30日の為替市場では、ドル円は序盤77円台の回復を試す格好で、一時76.99円まで上昇した。しかし大台に控えるオプション設定や売りオーダーも重しとなり、結局は前日安値に迫る76.60円まで下押しが進んだ。また、海外勢が動きを主導し始めた時間帯からは、リスク回避の動きがユーロほか対ドルでの各通貨への売りでも進み、ユーロドルは1.43ドル後半、ユーロ円も110円半ばまでそれぞれ水準を下げるなど、各通貨とも幅広く対ドルやクロス円で下落する展開となった。弱い米消費者信頼感指数もリスク回避的な動きを後押ししたが、FOMC議事録が追加的な緩和策への期待を支える内容となったことは、その流れの進行を抑えた。
　本日の東京タイムは、まず7月鉱工業生産を受けた後の株式市場の動向などをにらみながらの展開か。同指標が日本の震災後のリバウンドの流れを引き継いで、株価がポジティブな動きを継続できれば、リスク回避の後退からドル円やクロス円も円売りで反応することになるだろう。ただ、ドル円は77円の大台に加え、昨日NY入り前に上昇が抑えられた76.90円近辺が短期チャート的には重く見える。


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■ピボット指数③－8月31日

　　　　　　　　　　 　 CADJPY AUDJPY NZDJPY
ターニングポイント　 79.55　　 82.94　　 66.35
レジスタンス②　　　 79.20　　 82.58　　 65.99
レジスタンス①　　　 78.82　　 82.28　　 65.72
キー（ピボット）　　　 78.47　　 81.91　　 65.36
サポート①　　　　 　 78.09　　 81.61　　 65.09
サポート②　　　　 　 77.74　　 81.24　　 64.73
ターニングポイント　 77.35　　 80.94　　 64.46

（高値・安値は前営業日の参考レンジより）


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■ピボット指数②－8月31日

　　　　　　　　　　 　 GBPJPY　 GBPUSD　 CHFJPY
ターニングポイント　 127.76　　 1.6558　　 95.43
レジスタンス②　　　 127.06　　 1.6489　　 94.94
レジスタンス①　　　 126.07　　 1.6394　　 94.25
キー（ピボット）　　　 125.37　　 1.6325　　 93.75
サポート①　　　　 　 124.38　　 1.6230　　 93.06
サポート②　　　　 　 123.68　　 1.6161　　 92.56
ターニングポイント　 122.69　　 1.6066　　 91.87

（高値・安値は前営業日の参考レンジより）


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■ピボット指数①－8月31日

　　　　　　　　　　 　USDJPY　 EURUSD　 EURJPY
ターニングポイント　 77.33　　 1.4669　　 112.90
レジスタンス②　　　 77.16　　 1.4601　　 112.33
レジスタンス①　　　 76.94　　 1.4521　　 111.58
キー（ピボット）　　　 76.77　　 1.4453　　 111.01
サポート①　　　　 　 76.55　　 1.4373　　 110.26
サポート②　　　　 　 76.38　　 1.4305　　 109.69
ターニングポイント　 76.16　　 1.4225　　 108.94

（高値・安値は前営業日の参考レンジより）


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8/31（水）　〔予想〕　（前回）

08:01　英8月GfK消費者信頼感　〔-33〕　（-30）
08:50　7月鉱工業生産　〔+1.4％〕　（+3.8％）
10:00　NZ8月NBNZ企業信頼感　〔－〕　（+47.6）
16:30　独内閣、ギリシャ追加支援に関するEFSFの規定変更を決議予定
16:55　独8月失業者数　〔-1万人〕　（-1万1000人）
16:55　独8月失業率　〔7.0％〕　（7.0％）
18:00　ユーロ圏8月消費者物価指数・速報値（HICP、前年比）　〔+2.5％〕　（+2.5％）
18:00　ユーロ圏7月失業率　〔9.9％〕　（9.9％）
19:00　8月外国為替平衡操作の実施状況
20:00　米MBA住宅ローン申請指数（前週比）　〔－〕　（-2.4％）
20:30　米8月チャレンジャー人員削減予定数（前年比）　〔－〕　（+59.4％）
21:00　南ア7月貿易収支　〔1億ランドの黒字〕　（49億ランドの黒字）
21:15　米8月ADP全国雇用者数　〔+10.0万人〕　（+11.4万人）
21:30　加6月GDP　〔±0.0％〕　（-0.3％）
21:30　加4－6月期GDP（前期比年率）　〔+0.1％〕　（+3.9％）
22:00　欧州議会、欧州中央銀行（ECB）報告について討論
22:45　米8月シカゴ購買部協会景気指数（PMI）　〔53.3〕　（58.8）
23:00　米7月製造業受注指数　〔+2.0％〕　（-0.8％）
23:30　米週間原油在庫（前週比）　〔-50万バレル〕　（-221万バレル）
翌1:30　ロックハート米アトランタ連銀総裁、講演


