前回、「固定観念を壊す」というのは、「自転車に乗る」というのと似ていて極めて身体的な行為だと話しました。
自転車はこがないと前に進みませんし、そもそも走る状態を保つことが出来ません。
「固定観念を壊す」においてコレに相当する行為は、「疑う」ということと「考える」ということです。
これがまさに「壊す」原動力となります。
自転車の推進力のように。

さて、新しいカルタを創りましょう。

「新しく」「創る」というくらいですから、「固定観念」の外にあるカルタを考え出そうというわけです。
難しいことでしょうか。
自転車に乗ることを習得するくらいの難易度です。
一気にのることはなかなか難しいですが、「漕ぎ続けて」いれば、はっと身体がつかむ瞬間があります。
私は、講義でたくさんのそういった学生を見てきています。
そんな瞬間だれもが子供が自転車に初めて乗れたときのような笑顔を見せてくれます。
私はそれを観るのが好きでこの仕事をやめることが出来ません。

さて。

では何からはじめたらいいのか。
さきほど、話をした「疑う」コトからはじめます。
この行為は、自明性を破壊するということで、分解することで、カルタの本質を理解するということに他なりません。

「カルタとはそもそも何？」

ここから始まります。

考えてみましょう。
ペダルを漕ぎ出すように。

あらかじめご了承いただきたいのは、この講座は「私」のために「私」が個人教授をしているものです。
ただ公開という形をとっていますのでご覧いただくことは出来ますがつまんないですよ。おすすめしません。

さて。

一言で、「固定概念を壊せ」とか、「視野をひろげろ」とか簡単にいう人がこの世にはたくさんいますが、そんなもんできればとっくにしています。
この固定概念をこわすとか、視野を広げる力能は、四則演算ができるようになるといったスキルではなく、むしろ「自転車に乗る」といった力能です。
きわめて身体的な力能の向上であるから、決して忘れない。
四則演算も忘れない？
では偏微分方程式の解き方は？

理論だてた筋の理解ではない、極めて身体的な行為なのです。

だから自分の中にある固定観念を一度壊してみることが自明なものになれば、「こわせない」ということはもう訪れない。自転車に一度載れるようになれば、今度は乗れなくしたくたってそれは無理だ。

それと同じです。

「新しいカルタを創る」ということは、その実践的行為に他ならない。壊してみれば、「壊し方」がわかる。

壊し方がわかれば、自分がいかに「自由」を錯覚してき方がわかる。
いかに「働かされてきたか」がわかる。

このスキルは、「とにかく建設的に生活をおくるための気分」にはなくてはならない。

そう信じます。

プランナーになった気分になる講座をはじめます。

この講座は、「とにかく建設的に生活をおくるための気分」をつくることを目的としています。

はたらくことがつまんない。
今の仕事がおもしろくない。
そもそも仕事でおもしろくなんてできるのか？
という「私」のための「私」による「私」の講座です。

第一回のテーマは、「新しいカルタを創る」で行きます。

ではまた次回、さようなら。