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from: 21世紀さん
2010年10月21日 10時34分08秒
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児童虐待
児童虐待1.5倍増75件2010年10月21日一月から九月までに県警が認知した県内の児童虐待は七十五件で、前年同期より二十六件増えたことが、県警少年課
児童虐待 1.5倍増75件
2010年10月21日
一月から九月までに県警が認知した県内の児童虐待は七十五件で、前年同期より二十六件増えたことが、県警少年課のまとめで分かった。若い保護者によるネグレクト(育児放棄)や、ドメスティックバイオレンス(DV)の被害者が腹いせでわが子に虐待をしてしまうケースが目立った。
内訳は、身体的虐待が二十九件(前年同期比五件増)、ネグレクトが二十四件(同十四件増)、心理的虐待が十八件(同五件増)、性的虐待が四件(同二件増)。
大幅に増えたネグレクトの中には、これまで見られなかった十代の保護者が加害者となる事例が三件あった。宇都宮市で一月にあったケースでは、母親(19)が夜遊びに出てしまい、幼児が自分で玄関を開けておむつ姿で街中を歩いていた。
DVを受けた母親が子どもに手を上げる“暴力の連鎖”も深刻になっている。同市で三月、夫に暴力を振るわれた二十代の母親が、にこにこ笑う二歳の長女に腹を立てて殴るケースがあった。
同課は「住民からの通報で、虐待がエスカレートする前に食い止められる場合もある。周辺で異変を感じたらすぐに連絡を」と呼び掛けている。 (横井武昭)
10/21
東京新聞
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from: 21世紀さん
2010年11月29日 17時01分58秒
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「Re:児童虐待」
救え幼い命:「消えた子」どこへ/3 DV逃れても心に傷
◇友達にサヨナラ言えず
西日本の地方都市で暮らしていた小学5年生の男児が母親とともに突然「消えた」のは5年前のある朝だった。自宅には洋服もランドセルも教科書も残されたまま。「夫の暴力から逃れたい」。30代の母親は、実家の両親や学校にも行き先を告げなかった。
母親が夫からのドメスティックバイオレンス(DV)被害に悩むようになったのはその3年ほど前。「浮気しているだろう」。言いがかりを付け、殴るける。「お前を殺してオレも死ぬ」。そう言われ逃亡を決心した。
「行ってらっしゃい。気を付けて」。いつも通り、出勤する夫を玄関先まで見送った。直後に自分と子どもの着替えだけをまとめて外へ。事前に相談していた地元の「配偶者暴力相談支援センター」の職員と落ち合い、ワゴン車に乗って別の町へ行き、支援施設に保護された。
施設での生活が落ち着いてから偽名を決めた。「本名でもお母さんの旧姓でも、学校に通い出したらお父さんが追っかけてくるかもしれない」と母子で話し合い、大好きな俳優と同じ姓を選んだ。施設を通じて地元の学校に説明し「消えて」から20日ほどたって偽名で転校した。元の学校には、今も行き先を告げていない。「前の学校の友達に会いたい」。普段は元気な男児が、たまに漏らす言葉に心が痛んだ。
施設での5年間でようやく心と体の平穏を取り戻した。夫との離婚も成立。施設の支援で、住民票がなくても医療や福祉、教育のサービスは受けられる。「やっぱり今でも怖いんです」。偽名生活をやめるつもりはない。
■ ■
DVから逃れても、子どもの深い心の傷を癒やすのは容易ではない。3年前、父親の暴力から逃れ、関西の民間シェルターに母親と入所した高校1年生の少女は、地元の高校に編入学できたが、登校初日に突然、涙が止まらなくなった。生活環境の安定と同時に表れた心的外傷後ストレス障害(PTSD)の症状だった。
少女は保健室に駆け込んだが、事情を知らない養護教諭は「初日から保健室登校か。えらい度胸や」。シェルターは高校に事情を説明したが、少女は徐々に学校に行けなくなり精神科病院に入院した。
「子どもたちは友達に別れを告げられないなど、大きな喪失体験を持っている」と指摘するのは、NPO法人「FLC安心とつながりのコミュニティづくりネットワーク」(大阪市)の渡辺佳代さん。シェルターの子どもたちの心のケアに取り組む。活動はほぼボランティアで公的な予算の裏付けはほとんどない。「学校などで、DV家庭の子にもっと目を向けて」と訴える。【児童虐待取材班】=つづく
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毎日新聞 2010年11月23日 東京朝刊
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