※指標などの発表予定・時刻は予告なく変更になる場合がありますので、ご了承ください。


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　【ワシントン時事】オバマ米大統領は３０日、ラジオのトーク番組のインタビューで、来週発表する新たな雇用対策に関連し「米国経済の成長を１〜１．５％加速させる方策を講じることは可能だ」と語った。大統領は、雇用対策の例としてインフラ投資や地方政府への財政支援、中小企業への減税措置などを挙げ、成長加速で「５０万〜１５０万人の雇用創出が可能」との認識を示した。　

［時事通信社］

　【シドニー時事】３１日のシドニー外国為替市場の米ドル円相場は、現地時間午前８時半現在、１米ドル＝７６円７０〜８０銭（前日のニューヨーク市場午後５時時点は７６円６９〜７９銭）で取引されている。昨夜の海外市場は、７６円台後半での方向感を欠いた値動きとなった。
　豪ドルは、対米ドルで１豪ドル＝１．０６７５〜０６８５米ドル。昨夜の海外市場では、米連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）の議事録要旨で追加緩和への期待が高まり株価が上昇したのを背景に一時、１．０７米ドル台まで豪ドルが買われた。対円では８１円９０銭〜８２円００銭で取引されている。
　ＮＺドルは、対米ドルで１ＮＺドル＝０．８５２０〜８５３０米ドル、対円では６５円４０〜５０銭で取引されている。ユーロは、対米ドルで１ユーロ＝１．４４４０〜４４５０米ドル、対円では１１０円８０〜９０銭で取引されている。（了）

［時事通信社］

■30日の為替高値・安値

TKY－NYクローズ
　　　　　　　　 高値　　　　安値
ドル円　　　 　 76.99　　 76.60
ユーロドル　 1.4533　　 1.4385
ユーロ円　　 111.76　　 110.44
ポンド円　 　 126.36　　 124.67
ポンドドル 　 1.6420　　 1.6256
CHF円　　　　 94.44　 　 93.25
豪ドル円　　　 82.21　　 81.54
NZドル円　　　 65.63　　 65.00
加ドル円　　　 78.85　　 78.12


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◆10年債利回り：2.177％　-0.079
◆Tボンド先物：138-18　　+1-24/32
◆10年Tノート先物：130-12　+21/32

　米債は反発（利回りは低下）。時間外取引では、前日のトリシェECB総裁の議会証言において、インフレリスクの認識を見直すと発言したことが尾を引き、利上げ時期が遠のくとの懸念がリスク資産からの資金流出を後押しし、債券需要を強める格好となった。また米8月消費者信頼感指数が2009年4月以来の低水準となったことで債券買いが強まり、FOMC議事録で少数のメンバーが一段の積極的な措置を支持したことも、先進国経済の景気後退懸念を高めたとの材料にされた。
　米10年債利回りは終始右肩下がりの推移を続け、FOMC議事録の公表後には一時2.156％まで低下した。


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NYMEX・WTI10月限：88.90 +1.63

　30日のNY原油先物は大幅続伸。前週末に米東海岸を襲ったハリケーン「アイリーン」に備え、操業を停止していた同地域の製油所が操業を再開していないことから、原油の供給障害懸念が高まったことも後押しとなった。中心限月の10月限は、87ドル付近で始まると、予想を上回る米6月S＆P／ケースシラー住宅価格指数の結果を受けて88ドル台前半へ上昇した。その後米8月消費者信頼感指数が予想を大幅に下回る結果となったことで86ドル台後半まで押し戻されるなど、やや荒っぽい動きとなった。ただ、売り一巡後は再び買い優勢の展開となり、4週間ぶりの高値水準となる89.21ドルまで上昇幅を広げた。利益確定の売りからやや上値を削ったが、終盤も88ドル台後半で底堅い動きを継続した。終値は1.63ドル高の88.90ドル。終値ベースで、8月3日以来の高値となった。


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