられた。床には子どものおもちゃが散らばる。奥の部屋から電話で相談に応える声が漏れる。家庭内暴力(ドメスティックバイオレンス=DV)に遭った女性の相談に乗り、シェルターを提供する非営利組織(NPO)だ。【五十嵐朋子】

     迎えてくれたのはDV被害者で最近NPOスタッフとして働き始めた30代の女性だった。

     「あなたが被害者だから採用したわけじゃないの。当事者としてではなく支援者として話を聞いて」。スタッフとなって約1カ月たち、NPO法人の女性理事長が言った言葉が過去を乗り越えるきっかけとなったという。

     女性は十数年にわたり夫から暴力を受けた。耐えかねて着の身着のまま子どもと家を飛び出し、偶然行き着いた児童相談所で職員にこのNPOを紹介された。心的外傷後ストレス障害(PTSD)と闘いながら離婚後3年間を過ごし、支援する側に回った。

     夫には、壁に頭を何度もぶつけられ髪を丸刈りにされたこともある。長い間人格を否定され、自分はだめな人間と信じた。繰り返される暴力はDVの特徴だが、夫が怒るのは自分のせいと思い込み感情を殺すようになった。

     夫と離婚してからもPTSDを克服できず、前日のことを思い出せないなどの症状を抱えていた。しかしスタッフになるよう誘われ、やってみたい気持ちが勝った。子どもたちも応援してくれた。

     「夫に殴られた」と傷を見せる相談者。元気づけたい、助けたいという思いで「私にもそんなことがあった」と口にした。理事長が言ったのはそんなときだ。「自分もDV被害者という意識で接してはいけない」。

     相談者は不安を受け止めてもらいたいと願う。相談相手が自分の体験を話すと、相手が気持ちを打ち明ける機会を奪うことになり、相談者は「聞いてもらえない」と心を閉ざしてしまうという。

     理事長の言葉は胸に響き、「DV被害者」とは別の自分として人に向き合う方法を模索する。「失敗ばかりだけど毎日学んでいます」。今はこう思う。「私を認めてもらえたんだと思うんです。やっと過去の重荷を下ろすことができた」。

     元夫と同居する高校生の娘が気がかりだ。「お父さんがしたことはおかしいと思う。あなたに何かあったら、お母さんに言って」。娘に言いそびれていた一言を最近、伝えることができた。

     事務所では頻繁に電話が鳴り、人が訪れる。入り口で相談者の女性と小学生くらいの男の子を「おかえり」と迎え入れ、電話で「調子はどう?」と尋ねる。その姿から以前つらい時期を過ごした人とは信じられなかった。

     それでも、すべてが過ぎ去った過去の話でない。「夫が家に来たら何をされるか分からない」。不安感は消えない。

     県警生活安全企画課が今年3月にまとめた09年の配偶者暴力の対応件数は653件。被害者の98・8%が女性だ。前年に比べ160件増えたが、DVの周知が進み被害を届け出る人が増えた結果だろうという。刑法事件や警察が対応した件数に限られ、相談もできない多くの被害者がいるとみられる。

     民間NPOは警察署や女性相談所など公的機関と連携し、窓口になる。「警察署ではDVについての理解が進んでいる。何かあったら警察署に駆け込んで」と理事長は話す。

        ◇

     被害者の安全を考慮し、スタッフや組織を匿名にしました。

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    毎日新聞 2010年5月20日 地方版

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