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from: 21世紀さん
2010年07月02日 20時28分20秒
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【衝撃事件の核心】
息子の「真の姿」訴える遺族 改めて実刑にも心境複雑 セレブ妻バラバラ殺人事件
2010.6.27 12:00
このニュースのトピックス:殺人事件
三橋歌織被告 外資系金融会社に勤めていた夫の三橋祐輔さん=当時(30)=を殺害した上にバラバラにして遺棄したとして、殺人罪などに問われ東京高裁で改めて懲役15年が言い渡された歌織被告(35)。心神喪失による無罪主張は退けられたが、祐輔さんの遺族の怒りは収まらない。1、2審を通じ事件の発端は祐輔さんによるDV(配偶者暴力、ドメスティックバイオレンス)と認定されたが、遺族は「(公判での指摘は)優しい息子の姿とは違う。加害者の被告が被害者を装っている。真相がゆがめられてきた」と訴えている。(大泉晋之助)
実刑も表情は硬く…
歌織被告の控訴審判決公判が開かれた22日の東京高裁102号法廷。98席ある傍聴席には、マスコミ各社の記者や一般傍聴者が詰めかけた。そんな中に毎回、北九州から訪れている祐輔さんの遺族の姿があった。
「主文、本件控訴を棄却する」
出田孝一裁判長が歌織被告の無罪主張を退け、1審東京地裁に続いて再び懲役15年を言い渡したが、遺族の表情は硬いまま。傍聴席の中央にいた遺族は、被告不在のままで言い渡された判決にじっと耳を傾けていた。
閉廷後、祐輔さんの父(61)は、弁護士を通じて、思いの丈をつづった手記を発表した。
「身勝手な犯行で息子の命を奪った被告が、無罪になるなどありえないことです。当然の結果です」
1、2審と変わらず心神喪失による無罪主張をしてきた被告への批判の言葉から手記は始まり、次のような文言が並ぶ。
「被告の責任能力が争点となったことで、事件の真相がゆがめられてきました。息子こそ被害者であるのに、まるで、加害者であるかのような言動は、息子の名誉を傷付け、遺族にも耐え難い苦しみを与えてきました」
「息子の名誉を回復してほしかった」
「祐輔は心の優しい、我慢強い、私たちの大切な息子。このことは親である私たちが一番よく知っています」
手記では、事件の発端が祐輔さんの暴力にあったことを再び認定した控訴審判決を批判した。
夫の暴力?
遺体がバラバラの状態で発見された外資系エリートサラリーマンは、美貌(びぼう)の妻の手で殺害されていた。センセーショナルな形で報道が始まった事件は、当初からその発端に夫婦間のトラブル、つまり夫から妻へのDVがあったのではないかといわれてきた。
事件発生から約1年を経て平成19年12月20日から始まった東京地裁での1審公判では、起訴内容をおおむね認めつつも、祐輔さんの暴力に遭っていたと主張する自身を「被害者」の立場に置き換えた歌織被告の姿があった。
歌織被告は被告人質問で「殴ったりけったりされた」「部屋にあるひも状のもので何重にも全身を縛られ、外出できないようにされた」などと、暴力の状況を法廷で打ち明けた。歌織被告は時に冗舌に、時に声を詰まらせ涙を流した。-
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コメント: 全1件
from: 21世紀さん
2010年07月02日 20時29分54秒
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「Re:【衝撃事件の核心】」
また、歌織被告の母親や、歌織被告が相談していたとされる教会の牧師も出廷し、歌織被告がいかに過酷な状況に置かれ続けたかということを訴えていった。
「夫の暴力に追い込まれ、犯行当時は心神喪失だった。被告は無罪だ」とする弁護側の主張を退け、1審東京地裁は20年4月28日、歌織被告に懲役15年の判決を言い渡した。実刑を言い渡した判決では、祐輔さんのDVが認定された。
判決後、遺族は地裁のDV認定に「本当に悔しさを感じます」とコメントを発表した。
被告の姿はなく
あくまで心神喪失による無罪を訴える弁護側はすぐに控訴し、2審が始まった。
しかし、1審では自身の言葉で被害者であることを訴えていた歌織被告の姿は法廷になかった。
1審では義務付けられている被告の出廷が、控訴審では義務づけられていないからだ。このため3回に渡って開かれた控訴審公判は、主役が不在のまま進んでいった。
それとは対照的に、遺族は亡き祐輔さんの名誉を回復すべく、毎回法廷に姿をみせた。
歌織被告の3度目の精神鑑定に時間を要したため、昨年3月の控訴審初公判から1年以上が経過した5月18日にようやく開かれた控訴審第2回公判。証言席には「息子の真の姿を知ってほしい」と裁判所に訴える祐輔さんの父の姿があった。
「もともとハスキーだった声が、事件のショックでよけいに出にくくなりました」
父は振り絞るような声で、「東京で頑張っている、それだけで良かった。成功を収めなくても元気であればそれで良かった。(祐輔さんが)われわれの生きる糧であったことに(事件後)気付いた」と息子への思いを語った。
そして、過酷なDVがあったと訴えてきた歌織被告に対して「勝手なことを言えるのは被告のみ。息子はもう反論はできない。被告の言い分にはたくさんのうそがあり、法廷を自分の舞台のように振る舞い、鑑定医を手玉に取った」と批判した。
「中立で公正なはずの裁判。しかし1審は公正とは程遠い。死人に口なしということなのか」などと、DVが事件の発端だったと認定した東京地裁に対しても怒りの矛先を向けた。
だが、こうした訴えもむなしく、1審に続き、高裁の判決でも祐輔さんのDVが認定された。
控訴審判決後、弁護側は上告するか否かをいまだ明らかにしていない。遺族の思いが実らないまま、2審判決が確定するのか、それとも、最高裁に場所を移し、遺族の闘いは続くのか。弁護側の動向が注目される。
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