離婚についての正しい知識を深めてもらおうと「離活セミナー」が３０日、富山市湊入船町の県民共生センター・サンフォルテで開かれた。同センターで女性の心身に関する相談を受けているＮＰＯ法人ハッピーウーマンプロジェクト（ＨＷＰ）が初めて開いた。【青山郁子】

　カウンセラーや助産師らでつくるＨＷＰは、昨年４月から県の委託を受け、電話と面談で「女性のからだと心の相談」を実施。不妊やドメスティックバイオレンス（ＤＶ）、夫の浮気など多岐にわたり、受付件数も昨年４〜１２月だけで８００件以上にものぼる。

　特に離婚については「離婚したいが、どうしていいか分からない」という内容から、後先を考えずに離婚してしまい後悔するケース、逆に話し合いもせず安易に離婚しようとする若いカップルなど問題は複雑化している。

　そこでこの日は、国内で年間２０万組以上が離婚している現状から「離婚についての正しい情報を知ってもらい、その上で自分にとっての幸せな将来を考えてほしい」と企画。約１０人の女性が参加した。メンバーの１人が、協議離婚について、調停離婚の違いや流れ、費用などを解説した。

　同会の小林涼子代表は「知識は力になるはず。悩み事があれば気軽に相談してほしい」と呼びかけている。相談の受け付けはＨＷＰ（０７６・４８２・３０３３）。火〜土曜の午前９時〜午後６時。無料。

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毎日新聞　2011年1月31日　地方版