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from: マスター次郎さん
2009年06月23日 00時19分49秒
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ある女性のお客様との話
マスター、私の家ってね、7人兄弟の大家族なのよ。
当然、生活は楽じゃなかった。
だから一番上の兄さんや二番目の兄さんは、中学を出てすぐ働いてた。
私や幼い弟達の文房具は、みんな兄さん達に買ってもらったわ。
低学年の頃には学校の送り迎えや、授業参観まで来てくれた。
だから今、私は大学を出て就職できた。
でも・・・申し訳ない気持ちで一杯よ。
兄さん達は40歳近いのに、いまだに結婚もしていないの。
仕事と私達の世話でそれどころじゃなかったんだろうし、学歴なんかも支障になってるのかもね。
感謝なんて言葉では表せないくらいお世話になった兄さん達に、少しでも恩返ししたい。
自分達の幸せのために、家庭を持たせてあげたい…。
余計なおせっかいかしらね。
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確かに結婚は一つの幸せの形ではありますね。
お兄さん達が家庭を持てるように協力してあげれば、きっと喜ばれるだろうと思います。
ですが、自分たちが支援した妹が大学を出て就職し、社会人として立派に活躍する姿を見るのもまた、幸せの形の一つじゃないでしょうか。
お兄さん達にとっては、あなたが豊かな人生を過ごして幸せな顔をしているのを見ることも、最高に嬉しいことなんじゃないか、という気がします。
胸を張って「兄たちのお陰でここまで来られました」と言ってあげることも、立派な恩返しだと私は思いますよ。
もし良かったら、今度はお兄さん達もこの店へお連れ下さい。
ささやかですけど、ご馳走しますよ。
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