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from: マスター次郎さん
2010年03月23日 11時35分56秒
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ある男性のお客様からの話
嘘をつくのは良くないことだ。
何が本当なのか分からなくなるからね。
でも、俺はそれを承知しながらも、最近大嘘をついたよ。
実家の近所に、子供の頃よく遊んだ神社があってね。
そこの社務所のおじさんにもずいぶんお世話になった。
だから大人になった今、少し賽銭を奮発しようと思ったんだ。
奮発って言ってもセレブじゃないから、せいぜい3万円が限度だったけどね。
でも、ただ寄付するんじゃつまらない。
なるべくならその3万円を、神社だけじゃなくて世の中の役に立つように使いたい。
だから、こんな手紙を添えることを考えたんだ。
「私は小学生の時に、さい銭箱から一万円を盗みました。
社会人になってからお金を稼ぐ大変さを実感したときに、
おさい銭を盗んだことを思い出しました。
今、後悔と罪悪感でいっぱいです。
一万円を入れた方はどんな願いを込めて入れたのだろうと思うのです。
十余年の歳月が流れてしまったことをふまえ三万円を納めます。」
別に賽銭なんか盗んだ事はない。
この手紙の内容は嘘っぱちだよ。
この手紙は、後日新聞に取り上げられた。
その記事を読んだ人たちは、何を思い、どんな行動をしただろうね。
想像するだけで楽しいよ。
とんでもない嘘つきだろう?俺は。(笑)