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from: orimasa2007さん
2012年02月25日 12時33分56秒
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大菩薩峠・紀行(27) 「牛首谷」
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大菩薩峠・紀行(27) 「牛首谷」 .
大菩薩嶺から北側の主な山域図(資料;黒川金山については後ほど)
泉水谷(牛首谷)は雪に閉ざされた深い谷は小鳥のさえずりもなく静まり返っていた。
雪を踏む無機質な音だけが身体に微かに響いてくる。
それにしても湿った雪は珍しくアイゼンに絡み付いてきて歩きにくい。
元より人の気配の少ない泉水谷である。
薄暗く深い谷間(たにあい)は、今にも熊でも出てきそうな不気味な雰囲気でもある。
尤も、山屋としてはこのぐらいの山の異様さは当たり前でもあるが、時によっては何故か心臓がザワつくときもある。
最近、熊が人里に出てきて悪さをするとか、山で熊に襲われたとか、はたまた、人と熊とが格闘したとかなどニュースで聞くときがある。
熊にばったり出会った時はどうするか・・?
熊の威嚇とはどんな風なのでしょうか・・?、
そして身を防ぐ処方は・・?。
昔からよく言われるが、死んだふりをするとよいとか、熊の手と唸り声を思うととてもできない。
背中を見せて逃げるのは最悪で、じっと見合うのがベストだともいうが・・?。
やはり、ばったり出会わないためにも熊よけの鈴やラジオが必要だともいう。
熊にも人間を恐れる本能があり人を避けながら生活をしているというが、時には人里に出てきて人をおどかすともあるようだが。
それにしても奥多摩の熊は人を恐れない新世代の熊だとも、噂に聞いたことがある。
不気味な思いを抱きながら、尚も下って行くとやがて林道の接点に出た。
このあたりからカラマツの枯れた樹木林になり、様相が変わってきていて雪も大分少なくなってきた。
この辺でアイゼンを脱ぐことにした。
ふかふかの雪が今度は直接脚に伝わってきて、優しく心地よい響きである。
牛首谷を降りたところが、渓流が十文字に合流している地点である。
意外と広く開けたばしょで、昔はこの辺りには泉水小屋(1346m)といって小集落、山小屋(水源地管理小屋・・?)などがあったらしいが、今は更地となって跡形もない。
所々に「東京都水道水源林」の表札がが立ち、水源森林の涵養保護を訴えている。
そして、その為の水源森林の巡視路が縦横に付けてあるようだ。
一見すると登山路と巡視路とを混同しやすく見誤りの恐れがあるようだが、そこは、ポイントポイントに案内板が設えてあるので注意して行けば迷うことはないようだ。
現に、牛首谷を降りる際にも3〜4箇所ぐらいの巡視路の分岐と案内がついていた。
この牛首谷出会いから三条新橋までが「林道泉水横手山線」といい、この橋から先は「泉水中段線」といって、約7km先で国道411号線(青梅街道)に突き抜けている。
次回、 「東京都水源林」-
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