【ニューヨーク時事】30日のニューヨーク株式相場は、年末を控えて薄商いとなる中、売り買いが交錯して一進一退の展開となり、優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比3．10ドル高の1万0548．51ドルで終わった。ハイテク株中心のナスダック総合指数は同2．88ポイント高の2291．28で終了。ダウとナスダックは共に終値ベースで極めて小幅ながらも年初来高値を更新した。
　ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比613万株増の6億4439万株。
　この日のダウは「買い材料が不足する中、最近値を上げていた銘柄を中心に利益確定の売りなどが出たことから、終日にわたり上値が重い展開」（大手証券）となった。
　シカゴ購買部協会が同日発表した12月のシカゴ地域の景況指数は3カ月連続の上昇となり、2006年1月以来の高水準を記録したものの、株価全体を押し上げるほどの材料にはならなかった。
　上伸銘柄で目立ったのはアルミ大手アルコアと半導体大手インテルで、それぞれ約1．7％高、約0．9％高で終了。一方、マイクロソフトは約1．4％安で引けた。（了）