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from: orimasaさん
2012年02月15日 10時25分18秒
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大菩薩峠・紀行(20) 「大菩薩嶺・山頂」
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大菩薩峠・紀行(20) 「大菩薩嶺・山頂」 .
大菩薩峠の山頂・嶺(晩秋と積雪期の二題)
妙見の頭のピークを反れ、なだらかな斜面を左に横切り先に見えるピークに進む。
暫くすると左側へ向かう分岐に達した。
勝縁荘や富士見山荘へ至る近道コースであるが、今は雪に埋もっていて2、3の足跡を確認できるのみであった。
更に10分程登ると「雷岩」という分岐に達した。
雷岩というから巨大な岩が立ち塞ぐよにあるのかな、と思ったが尾根筋に岩が露出している程度であった。
それとも当時までは巨岩があって、落雷によって打ち砕かれ現在の姿になったのだろうか・・?。
分岐は唐松尾根を経て、福ちゃん荘に至道であった。
こちらは先程の富士見山荘の分岐と違って、充分に歩かれた踏み跡があった。
介山荘からほぼ1時間といったところ。
ここからは正面に富士山、手前に丹沢の山並み。
そして右に南アルプス、乗鞍、そしてそれらより近い位置に金峰山など見渡せる。
その内、斜面が急になって樹林帯に入ってゆく。
尾根の吹き晒しの中の徒歩から、漸く風のない樹林帯に入ったと思ったら既にそこは頂上であった。
介山荘から1時間半弱といった行程であった。
狭い頂上スペースの一角に「大菩薩嶺・標高2057米」と、寂しげに標識がたっていた。
「峠」は、余りにも有名になりすぎて俗化され、それに比べて、こちらの頂上は林に囲まれてヒッソリと地味であった。
又、2000米を超える山岳地でありながら、この地まで登りきったという、あの独特の達成感、充実感、満足感が今一つ得られないのはどういうことか・・?。
やや複雑な気持ちを抱きながら、とまれ、木立の下で休息を取る事にする。
宿屋でしつらえてもらったオニギリを持参のコンロで暖かいスープを腹の中に押し込んで、どうやら人心地がついた。
食事後のデザート・・?のミカンを齧っているとき、どこからともなく「チチチチ・・・」と小鳥が飛んで来て、しばらくこちらの様子を伺いながら、食事をしている直ぐそばまでやってきた。
しかも、二羽お揃いのカップルであった。
小生の食べ物の内、ミカンをねだっているようなので、手のひらに載せて試してみたら、可愛いことに二羽とも手のひらの上で啄み(ついばむ)始めた。
その可愛いこと・・!! 。
ご存知、大菩薩嶺は深田久弥氏による「日本百名山」の一座でもある。
『 中里介山の「大菩薩峠」が出て、この峠はひどく有名になったが、私が初めて行った大正12年には、まだ訪ずれる人も稀で、五月の晴れた日曜にも拘わらず、全く登山者には出会わなかった。嘘のような話である。 ・・・ 私は雁ヶ腹摺山とか大菩薩とかいう名前に大変魅力を感じた。 ・・・ むかし甲州街道を何かの理由で憚った旅人は、この裏街道を採用した。その最高所大菩薩峠の上には妙見堂があって、そこに立つと甲州、武州方面の山岳重畳が見渡された。明治初年、青梅街道が丹波川に沿って付替えられてから、峠を越す人も少なくなり、道は荒れるにまかせたが、その廃道が再びハイキングコースとして復活し、現在の繁盛を見るようになった。今の大菩薩峠は、妙見堂のあった昔の峠より少し南に通じている。 ・・・ 大菩薩峠が大勢の人に親しまれるようになったのは、その名前の文学的魅力だけではない。初心者にとってまことに格好な山だからである。東京から日帰りできるし、いろいろ変化のある安全なコースが開かれているし、展望は素晴らしく雄大だし、それに二千米の空気を吸うことができる。峠から大菩薩嶺にかけて甲州側は明るいカヤトで、寝ころんで富士や南アルプスを眺めているのは、全くいい気持ちである。大菩薩嶺は峠から40分位で達せられる。この連嶺の最高峰である。「嶺」と言う寺は「とうげ」と読ばれて、以前は大菩薩嶺とは大菩薩峠を指す名称であったらしいが、今はその名は最高峰に移されて、ハイカーの間では略して「れい」と呼ばれている。地図もそうなっている。「甲斐国志」には大菩薩嶺(だいぼさつとうげ)とあって、その名の起こりを ・・・ 大菩薩峠の登山口に雲峰寺という古いお寺がある。本堂は入母屋造り桧皮(ひわだ)びきの美しい建物で、国宝に指定されている。天平17年(745年)行基菩薩が山中で修行しているうちに霊感があって、ここの一寺を建てたと伝えられている由緒あるお寺である。大菩薩という名はこの寺から由来したとも言われる。・・・ 』(抜粋)
深田氏は大菩薩嶺を、以上の如く記している。
次回、「丸川峠」
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