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from: マスター次郎さん
2009年09月10日 14時11分19秒
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ある女性のお客様からの話
親戚のおばさんの話なんだけどね。
そのおばさんはとある宗教の敬虔な信者で、その宗教のためなら命を捧げてもいいというような感じの人だった。
働いたお金の大半を注ぎ込んでいるから、もちろん家も貧乏で、服装も食事も暮らし自体が明治時代か?と思うくらい質素なんだ。
それでもそのおばさんは今世を苦労することで前世の因縁が解かれるとか何とかで、いつも明るく、幸せそうに暮らしていたし、周りの評判も何故か良かった。
でも実はそのおばさん、胃癌だったんだよね。そんな素振り微塵も見せなかったけど。
手術したら治るかもしれないのに、あえて放棄したらしい。
「これが自分の運命であり、神様が与えた最後の試練だから」っていう理由で。
結局入院もせず、自宅で逝った。
苦しいはずなのに、終始笑顔だったって。
最後の言葉も「これで因縁を果たすことができる…皆ありがとう。幸せでした」だったらしい。
欲も全くなくて、自分の楽しみなんて一切なかったであろうおばさんの人生は、本当に何の意味があったんだろう。
幸せの価値観なんて人それぞれ違うけど、私にはおばさんの幸せが理解できなかった。
幸せって、何なんだろうね。
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